データをセキュリティーレベルに応じて分類できたら、次の段階は、認証および承認メカニズムの一覧を作成することです。利用可能な認証メカニズムに関する手持ちのリストを使用して、これらのメカニズムを定義済みのセキュリティー層に関連付けます。たとえば、次の関連付けは、前の図で分類されたデータに対応しています。
層 1 のデータは、アクセス制御なしの匿名認証が適切と考えられます。
層 2 のデータは、パスワード保護のみを必要とします。
層 3 のデータは、ハードトークンまたは証明書認証が必要です。
層 4 のデータは、マルチファクター認証を必要とします。または、ネットワーク上には絶対に配置しないようにします。
認証要件とデータやサービスの分類とのマッピングが、単純で明快なものであるようにしてください。そうでない場合、一致しない項目間で共通の基準を見つけるようにしてください。論理的な差異が存在するなら、ためらわずに複数の図を作成してください。
たとえば、イントラネットとエクストラネット用のアプリケーションでは、それぞれ別個の図を作成できます。また、人事 (HR) や財務などの機能セキュリティドメインに基づいて、データを分類することもできます。このようなデータ分類手法は万能とは言えませんが、セキュリティー要件を理解し、論理的に管理可能なグループにマッピングする場合に役立ちます。