Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 高可用性 (HA) 管理ガイド

データベースの再起動

タイムアウトの問題が解消されないなどの異常な動作が見られる場合には、データベースの再起動が必要なこともあります。再起動で問題が解決する場合もあります。

データベースを再起動すると、データベースとそのデータは引き続き使用可能です。HADB を停止してから起動するまでの、HADB が停止している間は、データおよびデータベースサービスを使用することができません。これは、デフォルトで hadbm restart がノードの順次再起動を実行するためです。このときノードは 1 つずつ順番に停止して起動します。一方、hadbm stop を実行した場合には、すべてのノードが同時に停止します。

データベースを再起動するには、hadbm restart コマンドを使用します。コマンド構文は次のとおりです。

hadbm restart  
[--adminpassword=password | --adminpasswordfile=file]  
[--agent=maurl]  
[--no-rolling]  
[dbname]

dbname オペランドにはデータベース名を指定します。デフォルトは hadb です。

このコマンドには特別なオプションが 1 つあります。それは --no-rolling (省略形 -g) で、すべてのノードの一括再起動を指定するオプションですが、サービスの低下を招きます。このオプションを使用しない場合は、データベース内の各ノードが現在の状態またはよりよい状態で再起動されます。

その他のコマンドオプションの説明は、「汎用オプション」を参照してください。詳細については、hadbm-restart(1)を参照してください。

次に例を示します。

hadbm restart