Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 高可用性 (HA) 管理ガイド

ProcedureSolaris で共有メモリーとセマフォを設定するには

  1. ルートとしてログインします。

  2. 共有メモリーを設定します。

    shmmax の値を、HADB ホストマシンの物理メモリーのサイズに設定します。共有メモリーセグメントの最大サイズは、HADB データベースバッファープールのサイズより大きくする必要があります。たとえば、主記憶が 2G バイト (16 進数で 0x8000000) のマシンの場合は、/etc/system ファイルに次の行を追加します。


    set shmsys:shminfo_shmmax=0x80000000
     set shmsys:shminfo_shmseg=20

    Solaris 9 以降では、shmsys:shminfo_shmseg は廃止されています。

    shminfo_shmmax をシステムの合計メモリーに設定します (16 進数の表記では、示されている値 0x80000000 が 2G バイトのメモリーを表します)。


    注 –

    記憶域サイズに対して 16 進数の値を用いて shmsys:shminfo_shmmax の値を指定します。ホストのメモリーを確認するには、次のコマンドを使用します。


    prtconf | grep Memory

  3. セマフォを設定します。

    /etc/system ファイルを確認して、セマフォ設定のエントリがないかどうか調べます。このファイルには、すでに semmnisemmns、および semmnu エントリが含まれている可能性があります。次に例を示します。


    set semsys:seminfo_semmni=10
    set semsys:seminfo_semmns=60
    set semsys:seminfo_semmnu=30

    エントリが存在する場合は、これらの値にそれぞれ、16、128、および 1000 を追加します。したがって、上の例のエントリは、次のように変更されます。


    set semsys:seminfo_semmni=26
    set semsys:seminfo_semmns=188
    set semsys:seminfo_semmnu=1030

    これらのエントリが /etc/system ファイルに含まれていない場合は、ファイルの最後に次のエントリを追加します。


    set semsys:seminfo_semmni=16
    set semsys:seminfo_semmns=128
    set semsys:seminfo_semmnu=1000

    コンピュータで最大 16 の HADB ノードを実行するには、この値で十分です。16 を超えるノードのセットアップについては、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q1 Performance Tuning Guide』の「HADB」の章を参照してください。

  4. マシンを再起動します。