Sun Java System Service Registry リリースノート (HP-UX 版)

Sun Java™ System Service Registry リリースノート (HP-UX 版)

バージョン 3 2005Q4

Part No. 819-5998

このリリースノートでは、Service Registry 3 2005Q4 に関する以下の情報について説明します。

これらのリリースノートの最新バージョンは、次の Sun Java System ドキュメント Web サイトにあります。

このリリースノートには、以下の項目があります。


リリースノートの改訂履歴

表 1 改訂履歴 

日付

変更の説明

2006 年 2 月

初回リリース。

2006 年 12 月

ベータリリース。


Service Registry 2005Q4 について

この節では、Service Registry 3 2005Q4 の特徴と機能、およびサポートされている製品に関する情報を提供します。

実装に固有の API

Service Registry には Java API for XML Registries (JAXR) のバージョン 1.0 仕様が実装されています。JAXR 1.0 は、UDDI および ebXML Registry 2.0 仕様をサポートするように記述されています。Service Registry における JAXR の実装には、JAXR 1.0 に対する非標準の拡張機能が含まれています。これらの拡張 API は、JAXR 仕様の今後のバージョンに対して使用される予定で、将来の JAXR 標準に追加機能として加えることが検討されています。

これらの拡張 API は、Service Registry の今後のリリースにおいて変更される可能性があります。Sun は、Service Registry の今後のリリースでも、これらの API に対する下位互換性を維持するために最善を尽くします。ただし、場合によっては下位互換性が確保できない可能性もあります。Service Registry JAXR プロバイダ内のこれらの拡張は、今後のリリースで変更される可能性があるため、これらの拡張 API を使用する場合は注意してください。

廃止される予定の機能

ユーザー登録メカニズム

Service Registry のこのリリースは、独自のユーザー管理および認証メカニズムに依存しています。Registry の将来のリリースでは、これは SAML ベースのメカニズム (ebXML Registry 標準で指定され、またこのコンポーネントはこの標準の実装) に更新されます。そして、それ以降は、ユーザーの管理と認証に Access Manager が使用される予定になっています。

このリリースでは、Service Registry ユーザーのユーザー登録情報は Service Registry によって維持されています。今後のリリースでは、この情報は Access Manager によって維持されることになっています。ユーザーが Service Registry の今後のバージョンにアップグレードする場合は、登録されたユーザーと Registry の内容との関係 (監査証跡など) を維持するために、ユーザー情報を Access Manager に移行する必要があります。Sun では、こうした移行作業を簡単に行うためのツールを提供する予定です。

ハードウェアとソフトウェアの要件

Service Registry SP4 2005Q4 では、次のソフトウェアが必要です。

表 2 ハードウェアとソフトウェアの要件

コンポーネント

プラットフォームの要件

サポートされるプラットフォーム

HP-UX 11i (PA-RISC)

オペレーティングシステム

HP-UX 11i v1

RAM

512M バイト

ディスク容量

300M バイト

サポートされているブラウザ

次の表は、Service Registry 3 でサポートされているブラウザの一覧です。

表 3 Service Registry 1 でサポートされているブラウザ

ブラウザ

バージョン

Microsoft Internet Explorer

6.0

NetscapeTM

7.1, 7.2

MozillaTM

1.4.1, 1.7.2


このリリースで修正されたバグ


重要な情報

ここでは、Service Registry 2005Q4 をインストールする前に知っておく必要のある重要な情報について説明します。

障害を持つ方のためのアクセシビリティー機能

このメディアの出版以降にリリースされたアクセシビリティー機能を入手するには、Sun に米国リハビリテーション法 508 条に関する製品評価資料を請求し、その内容を確認して、どのバージョンが、アクセシビリティーに対応したソリューションを配備するためにもっとも適しているかを特定してください。更新バージョンのアプリケーションは、 http://sun.com/software/javaenterprisesystem/get.html にあります。

アクセシビリティーに対する Sun の取り組みについては、http://sun.com/access を参照してください。


既知の問題と制限事項

ここでは、Sun Java Service Registry 3 2005Q4 リリース (HP-UX 版) の既知の問題と制限事項について説明します。

サーバーで生成された証明書を使用すると Service Registry にログインできない (6371235)

Web コンソールでは、サーバーで生成された証明書を使用するとユーザー登録が失敗します。Service Registry ページは HTTPS ページに正しくリダイレクトされますが、生成された証明書による認証は失敗します。

回避策: Service Registry を設定する前に、次のコマンドを実行してください。

export SHLIB_PATH=$SHLIB_PATH:/opt/sun/private/lib

証明書のアップロードオプションを使用してユーザーアカウントを作成中に問題が発生する (6338831)

Web コンソールで、認証の失敗によって、サードパーティー証明書のアップロードオプションを使用するユーザー登録が失敗します。登録が失敗すると、次のエラーが表示されます。

認証に失敗したため、操作に失敗しました。お使いの Web ブラウザにクライアント証明書がロードされていないため、認証が失敗しました。

回避策: ユーザーアカウントを作成する場合は、レジストリが生成した証明書を使用します。『Service Registry 3 2005Q4 ユーザーガイド』の指示に従ってください。

Organization オブジェクトに対して EmailAddress オブジェクトを取得できない (6290339)

JAXR プロバイダが Organization オブジェクトから電子メールアドレスを取得できません。電子メールアドレスを含む Organization を発行する場合、発行は正常に行われますが、OrganizationImpl.getEmailAddresses メソッドは何も結果を返しません。また、この問題が原因で、Web コンソールには空白が表示されます。

発行操作間で、ClassificationScheme の以前の表示が残ったままになる (6297023)

Web コンソールで、ClassificationScheme からの Concept の選択に関係する ExtrinsicObject または ExternalLink などのオブジェクトを発行した場合、次に別のオブジェクトを発行したときに、2 つ目のオブジェクトの型が別のものであっても、同じ場所に ClassificationScheme ウィンドウが表示されます。同様に、ClassificationScheme による検索を実行した後に、検索フォームを閉じる別の何らかの操作 (発行操作など) を実行した場合、もう一度検索フォームを開いても、ClassificationScheme の表示は検索フォームを閉じたときと同じ状態のままになります。

Organization オブジェクト間に参照を作成しようとエラーが発生する (6298946)

Web コンソールで、2 つの Organization オブジェクトの「選択」チェックボックスを選択して「関連付け」をクリックし、続いて「保存」をクリックしてデフォルトの関係 (オブジェクトの参照) を保存すると、Web コンソールがエラーを報告します。ただし、詳細なエラーメッセージは表示されません。サーバーログにスタックトレースが表示されます。

ユーザー名が重複していると、不明なエラーメッセージが表示される (6303812)

Web コンソールで、ユーザーが生成済みの証明書を使用してユーザーアカウントを作成しようとして、すでにサーバーに認識されているエイリアスを指定すると、「ステップ 3」ページで Web コンソールに次のメッセージが表示されます。

エラーが発生しました。サーバーログを確認するかレジストリサポートに連絡してください。

回避策: サーバーログを調べてください。根本的な原因は、スタックトレースの内容に次のように示されます。

原因: java.lang.Exception: Key pair not generated, alias name already exists

証明書の識別名を作成するときに、登録ウィザードが必要な値を無視してしまう (6312094)

Web コンソールで、登録ウィザードは、生成する証明書の識別名 (DN) を作成するときに、ユーザーが「新規ユーザーの詳細」ページで指定するいくつかのオプションの値 (「市」、「州または都道府県」、「国」) を使用します。ところがこのウィザードは、ユーザーが「ユーザー認証の詳細」ページで指定する必須の値の 1 つを除き、他の値をすべて無視してしまいます (使用されるのは「名前」の値のみ)。

回避策: 証明書の DN に市、州または都道府県、国を含めるには、「ユーザー認証の詳細」ページだけでなく「新規ユーザーの詳細」ページでもこれらの値を指定します。

再インストール後の Service Registry の設定に失敗する (6313327)

Java Enterprise System のアンインストーラを使用して Service Registry をアンインストールした後、再インストールしてインストール後の設定を行うと、次のエラーが表示されて設定スクリプトが失敗します。

ドメイン registry がすでに存在します。別のドメインを指定してください。

問題は、アンインストーラが Registry の Application Server ドメインを停止または削除しないことです。このタスクは手動で実行する必要があります。

回避策: Service Registry を再インストールする前に、Registry の Application Server ドメインを停止して、これを削除します。詳細については、『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』の「Service Registry の再インストール」を参照してください。

-alias オプションを使用すると管理ツールが正しく動作しない (6313791)

管理ツールを使用して管理者アクセス権の必要なタスクを実行しようとすると、スタックトレースと NoClassDefFoundError が発生します。このエラーの原因は、管理ツールの JAR ファイルのマニフェストクラスパスからファイルが 1 つ欠落していることにあります。

回避策: 『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』の「管理ツールの使用を有効にする方法」の指示に従ってください。

オブジェクト作成用の AuditableEvent を削除すると例外が発生する (6323057)

影響されるオブジェクトのリストにユーザーの所有するオブジェクトが 1 つ以上含まれている AuditableEvent を削除すると、影響されるオブジェクトの監査証跡は壊れます。特に、ユーザー独自の User オブジェクトに対する Created イベントを削除した場合は、重大な問題が発生します。たとえば、このイベントを削除すると、FindAllMyObjects 検索を実行するたびに実行時例外が発生します。

「適用」ボタンをクリックする前にリポジトリ項目を表示しようとするとエラーが発生する (6324423)

Web コンソールで、ExtrinsicObject を作成してリポジトリ項目を追加する場合、「保存」または「適用」ボタンのどちらかをクリックしなくても、ファイルをアップロードするとすぐに「リポジトリ項目の内容を表示」リンクがアクティブになります。「適用」をクリックする前にこのリンクをクリックすると、エラー 404 メッセージが表示されます。リンクは、有効なリンクになる前にアクティブにするべきではありません。

いくつかの検索で予期しない結果が返される (6312083)

Web コンソールで、Person オブジェクトまたは User オブジェクトを名前で検索したときに、データベース内にあらかじめ定義されているユーザーや、Name の代わりに PersonName の定義された Person オブジェクトまたは User オブジェクトは返されません。また、名前に特定の数の文字が含まれているオブジェクトを検索 (たとえば、検索文字列「__」を使用して 2 文字の名前を検索) すると、指定した数以外の数の文字が名前に含まれている多くのオブジェクトが返されます。

回避策: 証明書の DN に市、州または都道府県、国を含めるには、「ユーザー認証の詳細」ページだけでなく「新規ユーザーの詳細」ページでもこれらの値を指定します。

Service Registry を再インストールすると、既存のリポジトリデータベースが削除される (6329272)

ant install コマンドを使用して Service Registry を再インストールすると、リポジトリデータベースの削除と再インストールも行われます。管理者がそれ以前にデータベースをバックアップしていないと、これによりユーザーデータが失われて回復できなくなります。管理者は、『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』の「Service Registry の再インストール」の指示に従って、再インストールの前にデータベースをバックアップする必要があります。


ローカリゼーションの問題

Service Registry 3 2005Q4 の以下のバグは、ローカリゼーションに関するものです。

ローカライズされた文字列が Web コンソールに表示されない (6276676)

Web コンソールでは、ローカライズする必要のある一部の文字列が英語で表示されます。このような文字列としては、「新規レジストリオブジェクトの作成」ページのタブ、「カスタマイズ」ページのサポートされる言語のリスト、「ようこそ」ページ、著作権表記、タイトル領域、電話番号および電子メールアドレスのタイプのドロップダウンリスト、ログメッセージなどがあります。また、ブラウザのロケールを切り替えて言語をリセットしても、一部のラベルは前の言語のままになります。

ExtrinsicObject に対しては複数バイトのファイル名がサポートされない (6298088)

Web コンソールでは、ExtrinsicObject に対するリポジトリ項目として複数バイトの名前のファイルを選択すると、ファイル名が壊れて、ファイルを表示できません。

UDDI リソースバンドルはローカライズされない (6305138)

Service Registry に対する UDDI インタフェースのリソースバンドルはローカライズされていません。このインタフェースからのエラーメッセージは英語のみで表示されます。

Application Server ドメインが英語以外のロケールを使用している場合、レジストリは英語ロケールを使用できない (6305210)

英語以外のロケールを使用して Service Registry の Application Server ドメインを起動した場合は、Web ブラウザのデフォルトのロケールを変更しても、Web コンソールのデフォルト言語を英語に変更できません。

回避策: Application Server ドメインの管理コンソールを使用して、ロケールを変更します。

  1. 管理コンソールを開きます。方法については、『Service Registry 3 2005Q4 管理ガイド』の「Application Server 管理コンソールを使用する方法」を参照してください。
  2. スタンドアロンインスタンスノードを展開して、「サーバー (管理サーバー)」をクリックします。
  3. 「詳細」タブをクリックします。
  4. 「ドメイン属性」タブをクリックします。
  5. 「ロケール」フィールドに、en と入力します。
  6. 「保存」をクリックします。

オンラインヘルプの文字列にフランス語で正しくない翻訳がある (6313372)

Web コンソールで、フランス語ロケールを使用すると、「レジストリオブジェクト」領域の右上隅に、「Objets du registre Aide」と表示されます。これは、正しくは「Aide Objets du Registre」または「Aide pour les Objets du Registre」です。

デフォルト以外のロケールで作成されたオブジェクトに名前がない (6316300)

デフォルトのロケールがユーザーのロケールと同じではない場合、Web コンソールを使用してオブジェクトを作成すると、オブジェクトの「名前」フィールドに値を入力しても、「適用」をクリックするとオブジェクトの名前は NULL として表示されます。

英語以外のロケールの場合、Web コンソールにローカライズされていない文字列が含まれる (6317212、6317242、6317489、6317568、6322668、6325023)

英語以外のロケールの場合、Web コンソールの複数の文字列がローカライズされていません。または、間違ってローカライズされています。

-locale オプションを指定したときに管理ツールが正しく起動しない (6325116)

英語以外のロケールを指定する -locale オプションを指定して管理ツールを起動した場合、メッセージが指定したロケールではなく英語で表示されます。


問題の報告とフィードバックの方法

Sun Java System Service Registry で問題が発生した場合は、次のいずれかの方法で Sun のカスタマサポートに連絡してください。

最善の問題解決のため、サポートに連絡する際は次の情報をご用意ください。

コメントの送付先

Sun では、ドキュメントの品質向上のために、ユーザーの皆様のコメントおよびご提案をお待ちしております。

コメントをお送りになる場合は、http://docs.sun.com/app/docs?l=ja にアクセスして「コメントの送信」をクリックしてください。オンラインフォームで、マニュアルのタイトルと Part No. を入力します。Part No. はガイドのタイトルページまたは最上部に記載されている 7 桁または 9 桁の番号です。


その他の情報

次の Web サイトには、Sun Java System の有益な情報があります。


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