Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (Windows 2000 Plug-In 3.0)

第 4 章 Windows 2000 プラグインの使用法

この章では、Windows 2000 アプリケーションおよびファイルを取得し配備する方法について説明します。この章では、次の情報について説明します。


注 –

installPath 変数の値は、/optc:mydir などの絶対パスを指定しないかぎり、デフォルトのリモートエージェントディレクトリの相対パスとして扱われます。たとえば、Windows リモートエージェントで installPath 変数を c\mydir に設定し、デフォルトのリモートエージェントディレクトリ c:\Program Files\N1 Service Provisioning System\agent でエージェントにファイルを配備すると、ファイルは c:\Program Files\N1 Service Provisioning System\agent\c\mydir に配備されます。


ファイルおよびアプリケーションの取得と配備

「Windows common tasks」ページを使用して、次の Windows 2000 エンティティ用のコンポーネントを表示したり作成することができます。

ProcedureWindows 2000 ファイルまたはアプリケーションを取得する

システム間にわたってファイルまたはアプリケーションを配備する前に、このファイルまたはアプリケーションを Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアに認識させ、それをコンポーネントに含める必要があります。


注 –

実行する一般的な手順は、すべてのコンポーネントタイプで同じですが、詳細手順は、使用する必要のある実際のタイプによって異なります。


  1. 左コントロールパネルの「Common Tasks」セクションの下にある Windows アイコンを選択します。

  2. 作成するコンポーネントタイプの横にある「Create New link」をクリックします。

    たとえば、バッチファイルを含むコンポーネントを作成するには、次の手順を実行します。

    1. 「Additional Windows Tasks」セクションに進みます。

    2. 「Create New next to Windows Batch File」をクリックします。

  3. 「Components Details Edit」ページで、適切な情報を入力します。

    たとえば、バッチファイルの場合、次の情報を入力します。

    1. コンポーネントの名前を入力します。

    2. バッチファイルを入手するホストを選びます。

    3. ホストのファイルシステム階層内を移動し、バッチファイルを選択します。

  4. 「Check in Selected Item」をクリックします。

コマンド行の使用

コンポーネントは、コマンド行を使用して作成することもできます。コマンドの詳細については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』「cdb.rsrc: コンポーネントの管理」を参照してください。

ProcedureWindows 2000 ファイルまたはアプリケーションを配備する

  1. 以下の説明に従って、コンポーネントを取得します。

  2. Sun N1 Service Provisioning System アプリケーションの「Components」セクションへ進みます。

  3. 配備するコンポーネントを選択します。

    配備するコンポーネントのタイプに応じて、変数を定義したり、あるいはほかの手順を実行します。最低でも、以下に示す手順は実行します。

  4. 「Default:Install」プロシージャーの横にある「Run in the Actions」カラムをクリックします。

    インストールプロシージャーを実行するための「plan details」ページが現れます。

  5. ターゲットホストを選択します。

    ターゲットホストは、配備するコンポーネントを適用するホストになります。たとえば、Microsoft Windows IIS アプリケーションを Windows 以外のホストに配備するのは適切ではありません。

  6. 「Run Plan」をクリックします。

コンポーネントタイプ

ブラウザインタフェースを反映するために、このプラグイン用のコンポーネントタイプは、3 つの部分にグループ化されています。

Windows アプリケーションコンポーネントタイプ

Windows アプリケーションコンポーネントタイプは、3 タイプあります。

COM+ Application コンポーネントタイプ

このタイプのコンポーネントは、COM+ アプリケーションを表します。COM+ アプリケーションは、1 つの単位で扱われます。設定と内容は、グループとしてインストールされます。

COM+ アプリケーションのブラウザ

COM+ アプリケーションをブラウズすると、ターゲットシステム上の COM+ アプリケーションがアルファベット順でブラウザに表示されます。

チェックインする単一の COM+ アプリケーションを選択することができます。COM+ アプリケーションには子がないため、これを拡張することはできません。

エクスポート/内部ファイル形式

COM+ アプリケーションは、COM+ Admin SDK を使用して Microsoft Windows Installer (MSI) ファイルにエクスポートされます。

コンポーネントの比較

COM+ アプリケーションは、MSI ファイルとしてターゲットシステムに再エクスポートされ、アプリケーションのインストールに使用された MSI ファイルと比較されます。ソフトウェアは、差があることのみを示し、差の詳細は示しません。

COM+ アプリケーションのインストール

COM+ アプリケーションのアンインストール

COM+ アプリケーションは、COM+ Admin SDK を使用してアンインストールされます。

エラー状態

表 4–1 COM+ アプリケーションのエラー状態

アクション 

状態 

結果 

インストール 

同じ名前の COM+ アプリケーションがすでに存在しており、それを停止できないか、依存サービスを停止することができない 

インストールに失敗する 

アンインストール 

インストールに使用した MSI ファイルを利用できない 

アンインストールに失敗する 

インストールまたはアンインストール 

リモートエージェントが管理特権を持っていない 

インストールまたはアンインストールに失敗する 

拡張コントロールプロシージャー

表 4–2 COM+ アプリケーション拡張コントロールプロシージャー

名前 

パラメータ 

説明 

startApp

appName – COM+ アプリケーションのフルネーム

サービスとして実行される場合、COM+ アプリケーションを起動する 

stopApp

appName – 停止する COM+ アプリケーションのフルネーム

COM+ アプリケーションとすべての依存サービスを停止する 

stopRouter

なし 

COM+ 経路制御サービスを停止する 

startRouter

なし 

COM+ 経路制御サービスを起動する 

installAsUser

rsrcSrcPath – COM+ アプリケーションの名前

rsrcInstallPath – アプリケーションを表す *.msi ファイルのパス

userID – アプリケーションを実行するユーザー

password – ユーザーのパスワード

特定のユーザーとして実行される COM+ アプリケーションのインストールを可能にする 

COM Component コンポーネントタイプ

このコンポーネントタイプは、COM ファイルを表します。

ブラウズ

このコンポーネントタイプ用のファイルを選択するには、ファイルブラウザから *.ocx または *.dll ファイルを選択します。

コンポーネントの比較

COM コンポーネントは、バイナリファイルで、インストール時に使用されたファイルと比較されます。ソフトウェアは差があることのみを示し、差の詳細は示しません。

COM コンポーネントのインストール

次のコマンド行を使用して、Regsvr32 ユーティリティを呼び出し、DLL に COM コンポーネントを登録します。


regsvr32.exe /s file path

COM コンポーネントのアンインストール

次のコマンド行を使用して、Regsvr32 ユーティリティを呼び出し、DLL の COM コンポーネントを登録解除します。


regsvr32.exe /s /u <file path>    

DLL が登録解除されたあと、ターゲットシステムから削除されます。

エラー状態

表 4–3 COM コンポーネントのエラー状態

アクション 

状態 

結果 

インストール 

指定した .dll または .ocx ファイルに COM コンポーネントが含まれていない

インストールに失敗する 

アンインストール 

指定した .dll または.ocx ファイルに COM コンポーネントが含まれていない

アンインストールに失敗する 

Microsoft Windows Installer File (*.msi) コンポーネントタイプ

このタイプのコンポーネントとして、Microsoft Installer (MSI) ファイルが含まれます。

ブラウズ

このコンポーネントタイプ用のファイルを選択するには、ファイルブラウザから *.msi ファイルを選択します。

MSI ファイルのインストール

Microsoft Windows インストーラサービスを MSI ファイルで呼び出して、ターゲットシステムにインポートするには、次のコマンドを使用します。


misexec /qn /i file path

MSI ファイルのアンインストール

Microsoft Windows インストーラサービスを、インストール時に使用した MSI ファイルで呼び出して、パッケージをアンインストールするには、次のコマンドを使用します。


msiexec /qn /x file path

msiexec の実行が完了したあと、MSI ファイルは削除されます。

エラー状態

表 4–4 Microsoft Windows インストーラファイルのエラー状態

アクション 

状態 

結果 

インストール 

指定の *.msi ファイルは、正しい Microsoft Windows インストーラファイルではない

インストールに失敗する 

インストール 

エージェントは、インストールを実行するための正しいアクセス許可を持っていない 

インストールに失敗する 

アンインストール 

パッケージはすでにアンインストールされている 

アンインストールに失敗する 

IIS コンポーネントタイプ

IIS コンポーネントタイプは、いくつかの共通情報を共有し、複数のコンポーネントタイプで構成されます。

IIS コンポーネントタイプ共通の形式、エラー、機能

IIS コンポーネントタイプは、共通の実装を共有します。IIS メタベースに格納されているデータは、すべての IIS コンポーネントタイプでエクスポート、インストール、および削除することができます。共通の振る舞いを可能にするために、これらのコンポーネントタイプは一連の機能、形式、およびエラーを共有しています。

共通 IIS ブラウザ

IIS コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上の web サイトおよび仮想ディレクトリのリストがブラウザに表示されます。これらの項目は、メタデータベースに現れる順に表示されます。これは、IIS コントロールパネルに現れる項目の順序と同じです。このリストの順序は英字順では「ありません」。

1 つの web サイトか仮想ディレクトリを選択できます。web サイトの選択は、再帰的とみなされます。web サイトをダブルクリックすると、web サイト上の仮想ディレクトリのリストが表示されます。

エクスポート/内部ファイル形式

すべての IIS タイプは、XML 形式を使用して、メタベースのそれらのセクションを格納します。現行の XML 形式は、NTACL ( AdminACL など) タイプのメタベースプロパティをサポートしていません。メタベースの読み取りまたは書き込み時にこのタイプのプロパティが見つかった場合、それらは無視されます。さらに、IPSec (IPSecurity など) タイプのプロパティは、シリアライズされたオブジェクトとして書き出されます。これらのオブジェクトは、直接調べている間も、また出力された差分情報も判読不可能です。

差分

スナップショット時、メタベースの現在の状態が XML ファイルにエクスポートされます。M-I 差分時、メタベースは再エクスポートされ、元の XML ファイルと比較されます。これらのファイルの差分生成には、標準の XML differentiator が使用されます。

エラー状態

表 4–5 IIS タイプ共通のエラー状態

アクション 

状態 

結果 

インストール/エクスポート 

IIS が存在しないか、バージョンが正しくない 

インストール/エクスポートに失敗する 

インストール/アンインストール 

リモートエージェントが管理特権を持っていない 

インストール/アンインストールに失敗する 

IIS web サイトまたは仮想ディレクトリ設定

IIS web サイトまたは仮想ディレクトリのための設定を表します。このコンポーネントタイプは、web サイトと仮想ディレクトリのための設定のみを含みます。web サイト上の内容は、別リソースとしてチェックインされなければなりません。

IIS Web サイトまたは仮想ディレクトリのインストール

インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。同じ名前の web サイトが存在する場合、古い web サイトは上書きされます。システム上に同じ名前の複数の web サイトが存在する場合、最初に見つかった web サイトが削除され上書きされます。

特殊なケースとして、アンタイプキーまたはノード、および SSL 証明書などが含まれますが、それらは配備されません。IIS (SSLCertHash および SSLStoreName) 中の SSL 証明書に関連する設定がターゲットシステム内に存在する場合、それらは配備時に保持されます。関連する SSL 設定が存在しない場合に、設定が追加されることはありません。

サイトが配備または再配備されたあとで、セキュリティ保護されたサイトを立ち上げるには、IIS を再起動する必要があります。

IIS Web サイトまたは仮想ディレクトリのアンインストール

web サイト全体が、ターゲットシステムから削除されます。web サイト上の仮想ディレクトリは、プロビジョニングソフトウェアによってインストールされたかどうかにかかわらず、削除されます。設定が仮想ディレクトリ専用の場合、そのディレクトリのみが削除され、それを含むサイトは削除されません。アンインストールは、名前の一致によって行われるため、システム上で最初に見つかった同じ名前の web サイトがアンインストールされます。このプロセスが完了したら、インストール時に使用された XML ファイルが削除されます。

IIS Global Filter Settings コンポーネントタイプ

このコンポーネントタイプは、グローバル IIS フィルタ設定を表すのに使用されます。このコンポーネントタイプは、IIS グローバルフィルタのための設定のみを含みます。フィルタを実装する実際の DLL は、別にインストールする必要があります。

IIS グローバルフィルタのブラウズ

IIS グローバルフィルタ設定コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上のグローバルフィルタのリストがブラウザに表示されます。これらのフィルタは、メタデータベースに現れる順に表示されます。これは、IIS コントロールパネルに現れる項目の順序と同じです。このリストの順序は英字順では「ありません」。

1 つのフィルタを選択することができます。フィルタは展開できません。

IIS グローバルフィルタのインストール

インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。同じ名前のフィルタ設定がターゲットマシンに存在する場合、既存のフィルタ設定は上書きされます。

IIS グローバルフィルタのアンインストール

フィルタ設定は、ターゲットシステム上で削除されます。設定が削除されたら、インストール時に使用された XML ファイルが削除されます。

IIS Web Site Filter Settings コンポーネントタイプ

このコンポーネントタイプは、web サイトフィルタのための設定のみを含みます。フィルタを実装する実際の DLL ファイルは、別にインストールする必要があります。

Web サイトフィルタ設定のブラウズ

IIS web サイトフィルタ設定コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上のグローバルフィルタのリストがブラウザに表示されます。これらのフィルタは、メタデータベースに現れる順に表示されます。これは、IIS コントロールパネルに現れる項目の順序と同じです。このリストの順序は英字順では「ありません」。

web サイト用のフィルタリストを表示するには、web サイトを展開する必要があります。チェックインするすべての web サイトフィルタを選択することも、個々のフィルタを選択することもできます。

web サイトフィルタ設定のインストール

インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。同じ名前のフィルタ設定がターゲットマシンに存在する場合、既存のフィルタ設定は上書きされます。

web サイトフィルタ設定のアンインストール

フィルタ設定は、ターゲットシステム上で削除されます。設定が削除されたら、インストール時に使用された XML ファイルが削除されます。

IIS Global Settings コンポーネントタイプ

このコンポーネントタイプは、グローバル IIS 設定を表すのに使用されます。

グローバル設定のブラウズ

IIS グローバル設定コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上の設定のリストがブラウザに表示されます。これらの設定は、メタデータベースで検索された順に表示されます。

チェックインする単一の設定を選択できます。設定に子は含まれないため、展開できません。

グローバル設定のインストール

インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。ターゲットシステムに設定が存在する場合、その設定は上書きされます。

グローバル設定のアンインストール

グローバル設定はアンインストールできません。アンインストールを行っても、インストール時に使用された XML ファイルが削除されるだけで、ターゲットシステムに影響はありません。

IIS Website (IIS Virtual Directory) コンポーネントタイプ

IIS Website (IIS Virtual Directory) コンポーネントタイプは、次の 4 つのコンポーネントを含む複合コンポーネントタイプです。

IIS Website Filter コンポーネントタイプ

IIS Website Filter コンポーネントタイプは、次の 2 つのコンポーネントを含む複合コンポーネントタイプです。

追加の Windows コンポーネントタイプ

Windows 2000 プラグインは、さらにいくつかの追加コンポーネントタイプを提供します。

Registry Keys コンポーネントタイプ

このコンポーネントタイプは、レジストリキーとその関連値を表すのに使用されます。

ブラウズ

レジストリキーを探しブラウズすると、ターゲットシステム上の主レジストリルートからのレジストリキーのリストが、ブラウザに表示されます。主レジストリルートには、HKEY_LOCAL_MACHINE、HKEY_CLASSES_ROOT、HKEY_CURRENT_USER、HKEY_USERS、および HKEY_CURRENT_CONFIG が含まれます。これらの項目は、レジストリに表示される順に現れます。

チェックインする個々のキーを選択できます。キーを選択すると、キーとそのすべての子がチェックインされます。キーをダブルクリックすると、値が見つかるまで下方向に再帰的にチェックされます。値の名前は表示されますが、その内容は表示されません。値は、個別にエクスポートできます。

エクスポート/内部ファイル形式

レジストリキーは、XML ファイルにエクスポートされます。

レジストリキーのバージョン間の違い

スナップショットの実行時、レジストリキーの現在の状態 (キーの子を含む) が XML ファイルにエクスポートされます。差分チェック時、レジストリキーは再エクスポートされ、元の XML ファイルと比較されます。これらのファイルの差分生成には、標準の XML difference comparator が使用されます。

レジストリキーのインストール

レジストリを表す XML ファイルは、execJava ステップを使用して、読み取られてターゲットシステムにインポートされます。 値がターゲットシステムにすでに存在するキーは、すべて上書きされます。

レジストリキーのアンインストール

execJava 実装は、エクスポートされたキーのルートを調べ、その下のすべてのキーと値を削除します。そのルートが値の場合は、それも削除されます。

エラー状態

表 4–6 レジストリキーのエラー状態

アクション 

状態 

結果 

インストールまたはアンインストール 

リモートエージェントが管理特権を持っていない 

インストールまたはアンインストールに失敗する 

Registry File コンポーネントタイプ

このコンポーネントタイプのコンポーネントには、レジストリファイル (*.reg ) が含まれています。レジストリファイルとは、レジストリメタベースに追加またはメタベースから削除するキーおよび値を指定するテキストファイルです。


注 –

プロビジョニングソフトウェアは、レジストリファイルのバージョン間の違いを比較しません。レジストリファイル間の違いを見るには、代わりに Registry Keys コンポーネントタイプを使用します。


レジストリファイルのブラウズ

このコンポーネントタイプ用のファイルを選択するには、ファイルブラウザから *.reg ファイルを選択します。

レジストリファイルのインストール

Regedit /s file path は、*.reg ファイルで呼び出され、その変更内容をレジストリに書き込みます。

レジストリファイルのアンインストール

アンインストールでは、インストール時に使用した *.reg ファイルだけが削除されます。レジストリファイル内のレジストリキーは削除されません。レジストリのアンインストールを有効にするにはRegistry Keys タイプを使用します。

エラー状態

表 4–7 レジストリファイルのエラー状態

アクション 

状態 

結果 

インストール 

指定した *.reg ファイルが、regedit のための正しい形式ではない

インストールに失敗する 

インストール 

*.reg ファイルで指定されたレジストリセクションへの書き込みアクセス許可をエージェントが持っていない

インストールに失敗する 

Data Source Name コンポーネントタイプ

このタイプのコンポーネントは、データベースに接続するための ODBC 設定を表します。これらの設定は、システム上の「Data Source Administrator」コントロールパネルで変更できます。実際の設定は、レジストリ内の特定の場所に格納されます。その結果、Data Source Name (DSN) リソースタイプが、Registry Keys リソースタイプの上に構築されます。DSN インストール、エクスポート、およびアンインストール機能は、Registry Key リソースハンドラーが提供する機能を直接使用します。DSN ブラウザは Registry ブラウザと似ており、「Data Source Administrator」コントロールパネルに近い機能を提供します。

DSN ファイルのブラウズ

DNS コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上の主レジストリルートからの DNS ファイルのリストが、ブラウザに表示されます。DSN ルートには、User と System が含まれます。DSN ファイルはアルファベット順に表示されます。

チェックインする個々の DSN ファイルを選択できます。System および User ルートをダブルクリックすると、含まれている DSN エントリが表示されます。

エクスポート/内部ファイル形式

エクスポートでは、レジストリ階層の同じレベルにある「ODBC Data Sources」キー内の同じ名前の値だけでなく、DSN 設定をすべて含むキーをエクスポートします。

DSN ファイルのアンインストール

DSN のアンインストールは、レジストリのアンインストールに基づいています。削除されるパスは、利用可能な DSN 設定を表示するために DSN ユーザーインタフェースが使用するキーではなく、DSN 設定を含むキーであることに注意してください。同様に、このキーを削除するための特殊なロジックがあります。このプロセスのセマンティクスは、レジストリアンインストールのセマンティクスとわずかに異なりますが、両プロセスとも同じエグゼキュータを使用します。

エラー状態

DSN システムコンポーネントは、レジストリシステムコンポーネントのインストールメソッドを直接呼び出します。実装に関する情報や起きる可能性のあるエラーについては、Registry Keys コンポーネントタイプ」を参照してください。

Microsoft Windows Batch File コンポーネントタイプ

このコンポーネントタイプのコンポーネントには、Windows のバッチファイル *.bat かコマンドファイル *.cmd が含まれています。

ブラウズ

このタイプのコンポーネントを作成する場合、*.bat または*.cmd 拡張子が付くファイルのみを表示するようにファイルブラウザを設定できます。

エラー状態

表 4–8 Microsoft Windows バッチファイルのエラー状態

アクション 

状態 

結果 

インストール 

指定したバッチファイルが有効なバッチファイルでないか、エラーが含まれている 

インストールに失敗する 

Microsoft Windows Scripting Host Script コンポーネントタイプ

このタイプのコンポーネントは、Microsoft Windows scripting host (WSH) スクリプトを含みます。これらのファイルは、vbscript (*.vbs) か jscript ( *.js) で作成されるテキストファイルです。これらのファイルは、XML プロジェクトファイル (*.wsf) に含まれることもあります。

Scripting Host スクリプトのブラウズ

このタイプのコンポーネントを作成する場合、*.js *.vbs、または *.wsf 拡張子が付くファイルのみを表示するようにファイルブラウザを設定できます。

Scripting Host スクリプトのアンインストール

このタイプのコンポーネントをアンインストールすると、スクリプトファイルはターゲットホストから削除されます。ただし、そのスクリプトが実行したアクションは取り消されません。

エラー状態

表 4–9 Microsoft Windows Scripting Host スクリプトのエラー状態

アクション 

状態 

結果 

インストール 

指定されたファイルは、有効な *.wsf ファイルではありませんん。または、エラーを含んでいます。

インストールに失敗する 

Microsoft Windows System サービス

Microsoft Windows System Component は、特定のコンポーネントタイプと関連する windows システム以外に、異なる windows システムと対話するためのユーティリティを提供します。プラグインは、次の 5 つの Windows 特有のシステムサービスを含みます。

拡張コントロールサービス

拡張コントロールサービスは、リソースまたはコンポーネントと関連するソフトウェアオペレーティングを行うプロシージャーです。これらのサービスは、Microsoft IIS Web Server の起動と停止のためのサービスと、特定の Microsoft Windows サービスの起動と停止のためのサービスを含みます。プロビジョニングソフトウェアは、2 組の拡張コントロールサービスを含みます。これらは、個々のリソースタイプに特有ではありません。

一般目的のコントロールサービスには、Microsoft Windows サービスの起動と停止のための機能が含まれます。これらのコントロールサービスは、任意のコンポーネントまたはプランから呼び出すことができます。

リソースタイプ特有のコントロールサービスの例として、COM+ Application リソースタイプで含まれる startRouter プロシージャーがあります。このプロシージャーは、COM+ 経路制御サービスを起動します。このサービスは、COM+ Application リソースタイプのリソースとのみ動作します。

IIS 用の拡張コントロールサービス

以下の表は、IIS を制御するプロシージャーを示しています。

表 4–10 IIS を制御する組み込みプロシージャー

名前 

パラメータ 

説明 

stopIIS

なし 

IIS プロセスの停止 

startIIS

なし 

起動していない場合、IIS を再起動する 

Microsoft Windows サービス用の拡張コントロールサービス

コンポーネントまたはプランは、特定の Microsoft Windows サービスを含むことがあります。

次の表は、Microsoft Windows サービスを制御するプロシージャーを説明しています。

表 4–11 Microsoft Windows サービスを制御する組み込みプロシージャー

名前 

パラメータ 

説明 

stopService

serviceName – 停止するサービスの名前

サービスを停止する 

startService

serviceName – 起動するサービスの名前

Microsoft Windows サービスを起動する