Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (Oracle Database Plug-In 3.0)

ProcedureOracle Database 9i 用の Oracle シングルインスタンスソフトウェアをインストールする

始める前に

Oracle Database 9i ソフトウェアをプロビジョニングする前に、次の作業を実行する必要があります。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで Oracle Database 9i を選択します。

  2. 「Oracle Database 9i Common Tasks」ページで「Install」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。

  4. Oracle サポートスクリプト用に使用する変数を選択します。


    注 –

    Oracle 9i データベースプラグインの初回インストール時には、default 以外の変数セットを作成する必要があります。


    • 既存の変数セットを使用する場合は、「Plan Parameters」テーブルの OraSpt コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。

    • 新しい変数セットを作成する場合は、「Plan Parameters」テーブルの OraSpt コンポーネント行にある「Select from List」をクリックします。

      1. 「Create Set」をクリックします。

      2. 変数セットの名前を入力します。

      3. installPath 用のフィールドに、サポートスクリプトをインストールする場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /var/tmp/Ora_Spt と入力します。


        注 –

        installPath 変数の値は、/opt などの絶対パスを指定しないかぎり、デフォルトのリモートエージェントディレクトリの相対パスとして扱われます。たとえば、Solaris リモートエージェントで installPath 変数を opt に設定し、デフォルトのホームディレクトリ /opt/SUNWn1sps/agent でエージェントにファイルを配備すると、ファイルは /opt/SUNWn1sps/agent/opt/ に配備されます。


      4. installerHome 用のフィールドに、Oracle ソフトウェアファイルの場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /mnt/Ora9iR2/3006854 と入力します。

        installerHome 変数はソフトウェアの最上位ディレクトリを示します。このディレクトリは、Disk1 ディレクトリの上に位置する親ディレクトリです。Redhat Linux AS 3.0 用の Oracle 9i では、installerHome 変数は Oracle Patch No. 3006854 の格納されたディレクトリを指します。


        注 –

        Oracle データベースプラグインは、インストール処理時の CD の入れ替えをサポートしていません。Oracle 9i は物理的に CD が 3 枚あるため、各 CD をそれぞれ 1 つの場所の Disk1 Disk2Disk3 サブディレクトリにコピーし、すべての情報にアクセスできるようにする必要があります。


      5. Linux 上で Oracle 9i を実行する場合は、oracleRel 変数に 9iR2 を設定します。

      6. シングルインスタンスサポートファイルに対して、racInstall フィールドが FALSE に設定されているか確認します。


        注 –

        Oracle データベースプラグインのこのリリースは、シングルインスタンス環境の Oracle データベースソフトウェアだけをサポートしています。Oracle RAC (Real Application Clusters) のサポートは含まれていません。したがって、racInstall 変数の値は FALSE のままでなければなりません。


      7. 変数セットを保存します。

      8. 「Plan Parameters」テーブルの OraSpt コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、上で保存した変数セットを選択します。

  5. シングルインスタンスソフトウェア用に使用する変数を選択します。

    • 既存の変数セットを使用する場合は、「Plan Parameters」テーブルの SingleInst コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。

    • 新しい変数セットを作成する場合は、「Plan Parameters」テーブルの SingleInst コンポーネント行にある「Select from List」をクリックします。

      1. 「Create Set」をクリックします。

      2. 変数セットの名前を入力します。

      3. installPath 用のフィールドに、Oracle サイレント応答ファイルを格納する場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /var/tmp/Oracle9iR2 と入力します。


        注 –

        installPath 変数の値は、/opt などの絶対パスを指定しないかぎり、デフォルトのリモートエージェントディレクトリの相対パスとして扱われます。たとえば、Linux リモートエージェントで installPath 変数を opt に設定し、デフォルトのホームディレクトリ /opt/SUNWn1sps/agent でエージェントにファイルを配備すると、ファイルは /opt/SUNWn1sps/agent/opt/ に配備されます。


      4. ORACLE_HOME_NAME 用のデフォルト値が使用されるコンポーネントがこのホスト上にすでに存在する場合は、変数 ORACLE_HOME_NAME の値を定義します。


        注 –

        同じ物理ホストにインストールされている 2 つのコンポーネントが同じ ORACLE_HOME_NAME をもつことはできません。


      5. installerHome 用のフィールドに、Oracle ソフトウェアファイルの場所を示すフルパスを入力します。

        たとえば /mnt/Ora9iR2 と入力します。

        installerHome 変数はソフトウェアの最上位ディレクトリを示します。このディレクトリは、Disk1 ディレクトリの上に位置する親ディレクトリです。

      6. ORACLE_BASE 用のフィールドに、Oracle ソフトウェアをインストールするルートディレクトリへのパスを入力します。

        次に例を示します。 /opt/app/oracle9

      7. このホストで Oracle リスナーを実行する場合は、crListener の値を TRUE に設定します。


        注 –

        1 つの物理ホストでは 1 つの Oracle リスナーだけを実行することをお勧めします。


      8. softGroup 変数と dbaGroup 変数が正しいか確認します。

        1. ターゲットホストで次のコマンドを入力します。id -a oracle.

        2. oracle ユーザー用に作成したグループ名をメモします。

        3. これらのグループ名が softGroup または dbaGroup フィールドのデフォルト名と異なる場合は、これらの値を必要に応じて変更します。

      9. oraPrflFile が正しく設定されていることを確認します。

        • Solaris システムに Oracle 10g データベースをインストールする場合は、oraPrflFile 変数を profile に設定します。

        • Linux システムに Oracle 10g データベースをインストールする場合は、oraPrflFile 変数を bash_profile に設定します


        注 –

        oraPrflFile 変数の場合、環境ファイルは Bourne シェル、Korn シェル、または bash のプロファイルでなければなりません。C シェルはサポートされていません。


      10. TOPLEVEL_COMPONENT 変数が、インストールする Oracle のバージョンと完全に一致しているか確認します。

      11. FROM_LOCATION_CD_LABEL 変数が、インストールする Oracle ソフトウェアのディスクラベルと完全に一致しているか確認します。

      12. 必要に応じてほかの変数を変更します。

      13. 変数セットを保存します。

      14. 「Plan Parameters」テーブルの SingleInst コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、上で保存した変数セットを選択します。

  6. ターゲットホストを選択するには、「Plans Details Run」ページの「Target Host」フィールドの次にある「Select from List」をクリックします。


    注 –

    このプラグインではこのコンポーネントをホストセットにインストールできますが、ホストセットは、シングルインスタンスインストールよりも RAC インストールの場合の方が意味があるといえます。


  7. 必要に応じて、「Limit Overall Running Time of Plan」および「Limit Running Time of Native Calls」フィールドの値を修正します。

    デフォルトでは、プランのタイムアウト値が 30 分に設定されています。古いハードウェア上でプランを実行している場合などは、プランが完了するまでに 30 分以上必要になることもあります。タイムアウト値を増加するには、「Limit Overall Running Time of Plan」および「Limit Running Time of Native Calls」フィールドの値を増加します。

  8. ソフトウェアをインストールするには、「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。