Oracle データベースソフトウェアをプロビジョニングするには、その前にリモートエージェントで次の追加作業を実行する必要があります。
プロビジョニングソフトウェアのリモートエージェント (RA) をインストールする場合は、RA が root として実行されるように設定してください。Oracle のインストールでは通常、ユーザーとして oracle が使用されますが、インストールプロセスで生成されるスクリプトの中には root として実行されるものがあります。
Solaris 8 OS を実行している RA で Oracle データベースソフトウェアを実行するには、そのシステムに Xvfb 仮想フレームバッファーがインストールされていることを確認する必要があります。Solaris 9 および Solaris 10 OS では、Xvfb フレームバッファーは SUNWxwsrv パッケージに含まれています。Solaris 9 または Solaris 10 システムに Xvfb フレームバッファーがインストールされているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力して、システムに SUNWxwsrv パッケージがインストールされているかどうかを確認します。
# pkginfo -l SUNWxwsrv PKGINST: SUNWxwsrv NAME: X Window System Virtual Servers CATEGORY: system ARCH: sparc VERSION: 6.6.2.7400,REV=0.2004.12.15 BASEDIR: /usr VENDOR: Sun Microsystems, Inc. DESC: X Window System Xvfb & Xnest Virtual Display Servers PSTAMP: x10s20041215212124 INSTDATE: Nov 18 2005 17:24 HOTLINE: Please contact your local service provider STATUS: completely installed FILES: 4 installed pathnames 2 shared pathnames 2 directories 2 executables 3259 blocks used (approx) |
Solaris 8 オペレーティング環境には、Xvfb フレームバッファーは含まれていません。Solaris 8 リモートエージェントで Oracle データベースソフトウェアを実行できるようにするには、他社製の Xvfb バイナリを入手し、それをシステムにインストールしてください。次の手順は、Xvfb バイナリを Solaris 8 リモートエージェントで構成する方法を示しています。
他社製の Xvfb バイナリを入手します。
他社製の Xvfb バイナリは、オンラインでダウンロードできるものがいくつかあります。このようなバイナリは、Sun Microsystems, Inc. による提供、テスト、またはサポートが行われていません。Xvfb バイナリの使用には、すべてバイナリ提供元によるライセンス契約およびサポート条件が適用されます。
Solaris 8 リモートエージェントに Xvfb バイナリをインストールします。
提供元から提供される手順に従って、Xvfb バイナリをインストールしてください。
リモートエージェントの /usr/X11R6/bin ディレクトリに移動します。
# cd /usr/X11R6/bin |
/usr/openwin/bin ディレクトリに、Xvfb バイナリへのシンボリックリンクを作成します。
# ln -s Xvfb /usr/openwin/bin |
Linux システムでは、次のセマフォーと共有メモリーの設定が使用されます。
kernel.shmmax = 1073741824 kernel.shmall = 536870912 kernel.sem = 250 32000 100 128 net.ipv4.ip_local_port_range = 32768 65000 |
これらの値はインストール時に設定されます。したがって、ユーザーが設定する必要はありません。
kernel.shmmax の実際の値は、ターゲットホストのメモリー量によって異なります。この値は、OraSpt プランによってその実行時に動的に調整されます。
Solaris システムでは、Oracle データベースのマニュアルに従って、セマフォーおよび共有メモリー設定を作成する必要があります。この値の設定後は、システムを再起動してから、Oracle データベースソフトウェアをインストールする必要があります。詳細については、http://www.oracle.com にある Oracle インストールマニュアルで、推奨されるシステム調整パラメータを参照してください。
Solaris SPARC システムで Oracle 9i を実行する場合は、SunSolve web site から 3 つの Solaris パッチをダウンロードし、システムにインストールする必要があります。
112785-45
112963-17
113096-03
パッチリストおよびパッチバージョンは、本マニュアルの発行後に変更されている可能性があります。Solaris システム上の Oracle に適用される最新パッチについては、Oracle の web サイトおよび SunSolve を確認してください。