この章では、Oracle データベースプラグインをインストールして構成する方法について説明します。
この章では、次の内容について説明します。
Oracle データベースプラグインを入手する手順は 2 段階に分かれます。はじめに Oracle データベースプラグイン JAR ファイルが含まれたパッケージをシステムに追加する必要があります。そのあとに Oracle データベースプラグイン JAR ファイルをインポートします。
Oracle データベースプラグインは、Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアに対するプラグインとしてパッケージ化されています。Oracle データベースプラグイン用のプラグインファイルは、Sun N1 Service Provisioning System 5.2 DVD または Sun Download Center から入手できます。
パッケージファイルをシステムに追加すると、Oracle データベースプラグインは 2 種類の JAR ファイルからインポートできます。状況に応じて、適切なファイルを選択してください。
Oracle 9i データベースプラグイン
Oracle 9i データベースプラグインをはじめてインポートする場合は、com.sun.oracle9i_DB_3.0.jar ファイルを選択します。
旧バージョンの Oracle 9i データベースプラグインがすでにインポートされている場合は、com.sun.oracle9i_DB_2.0_3.0.jar ファイルを選択します。
Oracle 10g データベースプラグイン
Oracle 10g データベースプラグインをはじめてインポートする場合は、com.sun.oracle10g_DB_3.0.jar ファイルを選択します。
旧バージョンの Oracle 10g データベースプラグインがすでにインポートされている場合は、com.sun.oracle10g_DB_2.0_3.0.jar ファイルを選択します。
JAR ファイルを含むファイルを追加します。
JAR ファイルをインポートします。- 「N1 SPS への Oracle データベースプラグインの追加」
Oracle データベースプラグインを含むパッケージは、2 種類あります。
SUNWspsond には、Oracle 9i データベースプラグインが含まれています。
SUNWspsotd には、Oracle 10g データベースプラグインが含まれています。
プロビジョニングする Oracle データベースのバージョン用のパッケージを選択してください。
端末ウィンドウでスーパーユーザーになります。
プラグインパッケージを含むディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力し、Return キーを押します。
# pkgadd -d package_directory package_name
スタンドアロン用 JAR ファイルは /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.oracle9i_DB または /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.oracle10g_DB ディレクトリにあります。アップグレード用 JAR ファイルは /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.oracle9i_DB/Upgrade または /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.oracle10g_DB/Upgrade ディレクトリにあります。
Oracle データベースプラグインを含むパッケージは、2 種類あります。
sun-spsond-3.0-1.noarch.rpm には、Oracle 9i データベースプラグインが含まれています。
sun-spsotd-3.0-1.noarch.rpm には、Oracle 10g データベースプラグインが含まれています。
プロビジョニングする Oracle データベースのバージョン用のパッケージを選択してください。
端末ウィンドウでスーパーユーザーになります。
プラグインパッケージを含むディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力し、Return キーを押します。
# rpm -i package_directory package_name
スタンドアロン用 JAR ファイルは /opt/sun/N1_Service_Provisioning_System/plugins/com.sun.oracle9i_DB または /opt/sun/N1_Service_Provisioning_System/plugins/com.sun.oracle10g_DB ディレクトリにあります。アップグレード用 JAR ファイルは /opt/sun/N1_Service_Provisioning_System/plugins/com.sun.oracle9i_DB/Upgrade または /opt/sun/N1_Service_Provisioning_System/plugins/com.sun.oracle10g_DB/Upgrade ディレクトリにあります。
Oracle データベースプラグインを含む Microsoft Installer (MSI) パッケージファイルは、2 種類あります。
sun-spsond-3.0.msi には、Oracle 9i データベースプラグインが含まれています。
sun-spsotd-3.0.msi には、Oracle 10g データベースプラグインが含まれています。
プロビジョニングする Oracle データベースのバージョン用のパッケージを選択してください。
プラグインパッケージファイルを含むディレクトリに移動します。
該当する msi ファイルをダブルクリックします。
Oracle 9i データベースプラグインをインストールするには、sun-spsond-3.0.msi ファイルをダブルクリックします。
Oracle 10g データベースプラグインをインストールするには、sun-spsotd-3.0.msi ファイルをダブルクリックします。
インストーラの GUI が起動されます。スタンドアロン用 JAR ファイルは C:\Program Files\N1 Service Provisioning System\plugins\com.sun.oracle9i_DB または C:\Program Files\N1 Service Provisioning System\plugins\plugins\com.sun.oracle10g_DB ディレクトリにあります。アップグレード用 JAR ファイルは C:\Program Files\N1 Service Provisioning System\plugins\com.sun.oracle9i_DB\Upgrade または C:\Program Files\N1 Service Provisioning System\plugins\com.sun.oracle10g_DB\Upgrade ディレクトリにあります。
ある特定のプラグインを N1 SPS 製品に認識させるには、そのプラグインをマスターサーバーにインポートする必要があります。旧バージョンの Oracle データベースプラグインがすでにインポートされている場合は、新しいプラグインにアップグレードする必要があります。
プラグインをインポートまたはアップグレードするには、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』の第 5 章「プラグインの管理」で詳しく説明されている手順に従います。
ブラウザインタフェースのメインウィンドウの「Administrative」セクションで、「Plug-ins」をクリックします。
「Plug-ins」ページの「Action」列で、「Import」をクリックします。
JAR ファイルをダウンロードした場所に移動します。
Oracle 9i データベースプラグイン
Oracle 9i データベースプラグインをはじめてインポートする場合は、com.sun.oracle9i_DB_3.0.jar ファイルを選択します。
旧バージョンの Oracle 9i データベースプラグインがすでにインポートされている場合は、com.sun.oracle9i_DB_2.0_3.0.jar ファイルを選択します。
Oracle 10g データベースプラグイン
Oracle 10g データベースプラグインをはじめてインポートする場合は、com.sun.oracle10g_DB_3.0.jar ファイルを選択します。
旧バージョンの Oracle 10g データベースプラグインがすでにインポートされている場合は、com.sun.oracle10g_DB_2.0_3.0.jar ファイルを選択します。
「Continue to Import」ボタンをクリックします。
インポートが正常に終了すると、プラグインの詳細ページが開いて、そのプラグインが提供するオブジェクトが表示されます。
コマンド行を使用して、プラグインをインポートすることもできます。
CLI からプラグインファイルをインポートするには、次のように入力します。
% cr_cli -cmd plg.p.add -path plugin-filename -u username -p password |
Oracle 9i データベースプラグイン
Oracle 9i データベースプラグインをはじめてインポートする場合は、plugin-filename は com.sun.oracle9i_DB_3.0.jar になります。
旧バージョンの Oracle 9i データベースプラグインがすでにインポートされている場合は、plugin-filename は com.sun.oracle9i_DB_2.0_3.0.jar になります。
Oracle 10g データベースプラグイン
Oracle 10g データベースプラグインをはじめてインポートする場合は、plugin-filename は com.sun.oracle10g_DB_3.0.jar になります。
旧バージョンの Oracle 10g データベースプラグインがすでにインポートされている場合は、plugin-filename は com.sun.oracle10g_DB_2.0_3.0.jar になります。
Oracle データベースプラグインを、version 3.0 にアップグレードした場合は、新しいプラグイン機能を有効にするための手順を実行する必要があります。この追加手順を実行すると、既存の Oracle データベースインスタンスに対して次の作業を実行できるようになります。
データベースを起動する。
データベースを停止する。
データベースが動作していることを確認する。
Oracle データベースソフトウェアがインストールされているすべてのリモートエージェントを表示する。
N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、対象となる Oracle データベースエントリを選択します。
「Oracle Database Common Tasks」ページで「Install」をクリックします。
「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。
Oracle サポートスクリプト用に使用する変数を選択します。
この変数の選択方法の詳細については、「Oracle シングルインスタンスソフトウェア」を参照してください。
シングルインスタンスソフトウェア用に使用する変数を選択します。
この変数の選択方法の詳細については、「Oracle シングルインスタンスソフトウェア」を参照してください。
ターゲットホストを選択するには、「Plans Details Run」ページの「Target Host」フィールドの次にある「Select from List」をクリックします。
「Plan Variables」セクションで、「Plan Details Run」ページの「markOnly installation」の横にあるチェックボックスを選択します。
ターゲットホストでプラグイン機能を完全にアップグレードするには、「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
Oracle データベースソフトウェアをプロビジョニングするには、その前にリモートエージェントで次の追加作業を実行する必要があります。
プロビジョニングソフトウェアのリモートエージェント (RA) をインストールする場合は、RA が root として実行されるように設定してください。Oracle のインストールでは通常、ユーザーとして oracle が使用されますが、インストールプロセスで生成されるスクリプトの中には root として実行されるものがあります。
Solaris 8 OS を実行している RA で Oracle データベースソフトウェアを実行するには、そのシステムに Xvfb 仮想フレームバッファーがインストールされていることを確認する必要があります。Solaris 9 および Solaris 10 OS では、Xvfb フレームバッファーは SUNWxwsrv パッケージに含まれています。Solaris 9 または Solaris 10 システムに Xvfb フレームバッファーがインストールされているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力して、システムに SUNWxwsrv パッケージがインストールされているかどうかを確認します。
# pkginfo -l SUNWxwsrv PKGINST: SUNWxwsrv NAME: X Window System Virtual Servers CATEGORY: system ARCH: sparc VERSION: 6.6.2.7400,REV=0.2004.12.15 BASEDIR: /usr VENDOR: Sun Microsystems, Inc. DESC: X Window System Xvfb & Xnest Virtual Display Servers PSTAMP: x10s20041215212124 INSTDATE: Nov 18 2005 17:24 HOTLINE: Please contact your local service provider STATUS: completely installed FILES: 4 installed pathnames 2 shared pathnames 2 directories 2 executables 3259 blocks used (approx) |
Solaris 8 オペレーティング環境には、Xvfb フレームバッファーは含まれていません。Solaris 8 リモートエージェントで Oracle データベースソフトウェアを実行できるようにするには、他社製の Xvfb バイナリを入手し、それをシステムにインストールしてください。次の手順は、Xvfb バイナリを Solaris 8 リモートエージェントで構成する方法を示しています。
他社製の Xvfb バイナリを入手します。
他社製の Xvfb バイナリは、オンラインでダウンロードできるものがいくつかあります。このようなバイナリは、Sun Microsystems, Inc. による提供、テスト、またはサポートが行われていません。Xvfb バイナリの使用には、すべてバイナリ提供元によるライセンス契約およびサポート条件が適用されます。
Solaris 8 リモートエージェントに Xvfb バイナリをインストールします。
提供元から提供される手順に従って、Xvfb バイナリをインストールしてください。
リモートエージェントの /usr/X11R6/bin ディレクトリに移動します。
# cd /usr/X11R6/bin |
/usr/openwin/bin ディレクトリに、Xvfb バイナリへのシンボリックリンクを作成します。
# ln -s Xvfb /usr/openwin/bin |
Linux システムでは、次のセマフォーと共有メモリーの設定が使用されます。
kernel.shmmax = 1073741824 kernel.shmall = 536870912 kernel.sem = 250 32000 100 128 net.ipv4.ip_local_port_range = 32768 65000 |
これらの値はインストール時に設定されます。したがって、ユーザーが設定する必要はありません。
kernel.shmmax の実際の値は、ターゲットホストのメモリー量によって異なります。この値は、OraSpt プランによってその実行時に動的に調整されます。
Solaris システムでは、Oracle データベースのマニュアルに従って、セマフォーおよび共有メモリー設定を作成する必要があります。この値の設定後は、システムを再起動してから、Oracle データベースソフトウェアをインストールする必要があります。詳細については、http://www.oracle.com にある Oracle インストールマニュアルで、推奨されるシステム調整パラメータを参照してください。
Solaris SPARC システムで Oracle 9i を実行する場合は、SunSolve web site から 3 つの Solaris パッチをダウンロードし、システムにインストールする必要があります。
112785-45
112963-17
113096-03
パッチリストおよびパッチバージョンは、本マニュアルの発行後に変更されている可能性があります。Solaris システム上の Oracle に適用される最新パッチについては、Oracle の web サイトおよび SunSolve を確認してください。
Oracle データベースプラグインに適用可能なパッチは、SunSolve サイトを確認します。パッチを適用するには、パッチの README ファイルの手順に従います。