Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (OS Provisioning Plug-In 3.0)

モジュール構成 (module.conf ファイル)

各モジュールはある程度までユーザーにより構成可能なようになっています。これは必須要件ではありませんが、通常は実装されていることが想定されています。

ツールキットは、ユーザーへのモジュール構成の提供に関して非常に単純な見方をしています。ツールキット make_template コマンドを使用してテンプレートを作成する場合、1 つのフラットファイルが作成されます。このファイルは、コア base_config 構成ファイルと、各選択モジュールからの構成ファイルを連結します。モジュールそれ自体のあとで、.conf 接尾辞を使用した名前が付けられた構成ファイルを提供することにより、ツールキット make_template コマンドは残りの作業を行います。

構成ファイルは単純な Bourne Shell スクリプトです。構成ファイルは、ユーザーに対する変数の形式で、構成可能なオプションを表す必要があります。モジュールの変数名前空間を保存し、あるモジュールが別のモジュールを破壊するのを防ぐため、各変数にはモジュール名とアンダースコアの接頭辞をつける必要があります。

たとえば、モジュール sds は、ユーザーに対して、インストールするソフトウェアのバージョンを選択するオプションを表します。構成ファイルの対応する部分は次のようになります。

############
#
# Which version of the product is to be installed 
# 
sds_product_version="4.2.1"

この例では、デフォルト値 4.2.1 がすでに構成ファイルに生成されています。これが、モジュールが記述された時点での製品の最も新しいバージョンであったためです。