Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (OS Provisioning Plug-In 3.0)

モジュールの相互作用

状況がモジュールの分離に有利であり、モジュールが (少なくとも一方向で) 依存している場合、モジュールは正しい (望ましい) 結果が得られるように相互作用を行うようにする必要があります。ツールキットには、モジュールごとにヒントを設定および取得するための非常に単純なメカニズムがあります。モジュールがヒントを取得するかどうかは、モジュールの設計者にかかっていますが、モジュール開発者の間の連携により、モジュールは孤立した状態で正しく動作し、統合した場合により強力なソリューションを提供するようにモジュールを書くことも可能です。

次に例を示します。実際の例では、Sun Cluster 3 製品は Solstice DiskSuite がどのように構成されているかに依存しますが、必ずしも DiskSuite がインストールされている必要はなく、また DiskSuite もクラスタソフトウェアがインストールされている必要はありません。実際、DiskSuite がクラスタマシン以外のマシン上にインストールされていることが非常に重要です。

この場合、DiskSuite に対応するモジュールと、Sun Cluster 製品に対応するモジュールの 2 つの別々のモジュールを用意します。それぞれのモジュールは独立して正しく動作しますが、同じターゲットサーバー構成内で結びつけられた場合、Sun Cluster モジュールは DiskSuite モジュールに影響し、 Sun Cluster 3.0 により DiskSuite に課せられた制限に適合します。

この相互作用はモジュールヒントを使用することにより行われ、スタンドアロンシナリオでのそれらの動作は次のように要約できます。

ヒントが実際に何を表現するかは、完全にモジュール開発者にかかっています。モジュール開発者間の緊密な連携により、ヒントを最も効率的に使用できるようになります。可能であれば、そのほかのモジュール開発者が追加インタフェースを活用できるように、モジュールのリリースノート内にヒントを文書化する必要があります。