この章には、OS プロビジョニングの問題をより簡単に解決できるようにする情報が記載されています。
この章では、次の内容について説明します。
プロビジョンプランは正常に実行されたが、ターゲットに対するプロビジョニングに失敗した。
対処方法:これにはいくつかの問題が考えられます。考え得るプロビジョニング失敗原因の一部を、次に示します。このリストを使用して問題を特定してください。
プロビジョニングログを調べるには、N1 SPS ブラウザインタフェースで「Host Status」情報を表示します。ターゲットで Host Status プランを実行します。stdout と stderr の両方をチェックして、失敗の原因を確認します。
OS プロビジョニングサーバーにログインして、/var/run/n1osp/log フォルダでログをチェックし、/var/run/n1osp/console フォルダでコンソール出力もチェックします。また、Solaris ベースの OS プロビジョニングサーバーの場合は、/var/adm/n1osp* ファイルのメッセージ、Linux ベースの OS プロビジョニングサーバーの場合は、/var/log/n1osp* ファイルのメッセージもチェックします。/var/adm/n1osp* ファイルで詳細な情報を表示するには、/opt/SUNWn1osp/etc/n1osp-core.properties ファイル内の n1.isp.core.debuglevel プロパティーの値を変更します。たとえば、n1.isp.core.debuglevel=25 に変更します。
ターゲットへのコンソールを取得し、再度プロビジョニングを行なって失敗の原因を確認します。
OS プロビジョニングサーバー、ブートおよびインストールサーバー、およびターゲットホストの間のネットワーク接続をチェックします。OS プロビジョニングサーバーとブートおよびインストールサーバーの間、OS プロビジョニングサーバーとターゲットホストの間、およびブートおよびインストールサーバーとターゲットホストの間のパケットに対して ping/snoop を行います。
OS プロビジョニングサーバーまたはブートおよびインストールサーバーが複数の IP アドレスを持っている場合、プロビジョニングに使用されるアドレスを使用します。
ターゲットからの DHCP パケットが OS プロビジョニングサーバーに到達していない場合、ターゲットが、DHCP を使用してネットワーク経由でブートするよう構成されているかどうかをチェックします。ターゲットホストに複数のネットワークインタフェースがある場合、ターゲットホストが、ホストプロファイルで指定されているインタフェースを使用し、オペレーティングシステムのブートとインストールを行うようにします。ターゲットのプロビジョニングを再度行い、OS プロビジョニングサーバーの /etc/dhcpd.conf ファイルにターゲットホスト用のエントリがあるかどうかをチェックします。OS プロビジョニングの期間のみターゲットに応答するよう DHCP が構成されている場合は、ターゲットのプロビジョニングを再度行い、DHCP が正しく構成されているかどうかを確認する必要があります。
Solaris、Linux、および Windows のブートおよびインストールサーバーが正しく設定されているかどうかをチェックします。詳細については、適切な OS のマニュアルを参照してください。NFS (Solaris および Linux の場合) または CIFS (Windows の場合) を使用して OS メディアを共有するよう、ブートおよびインストールサーバーが正しく構成されていることを確認します。OS プロファイルで使用されている IP アドレスと、ブートおよびインストールサーバーで構成されている IP アドレスが一致することを確認します。TFTP サービスがブートおよびインストールサーバーで動作するよう構成されているかどうかをチェックします。
IP アドレス、パスワードなどの情報の OS プロファイル情報とホストプロファイル情報をチェックします。
OS がインストールに失敗したりハングする場合は、ネットワーク経由でターゲットをブートするのに必要なドライバが OS プロファイルにあるかどうかをチェックします。詳細については、各 OS のマニュアルを確認してください。
プロファイルの作成時、ホストの作成時、またはターゲットのプロビジョニング時にエラーが発生する。
対処方法:エラーは、プロビジョニングプロセスの複数の時点で発生する可能性があります。次のことをチェックします。
N1 SPS リモートエージェント (RA) が、ブートおよびインストールサーバーで正しくインストールされていることを確認します。マスターサーバーが RA に到達できることを確認します。詳細については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 インストールガイド』を参照してください。
N1 SPS コマンド行インタフェース (CLI) が、OS プロビジョニングサーバーと Solaris および Linux ブートおよびインストールサーバー上にインストールされていることを確認します。単純な cr_cli コマンドを実行します。
プランの stdout および stderr をチェックします。
プランおよびコンポーネント変数に有効な値が指定されていることを確認します。
Solaris オペレーティングシステムのプロビジョニング処理のシーケンスがわからない。
対処方法:Solaris のシーケンスは次のようになります。
ターゲットホスト用に JET サーバーまたは Solaris ブートおよびインストールサーバーが用意されます。
OS プロビジョニングサーバー上の DHCP が、ターゲットホストに対して設定されます。
ターゲットホストが再起動され、DHCP を使用してネットワーク経由でブートします。
ターゲットホストは DHCP 検出パケットをブロードキャストします。
OS プロビジョニングサーバー上の DHCP サーバーが DHCP オファーを送信します。
ターゲットホストは DHCP 要求パケットをブロードキャストします。
OS プロビジョニングサーバー上の DHCP サーバー が DHCP ACK を送信します。
ターゲットは TFTP プロトコルを使用して、JET サーバーからブートカーネルを取得します。
ターゲットは、NFS 経由で JET サーバーからファイルを取得することで、OS をインストールします。
Solaris イメージをインポートしている間にプランがタイムアウトする。
対処方法:マスターサーバーでプランのデフォルトのタイムアウトを設定します。次の手順を実行します。
次の構成ファイルを編集します。
/opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System_5.2/server/config/config.properties |
次のプロパティーを設定します。
pe.nonPlanExecNativeTimeout=12000 pe.defaultPlanTimeout=12000
マスターサーバーを再起動します。
# cr_server stop # cr_server start |
Solaris イメージをインポートしている間にプランが失敗する。
対処方法:この問題を分析するには、次の手順に従います。
プランの stdout および stderr メッセージをチェックします。
メディアを保持するのに十分なディスク容量があることを確認します。
変数の値をチェックします。すべてのパスが正しく完全であることを確認します。
x86 システムでの Solaris 10 1/06 OS のプロビジョニングで、インストールに失敗する。
対処方法:ブートおよびインストールサーバーに /tftpboot/I86PC.Solaris_10–1 フォルダが存在することを確認します。このフォルダが存在しない場合は、フォルダを作成し、ターゲットホストへのプロビジョニングをやり直します。
問題:ヘッドレスターゲットホストへの Solaris OS のプロビジョニングで、インストールが対話形式になり、kdmconfig ユーティリティーが起動される。
対処方法:プロビジョニングプランから SUNWxwssu および SUNWxwscf パッケージを削除します。Solaris OS プロビジョニングプロファイル内の profile_del_packages_base_config 変数の値を SUNWxwssu SUNWxwscf に設定します。
Linux オペレーティングシステムのプロビジョニング処理のシーケンスがわからない。
対処方法:Linux のシーケンスは次のようになります。
ターゲットホスト用に Linux ブートおよびインストールサーバーが用意されます。
OS プロビジョニングサーバー上の DHCP が、ターゲットホストに対して設定されます。
ターゲットホストが再起動され、DHCP を使用してネットワーク経由でブートします。
ターゲットホストは DHCP 検出パケットをブロードキャストします。
OS プロビジョニングサーバー上の DHCP サーバーが DHCP オファーを送信します。
ターゲットホストは DHCP 要求パケットをブロードキャストします。
OS プロビジョニングサーバー上の DHCP サーバーが DHCP ACK を送信します。
ターゲットは TFTP プロトコルを使用して、Linux ブートおよびインストールサーバーからブートカーネルを取得します。
ターゲットは、NFS 経由で Linux ブートおよびインストールサーバーからファイルを取得することで、OS をインストールします。
インストールが開始するが、ディスクラベルを読み取ることができないというプロンプトがユーザーに表示される。
対処方法:通常この問題は、Linux がアーキテクチャーのデフォルトとして認識しないディスクラベルフォーマットを使用する別の OS が以前にインストールされていたことを示しています。ユーザーにプロンプトを表示することなく、インストーラにディスクラベルをデフォルトアーキテクチャーに再初期化させるには、kickstart 構成ファイルの clearpart 指令に --initlabel オプションを追加します。
問題:インストールが DHCP を介して IP アドレスを取得できない。
対処方法:次の解決策を試してください。
ターゲットが接続されているスイッチで、スイッチポートを portfast に設定します。
PXE 構成ファイルで linksleep をチェックします。
kickstart プロパティーファイルの InitialBootTimeout をより大きな値に変更します。
ターゲットは DHCP パケットを取得するが、ブートに失敗する。
対処方法:次の解決策を試してください。
pxelinux.0 と initrd がターゲットプラットフォームをサポートしているかどうか、およびネットワーク経由でターゲットをブートするのに必要なドライバを持っているかどうかをチェックします。
OS プロファイルと OS ディストリビューションが Linux ブートおよびインストールサーバーで正しく設定されていることを確認します。
NFS および TFTP サービスが Linux ブートおよびインストールサーバーで正しく設定されていることを確認します。
コンソールに次のメッセージが表示される。
VFS: mounted root (ext2) filesystem |
Linux カーネルは、コンソールを別の場所にリダイレクトしています。PXE 構成ファイルでコンソール設定を変更します。
問題:インストールが対話式モードになる。
対処方法:kickstart ファイルにエラーがないかチェックします。サーバーの IP アドレスとパスが正しく完全であることを確認します。
Windows オペレーティングシステムのプロビジョニングのシーケンスがわからない。
対処方法:Windows をプロビジョニングするシーケンスは次のようになります。
Windows ブートおよびインストールサーバーが、Active Directory でターゲットホストに対して事前準備されます。
OS プロビジョニングサーバー上の DHCP が、ターゲットホストに対して設定されます。
ターゲットホストが再起動され、DHCP を使用してネットワーク経由でブートします。
ターゲットホストは DHCP 検出パケットをブロードキャストします。
OS プロビジョニングサーバー上の DHCP サーバー、および Windows ブートおよびインストールサーバー上の BINL が DHCP オファーを送信します。
ターゲットは OS プロビジョニングサーバーからの DHCP オファーを選択し、DHCP 要求パケットをブロードキャストします。
OS プロビジョニングサーバー上の DHCP サーバー が DHCP ACK を送信します。
ターゲットは (PXE ブートサーバーに対して) 再度 DHCP 検出パケットをブロードキャストします。
Windows ブートおよびインストールサーバー上の BINL は (PXE に対して) DHCP オファーを送信します。
ターゲットは DHCP パケット内の次のサーバーの情報を使用し、TFTP を行なって、Windows ブートおよびインストールサーバーからブートカーネルを取得します。
ターゲットは、Windows ブートおよびインストールサーバーから CIFS 経由でファイルを取得することで、テキストモードインストールを行います。
ターゲットは再起動します。
この時点で DHCP サーバーはクリアされ、ターゲットホストに応答しないため、ターゲットはディスクからブートします。
ターゲットは GUI モードインストールを行います。
ターゲットは再起動し、SIF ファイルの GuiRunOnce セクションのスクリプトを実行します。
PXE ROM のバージョンが正しいことを確認する方法は。
対処方法:NetPC またはクライアントコンピュータが ROM ブートを行う場合、PXE (LSA) ROM メッセージが画面に表示されます。クライアントマシンのブートシーケンス時には、表示される PXE ROM コードのバージョンを確認できます。Windows 2000 RIS は、.99c またはそれ以降の PXE ROM をサポートしています。この既存の ROM バージョンで成功しなかった場合、新しいバージョンの PXE ベースの ROM コードを OEM から入手しなければならない場合があります。
問題:クライアントコンピュータが IP アドレスを受信したかどうか、およびリモートインストールサーバーにコンタクトしたかどうかを確認する方法は。
対処方法:クライアントコンピュータがブートすると、PXE Boot ROM は読み込みと初期化を開始します。多くの Net PC または PXE ROM ベースのコンピュータでは、次の 4 つの手順のシーケンスが発生します。
シーケンスは、使用中のコンピュータで異なる場合があります。
クライアントコンピュータはメッセージ BootP を表示します。このメッセージは、クライアントが DHCP サーバーから IP アドレスを要求していることを示しています。
障害追跡: BootP メッセージがクライアントに到着していなければ、クライアントは IP アドレスを受信していません。次の可能性をチェックしてください。
DHCP サーバーは使用可能で、サービスが開始されていますか。DHCP および RIS サーバーは、サービスを開始するためには、Active Directory で認証されている必要があります。サービスが開始していて、そのほかの非遠隔、ブート対応クライアントが、このセグメントで IP アドレスを受信していることをチェックします。
非遠隔、ブート対応クライアントなどのそのほかのクライアントコンピュータが、このネットワークセグメントで IP アドレスを受信できていますか。
DHCP サーバーでは IP アドレスの有効範囲が定義済みで、起動されていますか。この機能を確認するには「スタート」をクリックし、「プログラム」、「Administrative Tools」の順にポイントし、「DHCP」をクリックします。または、「スタート」をクリックし、「プログラム」、「Administrative Tools」の順にポイントし、「Event Viewer」をクリックする方法もあります。
「System Log for DHCP」のイベントログにエラーメッセージがありますか。
クライアントと DHCP サーバーの間に、DHCP パケットの通過を許可しないルーターがありませんか。
クライアントが DHCP サーバーから IP アドレスを受信した場合、メッセージは DHCP に変化します。これは、クライアントが正しく IP アドレスをリースし、現在 RIS サーバーとのコンタクトを待機していることを示します。
障害追跡: DHCP メッセージがクライアントに到着していなければ、クライアントは遠隔インストールサーバーから応答を受け取っていません。次の可能性をチェックしてください。
遠隔インストールサーバーが使用可能で、(BINLSVC) RIS サービスが開始されていますか。RIS サーバーは、サービスを開始するためには、Active Directory で認証されている必要があります。サービスが開始したことを確認するには、DHCP スナップイン (「スタート」をクリックし、「プログラム」、「Administrative Tools」の順にポイントして「DHCP」をクリック) を使用します。
そのほかの遠隔ブート対応クライアントが Client Installation ウィザードを受信していますか。受信している場合、このクライアントコンピュータはサポートされていないか、リモートブート ROM 関連の問題がある可能性があります。クライアントコンピュータの PXE ROM のバージョンをチェックします。
クライアントと遠隔インストールサーバーとの間に、DHCP ベースの要求または応答の通過を許可していないルーターがありませんか。RIS クライアントと RIS サーバーが別のサブネット上にある場合、2 つのシステム間のルーターは、RIS サーバーに DHCP パケットを転送するよう構成する必要があります。これは、RIS クライアントは DHCP ブロードキャストメッセージを使用して RIS サーバーを検出するためです。ルーターで DHCP 転送が設定されていない場合、クライアントの DHCP ブロードキャストは RIS サーバーには到達しません。ルーターの構成マニュアルでは、この DHCP 転送プロセスは、DHCP プロキシや IP ヘルパーアドレスと呼ばれる場合もあります。
DHCP の設定を確認するには、「スタート」をクリックし、「プログラム」、「Administrative Tools」の順にポイントし、「Event Viewer」をクリックします。使用する固有のルーターでの DHCP 転送の設定については、そのルーターでの手順を参照してください。
RIS (BINLSVC)、DNS、または Active Directory に固有の System または Application ログのイベントログに、エラーメッセージがありますか。
クライアントは BINL に変化するか、ユーザーに F12 キーを押すよう求めるプロンプトを表示します。このことは、クライアントは RIS サーバーにコンタクトし、最初のイメージファイル OSChooser の TFTP 転送を待機していることを意味します。BINL および TFTP メッセージが表示されない場合がありますが、これは一部のマシンではこのシーケンスがあまりにも早く行われるためです。(注: <reminst_share>\OSChooser\i386 および <reminst_share>\OSChooser\amd64 フォルダで、startrom.com ファイルと startrom.n12 ファイルを交換することにより、F12 キーを押す作業が自動化される)。
障害追跡: クライアントマシンが遠隔インストールサーバーから応答が得られない場合、クライアントはタイムアウトになり、DHCP、BINL、または TFTP のいずれかからファイルを受信しなかったというエラーを表示します。この場合、RIS サーバーはクライアントコンピュータには応答していません。BINLSVC を停止し、再起動します。「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」をクリックし、「CMD」と入力します。次のコマンドを入力します。Net Stop BINLSVC Net Start BINLSVC
サービスを停止し再起動しようとしたあとにクライアントマシンが応答を受け取らなかった場合、遠隔インストールサーバーの Object プロパティーをチェックして、正しい設定が設定されていることを確認します。RIS が「Respond to client computers requesting service」および「Do not respond to unknown client computers」に設定されていることを確認します。「スタート」をクリックし、「プログラム」、「Administrative Tools」の順にポイントし、「Event Viewer」をクリックして、RIS サーバーの Event ログをチェックし、DHCP、DNS、または RIS (BINLSVC) に関連するエラーを調べます。
この時点でクライアントは、ユーザーに対する Welcome 画面のあいさつとともに、Client Installation ウィザードアプリケーションをダウンロードし、表示しているはずです。
PXE ベースの遠隔ブート ROM のブート前部分は、セキュリティー保護されているか。
対処方法:いいえ。ROM シーケンスおよび OS インストールまたは複製の全体は、パケットタイプの暗号化、クライアントまたはサーバースプーフィング、またはワイヤースニッファーベースのメカニズムに関しては、セキュリティー保護されていません。そのため、企業ネットワークで RIS サービスを使用する際には注意してください。ネットワーク上で認証された RIS サーバーのみを許可し、また RIS サーバーのインストールと構成が許可された管理者の数を制御するようにしてください。
問題:ネットワークからのブート時に、ターゲットホストは次のエラーメッセージを表示する。
No proxyDHCP offers were received. |
クライアントマシンまたはターゲットホストは DHCP サーバーから IP アドレスを取得できません。詳細については、上記の手順 2 を参照してください。次の Microsoft サポート技術情報を参照してください。
問題:PXE クライアント、DHCP および RIS サーバーはどのようにやりとりを行うか。
対処方法:次の Microsoft サポート技術情報を参照してください。 Description of PXE Interaction Among PXE Client, DHCP, and RIS Server (英語版)
問題:ターゲットホストが、ネットワークからのブート時に次のメッセージを表示する。
ARP Timeout message |
次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。
Windows RIS サーバー上で、プロビジョニングインタフェースだけを使用可能にして、ほかのすべてのインタフェースを使用不可にする。
Windows RIS サーバー上のネットワークサービスがアクセスするネットワーク接続の順序を変更する。次の手順に従ってください。
Windows RIS サーバー上で、「スタート」メニューから「コントロールパネル」ウィンドウを開きます。
「コントロールパネル」ウィンドウで「ネットワーク接続」をクリックします。
「ネットワーク接続」画面で「詳細」タブを選択します。
「詳細設定」ボタンをクリックします。
「アダプタとバインド」タブをクリックします。
ネットワークサービスがアクセスする接続の順序を変更します。プロビジョニングインタフェースが最初のインタフェースになっていることを確認します。
BINLSVC を一度停止してから再起動します。この操作は、Services GUI を実行、または MS-DOS コマンドウィンドウで次のコマンドを入力することによって行うことができます。
> net stop binlsvc > net start binlsvc |
詳細については、次の Microsoft サポート技術情報を参照してください。A multi-homed RIS server may not answer all clients, and you may receive an error message on PXE clients that are running Windows Server 2003 or Windows 2000 (英語版)
問題:テキストモードのインストールがブートしない。
対処方法:次の解決策を試してください。
RIS イメージディストリビューションの設定をチェックします。
イメージにバンドルされたネットワークアダプタおよび外部記憶装置ドライバに見当たらないものがあるかどうかチェックします。
ドライバパスの RIS 設定情報ファイルをチェックします。
(<reminst share>/OSChooser/<language>) パスの CIW ファイル (welcome.osc/login.osc/oschoice.osc/install.osc/warning.osc/multilng.osc) で、無効なユーザー情報や見当たらない AUTOENTER 機能がないかを調べます。
ris プロパティーの InitialBootTimeout をより大きな値に変更します。ドライバ関連の問題の詳細については、RIS ドライバまたはサービスパックの節を参照してください。GUID 関連の問題の詳細については、GUID の節を参照してください。
GUI モードのインストールが対話式モードになる。
対処方法:次の解決策を試してください。
RIS 設定情報ファイルの、次の各セクションのデータが設定されているかどうかをチェックします。 Unattended、UserData、GuiRunOnce、および GuiUnattended。
sif ファイル内にデフォルトの管理者パスワードと製品キーが指定されていることを確認します。CIW および ris SIF ファイルの詳細については、RIS CIW または SIF ファイルの節を参照してください。
各クライアントで、テキストモードインストールと GUI モードインストールのデフォルトのタイムアウト値を変更する方法は。
対処方法:プロビジョニング操作を開始する前に、N1 OS プロビジョニングサーバーで、ris.properties ファイル (通常は <n1osp folder>/etc/ フォルダの下に存在) の次のプロパティーのデフォルトのタイムアウト値を変更したことを確認します。
ris.InitialBootTimeout ris.OsInstallTimeout
遠隔インストールサーバーのデバッグモードを有効にする方法は。
対処方法:Microsoft サポート技術情報 236033 (英語版) で説明されている手順に従ってください。
問題:RIS サービスの CIW 画面を自動化する方法は。
対処方法:次の Microsoft サポート技術情報を参照してください。
問題:Setup Information Answer ファイル (.sif ファイル) に関する詳細情報の入手先は。
対処方法:詳細は、Windows 2000 または 2003 Server Resource Kit CD の deploy.cab ファイルを参照してください。
問題:RIS のインストール中に管理者のパスワードを変更する方法は。
対処方法:次の Microsoft サポート技術情報を参照してください。 How to Set the Administrator Password During RIS Installation - 257948.
問題:RIS イメージにドライバを追加する方法は。
対処方法:次の Microsoft サポート技術情報を参照してください。
HOW TO: Add Third-Party OEM Network Adapters to RIS Installations - 246184
Windows インストールに OEM プラグ アンド プレイ ドライバを追加する方法 - 254078
問題:RIS イメージにサービスパックをスリップストリームする方法は。
対処方法:Microsoft の Web サイトの次の記事を参照してください。
Slipstream Switch for Windows 2000 SP1 Update.exe Does Not Work with RIS Server Images
サービスパックをバンドルして RIS イメージを作成する方法の詳細は、『Service Pack 3 インストールと導入ガイド』を参照してください。そのほかのサービスパックに関する同じようなガイドは、Windows 2000 - ホーム - ダウンロード - Service Pack にもあります。
Windows 2000 Service Pack 3 のダウンロードそのほかのサービスパックに関しても、同じようなダウンロードページがあります。
サービスパックをダウンロードして RIS イメージを作成するには、「ネットワークインストール」を選択してください。
テキストモードインストール時に次のエラーメッセージが表示される。
Illegal or Missing File Types Specified in Section SCSI.Name |
Microsoft サポート技術情報 275334 を参照してください。
問題:RIS イメージをインストールする場合、テキストモードインストール時にエラーメッセージが表示される。エラーメッセージには次の文が含まれます。
Setup Cannot Continue |
Microsoft サポート技術情報 830751 を参照してください。
問題:テキストモードインストール時に次のエラーメッセージが表示される。
INF File Tmp\<GUID_number.sif> Is Corrupt or Missing |
Microsoft サポート技術情報 224830 (英語版) を参照してください。
問題:テキストモードインストール時に次のエラーメッセージが表示される。
The Operating System Image You Selected Does Not Contain the Necessary Drivers |
Microsoft サポート技術情報 247983 (英語版) を参照してください。
問題:テキストモードインストール時に次のエラーメッセージが表示される。
The Operating System Image You Selected Does Not Contain the Necessary Drivers for Your Network Adapter. Try Selecting a Different Operating System Image. If the Problem Persists, Contact Your System Administrator. |
Microsoft サポート技術情報 315074 を参照してください。
問題:テキストモード設定の最後で遠隔インストールクライアントがハングする。
対処方法:Microsoft サポート技術情報 226941 (英語版) を参照してください。
問題:RIS 設定が、「Setup is Starting Windows」画面に応答しなくなる。
対処方法:Microsoft サポート技術情報 320865 (英語版) を参照してください。
Active Directory 内で RIS に使用する事前準備クライアントの GUID または UUID を見つけるには、クライアントコンピュータのどこを探せばいいか。
対処方法:PC98 または Net PC 準拠のクライアントコンピュータの GUID または UUID は、(多くの場合) システム BIOS にあります。OEM には、GUID または UUID に対するシリアル番号のマッピングを含むコンマ区切りファイルまたはスプレッドシートを含むフロッピーディスクを出荷することが推奨されています。これにより、Active Directory 内でクライアントコンピュータの事前準備のスクリプトを作成できるようになります。また OEM には、コンピュータアカウントの識別と事前準備を簡単にするため、コンピュータケースの外側に GUID または UUID を貼り付けることが推奨されています。GUID が上記の場所に見つからない場合、クライアントのネットワークトラフィックをスニッフして、DHCP 検出パケットを特定することができます。DCHP 検出パケット内では 128 ビット、32 バイトの GUID または UUID を見つけることができます。
問題:2 台のクライアントマシンが同じ GUID 値を持っている。
対処方法:この場合、RIS は各ターゲットホストを Acitive Directory 内で一意の GUID 値を持つコンピュータオブジェクトとして識別するため、RIS が失敗します。複数のオブジェクトが同じ GUID を持っている場合、RIS クライアントマシンは設定段階の時点でエラーをスローします。次のメッセージが表示されます。
BINLSVC found Duplicate GUID accounts on the RIS Server. Please contact your system Administrator. |
この問題を解決するには、継続する前に、RIS サーバーの Active Directory で同じ GUID を持つ古いコンピュータアカウントを削除します。