この付録では、OS プロビジョニング処理の高度な構成プロパティーを設定する方法について説明します。この付録では、次の項目について説明します。
デフォルトでは、OS プロビジョニングプラグインによって ISC DHCP サーバーの作成と起動を行い、ネットワーク上でターゲットホストをブートおよびインストールできるようにします。ただし、独自の DHCP サーバーを使用してネットワーク上の DHCP 要求に応答するようにする場合は、プロビジョニングソフトウェアの DHCP サーバーを無効にできます。
プロビジョニングソフトウェアによって提供される ISC DHCP サーバーを無効にする場合は、ネットワーク上で DHCP 要求に応答できるように DHCP サーバーを正しく構成して、ネットワークブート要求に応答する必要があります。
プロビジョニングソフトウェアが提供する ISC DHCP サーバーを無効にするには、n1osp-dhcp.properties ファイルにある com.sun.n1.isp.dhcp.DHCPManager.serverBinding プロパティーを次のように設定します。
com.sun.n1.isp.dhcp.DHCPManager.serverBinding=com.sun.n1.isp.dhcp.NoDHCP
n1osp-dhcp.properties ファイルは、OS プロビジョニングサーバーの /opt/SUNWn1osp/etc/n1osp-dhcp.properties にあります。
デフォルトでは、プロビジョニングプランはバックグラウンドで実行されます。ただし、次の作業を行うことによって、フォアグラウンドで配備を実行し、その状況を簡単に確認できるようにすることもできます。
N1 SPS ソフトウェアで物理ロックを無効にします。
N1 SPS ソフトウェアでは、ホストの物理ロックの無効化はサポートされていません。
config.properties ファイル内の pe.lockPhysicalHost プロパティーを次のように設定します。
pe.lockPhysicalHost=false
マスターサーバー上の config.properties ファイルの位置は、そのサーバーで動作している OS によって異なります。このファイルの、各 OS での位置は次のとおりです。
Solaris OS – /opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System_5.2/server/config/config.properties
Linux OS – /opt/sun/N1_Service_Provisioning_System_5.2/server/config/config.properties
Windows OS – c:\Program Files\N1 Service Provisioning System 5.2\server\config\config.properties
マスターサーバーを再起動します。
OS プロビジョニングサーバーを作成します。
OS プロビジョニングサーバーの作成では、run_provisioning_foreground 変数を true に設定します。
デフォルトでは、OS プロビジョニングサーバーは、ターゲットホストに OS を配備する前にターゲットホストを検査します。ターゲットの検査を無効にするには、OS プロビジョニングサーバーにある /opt/SUNWn1osp/etc/n1osp-service.properties ファイルを編集し、次のエントリの少なくとも 1 つをファイルに追加します。
com.sun.n1.isp.osservice.validate.Target.skipValidation=true
ターゲットホスト検査を省略します。このプロパティーのデフォルト値は false です。
com.sun.n1.isp.osservice.validate.Target.skipNMValidation=true
ターゲットホストのすべてのサービスコントローラまたはネットワーク管理コントローラに対するネットワーク管理検査を省略します。このプロパティーのデフォルト値は false です。
com.sun.n1.isp.osservice.validate.Target.skipNMValidation.hostname =true
特定のターゲットインスタンス (hostname) のすべてのサービスコントローラまたはネットワーク管理コントローラに対するネットワーク管理検査を省略します。このプロパティーのデフォルト値は false です。
com.sun.n1.isp.osservice.validate.Target.skipNM-ICMP-Validation=true
ネットワーク管理コントローラに接続されているネットワーク管理 IP または 端末サーバー IP の ICMP エコー検査を省略します。このプロパティーのデフォルト値は false です。
com.sun.n1.isp.osservice.validate.Target.skipNM-ICMP-Validation. hostname=true
特定のターゲットインスタンス (hostname) について、ネットワーク管理コントローラに接続されているネットワーク管理 IP または 端末サーバー IP の ICMP エコー検査を省略します。このプロパティーのデフォルト値は false です。
com.sun.n1.isp.osservice.validate.Target.NMValidation.NMtype =ip,TS
カスタムタイプのネットワーク管理 (NMtype) に対するネットワーク管理の検査方法を指定できます。有効な値は ip、ts、ip,ts 、または none です。ここで、ip は IP 検査、ts は端末サーバー検査を意味します。
内蔵タイプのネットワーク管理 (alom、 lom、rsc、ilo など) のデフォルトの検査方法はオーバーライドできません。