Sun Java™ System Application Server Standard Edition および Enterprise Edition リリースノート
バージョン 7 2004Q2 Update 2
Part No. 819-2197
これらのリリースノートには、Sun JavaTM System Application Server Standard Edition および Enterprise Edition 7 2004Q2 Update 2 のリリース時における重要な情報が含まれています。本書には、拡張機能、インストール時の注意、既知の問題、および最近見つかったその他の問題点が記載されています。Sun JavaTM System Application Server 7 をご使用になる前に、このリリースノートと関連マニュアルをお読み下さい。
このリリースノートには、次の内容が含まれています。
リリースノートの改訂履歴
この節では、Sun Java System Application Server 7 Standard Edition および Enterprise Edition 製品の初期リリース後に、リリースノートで変更が加えられた箇所について示します。
改訂日付
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変更の詳細
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2005 年 1 月
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Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Standard Edition および Enterprise Edition の Update 2 リリース
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2004 年 9 月
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Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Standard Edition および Enterprise Edition の Update 1 リリース
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2004 年 5 月
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Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Standard Edition および Enterprise Edition の初版リリース
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新機能
Sun Java System Application Server 7 Standard Edition および Enterprise Edition 2004Q2 Update 2 は、広い範囲にわたるアプリケーションサービスと Web サービスを展開するのに適した、高性能の J2EE プラットフォームを提供します。Update 2 リリース版には次の変更が加えられています。
Update 2 リリース版では、パフォーマンス、安定性、スケーラビリティおよび可用性の改善を計り、Sun Java System Application Server 7 2004Q2 の操作性を向上させています。
すべてのプラットフォーム用の Sun Java System Application Server Enterprise Edition 7 2004Q2 Update 2 には、最新バージョンの HADB 4.4 がバンドルされています。HADB 4.4 は、新しいネットワーク管理システムにより、使い勝手のよい、新しい管理フレームワークを実現します。
新しい HADB バージョンのインストール、設定、および管理の詳細については、『Sun Java System Application Server Standard and Enterprise Edition7 2004Q2 Update 2 Installation Guide』および『管理ガイド』を参照してください。
Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Update 2 の Standard Edition は、HP UX 11i v1 オペレーティングシステムが稼動している PA-RISC プラットフォームで使用可能になりました。
製品 CD の AppServer7/package/jwsdpcc_addon ディレクトリに JWSDP 1.4 共通コンポーネントが収録されています。共通コンポーネントを使用して、インストールされている JWSDP をアップグレードしてください。
共通コンポーネントのインストールおよびアンインストールについては、jwsdpcc_addon ディレクトリの readme を参照してください。
プラットフォームの概要
この節では Sun Java System Application Server Standard Edition および Enterprise Edition 7 2004Q2 Update 2 でサポートされるプラットフォームコンポーネントについて説明します。
詳細は次のとおりです。
オペレーティングシステムと配布のタイプ
次の表に、Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Update 2 でサポートされるオペレーティングシステムとその配布タイプを示します。
表 1 サポートされるオペレーティングシステムと配布のタイプ
プラットフォーム
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オペレーティングシステムのバージョン
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配布のタイプ
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Application Server 7 2004Q2 Update 1 Edition
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Solaris SPARC
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Solaris 8 Update 7、Solaris 9 Update 6、Solaris 101
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ファイルベースとパッケージベース2
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Standard Edition および Enterprise Edition
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Solaris x86
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Solaris 9 Update 4
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ファイルベースとパッケージベース
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Standard Edition および Enterprise Edition
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Linux x863
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Red Hat Advanced Server 2.1 Update 3、 Red Hat Advanced Server 3
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ファイルベースと RPM ベース
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Standard Edition および Enterprise Edition
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Microsoft Windows4
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Microsoft Windows 2000: Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Advanced Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Professional Service Pack 2 Microsoft Windows 2003: Microsoft Windows XP: Professional
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ファイルベース
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Standard Edition および Enterprise Edition
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HP-UX PA-RISC
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HP UX 11i v1
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ファイルベースとパッケージベース
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Standard Edition
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1 Solaris 10 では、ファイルベースのインストールだけがサポートされています。
2 パッケージベースおよび RPM ベースの配布をインストールするには、スーパーユーザー権限が必要です。
3 Red Hat Advanced Server 2.1 の場合に HADB がサポートするのは、ext2 ファイルシステムのデバイスのみです。
4 Microsoft Windows XP Professional で使用できるのは Standard Edition のみです。
システム要件
Sun Java System Application Server 7 Standard Edition および Enterprise Edition 2004Q2 Update 2 の要件を次の表にまとめます。
表 2 Sun Java System Application Server のプラットフォームの要件
オペレーティングシステム
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アーキテクチャ
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最小メモリ
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推奨メモリ
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最小ディスク容量
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推奨ディスク容量
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Sun Solaris 8 SPARC、9 SPARC、または 10 SPARC 版
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32 ビット / 64 ビット4
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256M バイト
1.5G バイト (HADB を同じ場所に配置する場合)
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1024M バイト
2G バイト (HADB を同じ場所に配置する場合)
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250M バイトの空き領域
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500M バイトの空き領域
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Solaris 9 x86 版
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32 ビット
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Red Hat Enterprise Linux 2.1、3
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Microsoft Windows 2000: Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Advanced Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Professional Service Pack 2 Microsoft Windows 2003: Microsoft Windows XP: Professional
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x86 32 ビット
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HP-UX 11i v1
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32 ビット / 64 ビット4
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4 32 / 64 ビットは、サポートされる OS を示します。Sun Java System Application Server は、32 ビットアプリケーションです。
- UNIX では、オペレーティングシステムのバージョンを uname コマンドで確認できます。ディスク容量は df コマンドで確認できます。
- Solaris では、/usr/bin/perl の下にあるシステム全体の perl インスタンスがパスにあることを確認してください。デフォルトでインストールされている perl が見つからないと、Application Server のインストールに失敗します。
JDBC ドライバとデータベース
Sun Java System Application Server Standard Edition および Enterprise Edition は、対応する JDBC ドライバを持つ、どの DBMS との接続もサポートするように設計されています。Sun がテストし、J2EE 準拠のデータベースの設定に使用できることが確認されたコンポーネントを次の表に示します。
表 3 サポートされる JDBC ドライバ
JDBC ベンダー
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JDBC ドライバのタイプ
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サポートされるデータベースサーバー
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PointBase 4.2
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Type 4
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PointBase Network Server 4.2
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JConnect 5.5
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Type 4
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Sybase ASE 12.5
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DataDirect 3.2
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Type 4
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MS SQL Server 2000 Service Pack 1
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DataDirect 3.2
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Type 4
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Oracle 8.1.7
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DataDirect 3.2
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Type 4
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Oracle 9.2.0.1
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Oracle 9.2.0.3
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Type 2 (OCI)
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Oracle 9.2.0.3+ w/ RAC
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IBM
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Type 2
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IBM DB2 8.1 Service Pack 3
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ほかにも、JDBC ドライバ検証プログラムによるテストで J2EE 1.3 プラットフォームの JDBC 要件に適合することが確認されたドライバがあります。これらのドライバは Sun Java System Application Server との JDBC 接続に使用できます。Sun では、これらのドライバに対する製品サポートは提供していませんが、Sun Java System Application Server でのこれらのドライバの使用はサポートしています。
Web サーバー
この節では、Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Update 2 Standard Edition および Enterprise Edition 向けにサポートされる Web サーバーの一覧を示します。
表 4 サポートされる Web サーバー
Web サーバー
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バージョン
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オペレーティングシステム
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Sun Java System Web サーバー
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6.0 Service Pack 6
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Solaris SPARC 8 および 9 Red Hat Enterprise Linux 2.1 x86 Microsoft Windows 2000: Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Advanced Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Professional Service Pack 2 Microsoft Windows 2003: Microsoft Windows XP: Professional HP-UX 11i
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Sun Java System Web サーバー
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6.1
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Solaris SPARC 8 および 9、 Solaris 9 x86、 Red Hat Enterprise Linux 2.1 Microsoft Windows 2000: Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Advanced Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Professional Service Pack 2 Microsoft Windows 2003: Microsoft Windows XP: Professional HP-UX 11i
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Apache Web Server
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1.3.29, 2.0.49
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Solaris SPARC 8 および 9、 Solaris 9 x86、 Red Hat Enterprise Linux 2.1、3、 Microsoft Windows 2000: Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Advanced Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Professional Service Pack 2 HP-UX 11i
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Microsoft IIS
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5.0
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Microsoft Windows 2000: Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Advanced Server Service Pack 2 Microsoft Windows 2000: Professional Service Pack 2 Microsoft Windows XP: Professional および Microsoft Windows 2003 (Application Server の Standard Edition のみ)
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ソフトウェアパッケージ
この節では、Sun Java System Application Server Standard Edition および Enterprise Edition 7 2004Q2 Update 2 向けにサポートされる関連ソフトウェアパッケージの一覧を示します。
表 5 Application Server とバンドルするコンポーネントのバージョン
コンポーネント
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Application Server 7.0 Platform Edition および Standard Edition で使用するバージョン
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Application Server 7.0 Enterprise Edition で使用するバージョン
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Application Server 7 2004Q2 Standard Edition および Enterprise Edition で使用するバージョン
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Application Server 7 2004Q2 Update 1 Standard Edition および Enterprise Edition で使用するバージョン
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Application Server 7 2004Q2 Update 2 Standard Edition および Enterprise Edition で使用するバージョン
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J2SE
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1.4.0_02
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1.4.1_03
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1.4.2_04
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1.4.2_05
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1.4.2_065
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PointBase
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4.2
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なし
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4.2 (Standard Edition のみ)
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4.2 (Standard Edition のみ)
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4.2 (Standard Edition のみ)
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Sun Java System Message Queue Standard Edition
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3.0.1
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3.0.1
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3.5 Service Pack 1
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3.5 Service Pack 1
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3.5 Service Pack 2
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JWSDP
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1.0_01
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1.0_01
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1.0_01
|
1.0_01
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1.0_016
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5 HP-UX 11i でサポートされている J2SE バージョンは、1.4.2_03 です。
6 製品 CD に収録された JWSDP 1.4 共通コンポーネントを使用して、インストールされている JWSDP をアップグレードします。
ブラウザ
この節では、Sun Java System Application Server Standard Edition および Enterprise Edition 7 2004Q2 Update 2 でサポートされるブラウザの一覧を示します。
表 6 サポートされるブラウザ
ブラウザ
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バージョン
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Netscape Navigator
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4.79、6.2
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Internet Explorer
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5.5 Service Pack 2、6.0
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必須の Solaris パッチ
Solaris 8 システムには、次の URL の「パッチサポートポータル」から「推奨 & セキュリティパッチ」に記載されている Sun 推奨パッチクラスタをインストールする必要があります。
http://jp.sunsolve.sun.com/
Solaris 8 システムには、パッチ番号 109326-06、108827-26、および 110934 のパッチをインストールしてください (全リビジョン対象。パッケージベースのインストールのみ)。これらの必須パッチは、インストーラによってチェックされます。これらのパッチがインストールされていないと、Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Update 2 ソフトウェアをインストールしたり実行したりすることはできません。最新の推奨パッチクラスタには、これらのパッチが最初から含まれています。
アップグレードオプション
Sun Java System Application Server Standard Edition および Enterprise Edition 7 2004Q2 Update 2 のインストーラにより、Application Server の旧バージョンから最新バージョンにアップグレードできます。各 Application Server は、サポートされているどのプラットフォームにインストールされたものも、同じプラットフォームおよびインストールタイプで、対応するバージョンにアップグレードできます。使用可能なアップグレードオプションを次の表に示します。
表 7 使用可能なアップグレードオプション
現在インストールされている製品
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Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Update 2 にアップグレード可能
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Sun ONE Application Server 7.0 Platform Edition
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Standard Edition Enterprise Edition
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Sun ONE Application Server 7.0 Standard Edition、Update 1、Update 2、および Update 3
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Standard Edition Enterprise Edition
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Sun ONE Application Server 7.0 Enterprise Edition
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Enterprise Edition
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Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Standard Edition および Enterprise Edition
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Standard Edition Enterprise Edition
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特定の条件下では、Sun ONE Application Server 7.0 などのベースインストールから Sun Java System Application Server 7 2004Q2 へのアップグレード操作を行うと、製品が自動的にアンインストールされる場合があります。Application Server 7 2004Q2 のアップグレード機能は使用しないでください。その代わりに、手動での移行操作を実行します。
Sun Java System Application Server 7 2004Q2 への手動での移行、および Update 2 へのアップグレードのその他の重要な前提条件については、『Sun Java System Application Server Standard Edition and Enterprise Edition 7 2004Q2 Update 2 Installation Guide』を参照してください。
移行ツールの使い方
既存の J2EE アプリケーションがほかのベンダーのアプリケーションサーバー上で動作している場合、Sun Java System 移行ツールを使用して、そのアプリケーションを Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Update 2 リリースに移行し、動作させることができます。移行したアプリケーションは、変更を加えなくても Sun Java System Application Server 7 2004Q2 リリース上で動作します。しかし、高可用性という特徴を生かすためには、sun-ejb-jar.xml のDTD バージョンの配備記述子 (deployment descriptor) が sun-ejb-jar_2_0-0.dtd ではなく sun-ejb-jar_2_0-1.dtd を指すように変更してください。
Sun ONE Studio 5 Standard Edition Update 1
Sun Java System Application Server と組み合わせて使える Sun ONE Studio 5 Standard Edition 製品のマニュアルは次の場所にあります。
http://docs.sun.com/db/prod/java.studio?l=ja
使用可能なその他の IDE には、Sun Java Studio 5 Standard Edition Update 1、Sun Java Studio Enterprise 6 2004Q1、および Borland 製 JBuilder X のようなサードパーティ IDE などがあります。
その他の要件と制限事項
重要なインストール前提条件およびトラブルシューティングオプションについては、『Sun Java System Application Server Standard and Enterprise Edition 7 2004Q2 Update 2 Installation Guide』を参照してください。
マニュアルの参照方法
Sun Java System Application Server のマニュアルは、さまざまな方法で入手できます。
- マニュアル―Sun Java System Application Server のマニュアルとリリースノートは、次の URL から HTML 形式と印刷可能な PDF 形式で参照できます。
http://docs.sun.com/db/prod/sjs.asse
- オンラインヘルプ―グラフィカルインタフェースの「ヘルプ」ボタンをクリックするとコンテキストヘルプウィンドウを起動できます。
- マニュアルページ―コマンド行にマニュアルページを表示するためには、MANPATH 環境変数にまず install_dir/man を追加する必要があります (Solaris 別パッケージ版のみ)。変数の設定後、コマンド行に man command_name を入力すると、Sun Java System Application Server コマンドのマニュアルページにアクセスできます。次に例を示します。
Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Update 2 のマニュアル
Sun Java System Application Server Standard Edition および Enterprise Edition 7 2004Q2 Update 2 のマニュアルは、PDF 形式または HTML 形式のオンラインファイルでも入手できます。
次の表は、Sun Java System Application Server のマニュアルに記述されているタスクと概念を示しています。次のマニュアルは、Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Update 2 Standard Edition および Enterprise Edition のリリースに伴って改訂されています。入手可能なマニュアルの一覧は、Web サイトの「マニュアル」を参照してください。
表 8 Sun Java System Application Server マニュアル
内容
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参照するマニュアル
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ソフトウェアおよびマニュアルについての最新情報が記載されています。サポート対象のハードウェア、オペレーティングシステム、JDK、および JDBC/RDBMS の詳細な表形式の概要などが含まれています。
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『リリースノート』
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サンプルアプリケーションなどの Sun Java System Application Server Standard Edition および Enterprise Edition ソフトウェアおよびそのコンポーネント、ならびに管理インタフェースのインストール方法が記載されています。Enterprise Edition ソフトウェアについては、可用性を高める方法を説明しています。
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『Installation Guide』
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Sun Java System Application Server 上の J2EE アプリケーションにアクセスする Application Client Container (ACC) クライアントの作成方法が記載されています。
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『Developer's Guide to Clients』
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Sun Java System Application Server サブシステムおよびコンポーネントの設定、管理、配備についての情報と管理インタフェースとコマンド行インタフェースの両方からそれらを実行する手順が記載されています。クラスタ管理、高可用性データベース、ロードバランス、およびセッションの持続性などが説明されています。Sun Java System Application Server の総合的な用語集も掲載されています。
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『管理ガイド』
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Sun Java System Application Server の実行時に表示されるメッセージが記載されています。メッセージの生成元として考えられる原因や、メッセージが生成された場合の対処方法を説明しています。
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『Error Message Reference』
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Sun Java System Application Server の問題解決方法に関する情報が記載されています。
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『Troubleshooting Guide』
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Sun Java System Application Server 上のエンタープライズ Bean のオープン Java 標準モデルに準拠した J2EE アプリケーションの作成および実装について記載されています。Enterprise JavaBeans (EJB) プログラミングの概念とタスクについての説明と、サンプルコード、実装のヒント、および参照マニュアルが記載されています。コンテナ管理による持続性、読み取り専用 Bean、エンタープライズ Bean に関連付けられた XML ファイルや DTD ファイルなどが説明されています。
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『Developer's Guide to Enterprise JavaBeans Technology』
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Sun Java System Application Server を調整してパフォーマンスを改善する方法と、なぜそうする必要があるかについて説明します。
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『Performance Tuning Guide』
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Sun Java System Application Server で使用できるユーティリティコマンドが、マニュアルページ形式で記載されています。
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『Utility Reference Manual』
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Sun Java System Application Server をサイトに最適に配備するために、システム要件とエンタープライズを評価する方法が記載されています。Application Server の配備時に注意するべき一般的な問題点についても説明されています。
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『System Deployment Guide』
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解決された問題
次の表は、Sun Java System Application Server Standard Edition および Enterprise Edition 7 2004、Update 1 および Update 2 のリリースで解決された重要な問題の一覧を示しています。
表 9 解決された問題
バグ ID
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説明
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2120798
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DataDirect JDBC ドライバのサポートを必要とします。
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2120799
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関係の管理中にランタイムがコレクションフィールドを再ロードします。
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6157465
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HADB のバージョンを含むフルパスが、asenv.conf ファイルにハードコードされます。
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6170685
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ロードバランサプラグインが Application Server のハングアップを検出しません。
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6178431
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asadmin CLI で、新しく作成されたインスタンスから jvm オプションをプログラムレベルで削除できません。
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2107329
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JDBC 接続プールが接続を正しく解放しません。
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2114274
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競合するキャッシュ制御ヘッダーが生成されます。
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2114629
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クライアント認証が、Microsoft IIS 5.0 上でロードバランサプラグインと連携して機能しません。
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2114630
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asadmin CLI を使用して認証レルムを作成するときにエラーが発生します。
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2119440
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request.getAttribute("javax.servlet.error.request_uri") が動作しません。
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4997111
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整列化の問題。
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6156704
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Microsoft IIS 上のロードバランサプラグインによって、HTTP ヘッダー内に Server がハードコードされます。
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6157453
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サーブレットフィルタ init() メソッドが、JNDI コンテキストを検索できません。
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6157473
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HADB データベースへのログインが失敗した場合にエラーメッセージが表示されません。
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6171200
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URL でエンコードした一部の URL の場合にロードバランサプラグインがクラッシュします。
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5084132
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HADB: セマフォルーチンがスレッドセーフではありません。
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5097447
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HADB: logstore のガベージコレクションが動作しません。
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6173355
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Applictaion Server の再起動時にデータベース接続を試みると、InvocationException が発生します。
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6181948
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入力確認エラーが発生します。
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6182861
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WSI サンプルアプリケーションが Sun Java System Web Server 6.1 に対して実行されるという例外が発生します。
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6156737
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ヒープ サイズが 1G バイトに設定されている場合に、HP-UX 上で Application Server が起動しません。
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2060927
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Sybase を使用すると、findByPrimaryKey が char 主キーの壊れた Bean を返します。
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2058376
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EJB コンパイラが内部クラス用の有効な Java コードの生成に失敗します。
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2075012
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Application Server の asadmin ユーティリティが、SSL 起動用のパスワードを常に要求します。
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2076810
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Application Server が WAR ファイルの配備時にクラッシュします。
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2078410
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インスタンスを停止して起動 (再起動) するときに SNMP が動作しません。
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2078969
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iwsInstanceDeathCount が更新されません。
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2079436
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Application Server 7.0 UR1 の日本語バージョンで管理ツールが正常に動作しません。
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2079785
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Bean のリモートインタフェースに Util という名前を付けると配備に失敗します。
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2080612
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SSL が有効な状態で passthrough プラグインを使用して i18n アプリケーションにアクセスすると appservd.exe がクラッシュします。
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2081055
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jdbc/simple サンプルアプリケーションを配備すると警告メッセージが表示されます。
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2081692
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プラグインが XML ストリームを切り捨てます。
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2084205
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CMP pk クラスに非持続 public フィールドがあると、ArrayIndexOutOfBoundsException が発生します。
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2092977
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SSL オフローダ越しの Application Server ではトラフィックを HTTP から HTTPs に変更する必要があります。
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2102329
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CMP マッピングエラー。フィールドに、Application Server Studio プラグインから報告される有効な下限がありません。
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4739569
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「オフ」または「無効」状態の仮想サーバーにアクセスできます。
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4950512
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Microsoft Windows で稼動する Application Server に J2EE アプリケーションを配備できません。
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4953606
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Application Server の passthrough プラグインが、Microsoft IIS と連動するときに POST 要求を 2 つに分割します。
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4989269
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ユーザー DN に / が表示されると、LDAP セキュリティレルム認証に失敗します。
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4992519
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製品をインストールしたユーザーだけしかアンインストールできません。
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4994363
|
セキュリティロールマッピングが正しく更新されません。
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5001994
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javax.servlet.http.HttpServletRequest.getRequestURI がデコードされた要求を返します。
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5004406
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大文字と小文字が混在すると、--passwordfile が正常に動作しません。
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5011751
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Long データ型の入力パラメータを使用するファインダによる EJBQL の場合に、CMP を配備できません。
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5015561
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getMetaData() が ResourceException をスローすると、JCA が物理接続を表示します。
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5015994
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購入時のパフォーマンスを向上させるための設定変更。
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5017695
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authentication-mechanismなしに .rar を配備できません。
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5020224
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正しく形式化されていないヘッダーで要求処理が停止します。
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5021054
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Java をロードする場合、EJB クラスローダが EJB 仕様に従いません。
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5025894
|
JCA 1.5 機能が部分的に要求されます。
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5039545
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Web コンテナが絶対リダイレクトを送信し、外部のロードバランサまたはプロキシで問題を引き起こします。
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5048147
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ロケールがzh_CN に設定された Application Server の server1 インスタンスの server.log に、誤ってエンコードされたメッセージがあります。
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5052594
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複数のキーを持つ CMR アプリケーションを Application Server 7.0x に配備できません。
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5056695
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Application Server の信頼データベースに、デフォルトの root CA 証明書が格納されていません。
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5063854
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最後のセッションの情報にアクセスできます。
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2082209
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DB2 サーバーに、DB2 Type II ドライバのアイドルタイムアウト後に大きくなる接続があります。
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2103829
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破壊されたトランザクションログファイルにより Application Server がハングアップします。
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2105120
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プログラムレベルでの再接続のために、CNCtxFactory と S1ASCtxFactory のどちらも使用できません。
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2105121
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ディレクトリサーバーが一度停止してから起動すると、Application Server がディレクトリサーバーに再接続しません。
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2120373
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Application Server コンテナ内部でサードパーティの ORB を使用するために文書化されたメソッドすべてを、ユーザーが使用できません。
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5063481
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トレースメソッドを無効にできません。
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6066323
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Microsoft Windows で clsetup が動作しません。
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既知の問題と制限事項
この節では、Sun Java System Application Server 7 2004Q2 Update 2 Standard Edition および Enterprise Edition の既知の問題とその回避方法について説明します。
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注
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問題の説明にプラットフォームが明記されていない場合、その問題はすべてのプラットフォームに当てはまります。
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この節は次の項目から構成されています。
インストールとアンインストール
この節では、インストールとアンインストールに関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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6208875
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アップグレードのインストールに失敗して、java.io.FileNotFoundException が発生します。
Solaris SPARC、Solaris x86、および Linux でファイルベースの HADB のアップグレードを実行すると、次のような特定のシナリオで問題が発生します。
インストールに失敗して、次の例外が発生します。
java.io.FileNotFoundException: /sun/appserver7/./SUNWhadb/4 (Is a directory)
アップグレードシナリオ: 7.1RTM/7.1ER1/7.1UR1 から 7.1UR2 へのファイルベースのアップグレード。
解決法
ファイルベースのインストールディレクトリ/SUNWhadb/4 ソフトリンクの名前を、SUNWhadb/3 などの別の名前に変更します。アップグレードを再起動します。
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6217112
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Microsoft Windows プラットフォームで増分インストールが動作しません。
Application Server とともにサンプルアプリケーションをインストールすることが可能です。これらのアプリケーションは増分インストールできません。
解決法
インストール開始時にサンプルアプリケーションをインストールするように指定します。増分インストール時には、サンプルアプリケーションオプションを選択しないでください。
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5006942
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Microsoft Windows 上で、アップグレードの後は、生成されたサービスの起動タイプがデフォルトで「自動」に設定されます。
解決法
1. Microsoft Windows サービスを開きます。
2. サービスの起動タイプを「手動」に変更します。
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6217097
|
アップグレード用の Application Server バイナリを root 以外のユーザーでダウンロードしていない場合、root 以外のユーザーで実行するファイルベースのアップグレードは失敗します。
解決法
ダウンロードされるバイナリは、root 以外のユーザーが所有する必要があります。ダウンロードされたアーカイブは、インストールまたはアップグレードを実行するユーザーによって解凍される必要があります。そうでない場合、JDK がアップグレードされる間にアクセス権の問題が発生することがわかっています。
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サーバーの起動とシャットダウン
この節では、起動とシャットダウンに関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
|
要約
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4693581
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Application Server の起動時に、iMQ ブローカで障害が発生し、「IOException: Not Enough Space」というメッセージが表示されます。
このエラーは、Application Server と iMQ ブローカが同時に起動するときに発生します。appservd プロセスは、新規プロセスをフォークして iMQ ブローカを起動しようとしますが、十分なスワップ容量がないと処理に失敗します。
解決法
Application Server を起動する前に iMQ ブローカプロセスを起動します。次に例を示します。appserver_install_dir/imq/bin/imqbrokerd -name appserver_instance_name -port jms-service port -silent
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4762420
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ファイアウォールの規則により、Application Server の起動に失敗します。
パーソナルファイアウォールをインストールしている場合に発生する問題です。Application Server がインストールされているマシンに厳密なファイアウォール規則を適用すると、管理サーバーおよびアプリケーションサーバーインスタンスの起動時に障害が発生することがあります。管理サーバーおよびアプリケーションサーバーインスタンスは、Application Server 環境でローカル接続を確立しようとします。これらの接続はローカルのホストではなくシステムのホスト名を使ってポートにアクセスしようとするので、ローカルのファイアウォールの規則に従ってブロックされることがあります。
セキュリティ上何の問題もない処理に対して、ローカルのファイアウォールが誤った警告を生成することもあります。たとえば、Application Server がポート 3700 で TCP 接続を試行しているのに、「Portal of Doom Trojan」攻撃または同様の攻撃を受けたというメッセージが表示される場合があります。このような問題は、Application Server がローカル通信に使用するポート番号と、既知の一般的な攻撃に使用されるポート番号が重複している場合に発生します。ポート番号が重複しているかどうかの判断基準は次のとおりです。
解決法
Application Server からローカルシステム上のポートに接続できるように、ファイアウォールポリシーを変更します。
攻撃について誤った警告が生成されないようにするには、攻撃関連の規則を変更するか、Application Server が使用するポート番号を変更します。
管理サーバーおよびアプリケーションサーバーインスタンスが使用するポート番号は、Application Server のインストール先の次の場所にある server.xml ファイルで確認できます。 domain_config_dir/domain1/admin-server/config/server.xml domain_config_dir/domain1/server1/config/server.xml
domain_config_dir はサーバーの初期設定を行った場所です。次に例を示します。 Solaris 9 の統合インストールの場合: /var/appserver/domains/... Solaris 8、9 のアンバンドルのインストールの場合: /var/opt/SUNWappserver7/domains/...
<iiop-listener> 要素と <jms-service> 要素のポート設定を確認します。これらのポート番号を未使用のポート番号に変更するか、ローカルマシン上のクライアントから同じマシン上のこれらのポートへ接続できるようにファイアウォールポリシーを書き換えます。
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5003245
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ポートの設定を変更して再起動すると、サーバーが 2 つのポートに対して待機状態となります。
解決法
ポート番号を変更した後、asadmin コマンドを使ってサーバーを停止 (asadmin stop-instance)、起動 (asadmin start-instance) します。
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データベースドライバ
この節では、データベースドライバに関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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2082209/ 5022904
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DB2 サーバーに、DB2 Type II ドライバのアイドルタイムアウト後に大きくなる接続があります。
解決法
SteadyPoolSize と MaxPoolSize を同じ数字に設定し、アイドル接続タイムアウトを 0 (ゼロ) に設定します。これによりアイドル接続のタイムアウトが無効になり、ユーザーはすべての接続を使用できるようになります。
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4700531
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Solaris 上で、JDK 1.4 を使用しているとき Oracle JDBC ドライバのエラーが発生します。
これは、Oracle(R) 用の新しい JDBC ドライバが、JDK 1.4 と連携して機能する場合に問題となります。Oracle 9.0.1 データベースと ojdbc14.jar が併用されているために、エラーが発生します。Oracle 9.0.1.3 データベースを実行している 32 ビット版 Solaris マシンにパッチを適用すれば、問題を修正できます。
解決法
Oracle の Web サイトからバグ ID 2199718 のパッチを入手し、サーバーに適用します。次の手順を実行してください。
1. Oracle の Web サイトに移動します。
2. 「patches (パッチ)」ボタンをクリックします。
3. パッチ ID フィールドに「2199718」と入力します。
4. 32 ビット版 Solaris の OS パッチをクリックします。次に、Metalink.oracle.com に移動します。
5. パッチをクリックします。
6. パッチ ID 2199718 を入力します。
7. 32 ビット版 Solaris の OS パッチをクリックします。
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4991065
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J2EE 1.3 に準拠させるために、Oracle JDBC ドライバを適切に設定する必要があります。
解決法
Type 2 および Type 4 のドライバを次のように設定してください。
1. 9.2.0.3 以降の JDBC を使用します。
2. Oracle データベースのパラメータファイル (init.ora) 中に compatible=9.0.0.0.0 以上を加えます。
3. ojdbc14.jar ファイルを使用します。
4. Application Server の設定を変更して JVM のプロパティを次のように定義します。
さらに、Type-2 のドライバに関しては、Application Server をスタートした環境に ORACLE_HOME と LD_LIBRARY_PATH (これには $ORACLE_HOME/lib が含まれている) を定義する必要があります。たとえば、これらを asenv.conf に追加して、確実にエクスポートします。
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ログ
ID
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要約
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5014017
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Appclient ログサービスが正常に動作しません。
ファイル属性のデフォルト値が機能しません。
解決法
1. ログディレクトリを作成します。
2. 新たに作成したログディレクトリへの完全なパスを sun-acc.xml ファイルに記述します。
コンソールにログを出力している場合、ログレベルはその設定 (FINE、FINEST 等) にかかわらず、「INFO」レベルとなります。
『Administration Guide to Clients』では、ログが acc_dir/logs/client.log にあると記されていますが、正常に動作させるためには、ログディレクトリを作成し、そのフルパス名を sun-acc.xml ファイルに記述する必要があります。
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Web コンテナ
この節では、Web コンテナに関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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5089201/ 5001994
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getRequestURI() が、返してはいけないときにエンコードされていない値を返します。
この問題を修正すると、getRequestURI() を呼び出し、データが返されるときに URI が自動的にデコードされる、Portal Server 6.3 などの古い NSAPI のクライアントに問題が発生します。
そのため、古い NSAPI クライアントとの下位互換性を維持するために、新しい JVM オプションを追加して古い NSAPI の動作に戻し、Portal Server が正常に機能できるようにしています。
解決法
Portal Server が稼動するコンピュータで JVM オプション -DJ2EEDecodeURI を有効にして、getRequestURI() 呼び出しで Cookie-less モードとほかのすべての機能を許可します。
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4951476
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JWSDP 1.2(1.3) がインストールされていると、javax.ejb.EJBException: org/dom4j/Element エラーがスローされます。
解決法
sever.xml ファイルの server-classpath に dom4j-full.jar を追加します。このファイルは http://dom4j.org からダウンロードできます。このファイルのエントリは、server-classpath 内の appserv-jstl.jar エントリの前に置く必要があります。
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4997770
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HTTP 404 のエラーメッセージが、依然として「Sun ONE Application Server」と表示されます。
「Sun ONE Application Server」を「Sun Java System Application Server」と読み替えてください。
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Message Service とメッセージ駆動型 Beans
この節では、Java Message Service (JMS)、Sun Java System Application Server Standard Edition および Enterprise Edition、およびメッセージ駆動型 Beans の既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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6184426
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負荷テスト中に、HP-UX11.11 上で ConnectException エラーが発生します。
OS レベルまたは IMQ レベルでの HP-UX TCP-IP パラメータの設定が必要です。
解決法
IMQ レベルで、次の変更を行います。
imq.portmapper.backlog=1000
imq.authentication.client.response.timeout=360
imq.jms.tcp.backlog=3000
imq.jms.max_threads=5000
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4683029
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MQ Solaris スクリプト内の -javahome フラグは、値に空白文字が含まれていると正しく機能しません。
Sun ONE Message Queue のコマンド行ユーティリティには、その他の Java ランタイムを指定する -javahome オプションが用意されています。このオプションを使用する際、Java ランタイムのパスに空白文字を含めることはできません。空白文字を含むパスの例を示します。
/work/java 1.4
この問題は、Application Server インスタンスの起動時に発生します。Sun ONE Application Server インスタンスを起動すると、デフォルトで、対応する Sun ONE Message Queue ブローカインスタンスが起動します。このブローカは、Application Server と同じ Java ランタイムを必ず使用するように、常に -javahome コマンド行オプションを使って起動します。Application Server 用に設定された Java ランタイム (ブローカでも使用可能) のパスに空白文字が含まれていると、ブローカの起動に失敗します。このため、Application Server インスタンスの起動も失敗します。
解決法
Application Server の Java ランタイムのパスに空白文字が含まれていないことを確認してください。
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JTS (Java Transaction Service)
この節では、JTS (Java Transaction Service) の既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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6218460
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JTS タイムアウトに十分に余裕がある場合でも、トランザクションタイムアウトのためにトランザクションが失敗する可能性があります。
解決法
Application Server の Transaction Service の xaresource-txn-timeout プロパティを設定し、Transaction Service 用に設定されているトランザクションタイムアウト (秒単位) と同じ値を設定します。
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復旧
JDBC ドライバの復旧に関する既知の問題があります。Sun Java System Application Server は、これらの問題に対していくつかの回避策を用意しています。デフォルトでは、ユーザーが明示的に指定しないかぎり、これらの回避策は使用されません。
- Oracle JDBC ドライバの問題 - Oracle XA Resource 実装の回復メソッドは、入力フラグとは関係なく、繰り返し同じ未確定 Xid のセットを戻します。XA 仕様によると、トランザクションマネージャは、最初に TMSTARTSCAN を使って XAResource.recover を呼び出したあと、TMNOFLAGS を使って、Xid が戻されなくなるまで繰り返し XAResource.recover を呼び出します。
Application Server は、Oracle XA Resource の確認メソッドの問題に対する回避策も用意しています。この回避策を適用するには、server.xml ファイルの transaction-service サブ要素に次のプロパティを追加します。oracle-xa-recovery-workaround
プロパティ値は必ず true に設定します。
- Sybase JConnect 5.2 ドライバの問題 - JConnect 5.2 ドライバには、JConnect 5.5 では解決されている既知の問題があります。JConnect 5.2 ドライバを使用する場合は、server.xml ファイルの transaction-service サブ要素に次のプロパティを追加して、復旧を有効にしてください。
トランザクション
server.xml ファイルでは、XA 接続と非 XA 接続の区別に res-type を使用します。これにより、データを駆動するデータソースの設定が識別されます。たとえば、Datadirect ドライバでは、同じデータソースを XA または非 XA として使用できます。
デフォルトでは、データソースは非 XA です。connpool 要素によりデータソースをトランザクションに対して XA として動作させるには、res-type が必要です。connpool 要素を正常に機能させてトランザクションに加えるには、server.xml ファイルに次の res-type 属性を追加します。
res-type="javax.sql.XADataSource"
アプリケーションの配備
この節では、アプリケーションの配備に関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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4725147
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配備する仮想サーバーを選択できません。
この場合は、仮想サーバー 2 台をまったく同じように設定し、一方をホスト、もう一方をリスナーにします。アプリケーションが 2 台目の仮想サーバーだけに配備されている場合、この仮想サーバーにはアクセスできません。これは、host:port の組み合わせで 1 台目の仮想サーバーが指定されているからです。
解決法
仮想サーバーのホスト名と元のホスト名が同じにならないようにしてください。特に、同じ HTTP リスナーを使用する場合には注意が必要です。
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4994366
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ejb-local-ref と ejb-link の配備エラー
解決法
ejb-local-ref には ejb-link が必要です。したがって、ejb-local-ref を使用する時は ejb-link の値を指定してください。
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ベリファイア
この節では、ベリファイアに関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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4742545
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スタンドアロンベリファイアから EJB クラスが見つからないというエラーが報告されます。
ベリファイアは、「EJB クラスが見つかりません。」というメッセージを表示して、障害の発生したテストがあることを示します。EJB JAR ファイルによって使用されるエンタープライズ Bean が、同一の EAR アプリケーション内の別の EJB JAR ファイル内にあるほかのエンタープライズ Bean を参照する場合、テスト時に障害が発生します。コネクタ (RAR) に依存する EAR ファイルを検証しようとした場合も、障害メッセージが表示されます。これは、RAR バンドルを、RAR バンドルファイルに依存するエンタープライズ Bean が格納されている EAR ファイル内にパッケージ化する必要がないからです。障害 (コネクタ関連の障害を除く) を報告するのは、スタンドアロンベリファイアだけです。配備コマンドや管理インタフェースによって呼び出されたベリファイアでは、この障害は報告されません。
解決法
アプリケーション EAR のパッケージ化が正しいことを確認します。ユーティリティ JAR ファイルを使用している場合は、EAR ファイル内にパッケージ化されます。参照エラーを解決するには、asadmin または管理インタフェースを使って配備バックエンドからベリファイアを呼び出します。コネクタ関連の障害が発生する場合は、ベリファイアのクラスパスに、必要なクラスを持つ JAR ファイルを配置します。install_root/bin/verifier[.bat] ファイルを開き、JVM_CLASSPATH 変数の末尾に LOCAL_CLASSPATH 変数を追加します。LOCAL_CLASSPATH 変数にローカルでクラスを追加したあと、ベリファイアを実行します。
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ロードバランサ
この節では、ロードバランサに関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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6155134
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Web サーバーを起動する場合に手動でパスを設定する必要があります。
IIS または Apache 用のロードバランサプラグインを Microsoft Windows にインストールした後で、Application Server のパスを Path 環境変数に付け加えます。
- 「スタート」->「設定」->「コントロールパネル」->「システム」->「詳細設定」->「環境変数」->「システム環境変数」->「パス」の順に移動し、appserver_install_dir¥bin を追加します。
- マシンを再起動する必要があります。
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4761151, 4825429, 4981545
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ロードバランサのプラグインを経由して SSL と非 SSL の要求を断続的に送っていると、中間形式と基本認証で失敗します。「502 Bad Gateway」というエラーメッセージが表示されます。デフォルトの設定では、プロキシからコンテナへの接続性が維持されません。
Application Server の配備および配備取消、キープアライブのタイムアウト、ロードバランサ接続プールでの接続が古くなったことなどにより、ロードバランサが Application Server への接続を持続できなくなります。この問題が発生すると、ロードバランサからの要求は失敗することがあり、エラーページが表示されます。この問題は通常、配備/配備取消やその他の設定変更が頻繁に行われたり、テストされたりする、開発環境で発生します。
解決法
appserver でのキープアライブのタイムアウトを 0 に設定してください。
Web ベースの管理インタフェースを使って、次の手順を実行してください。
1. 管理コンソールを起動します。
2. 「HTTP サーバー」->「チューニング」を選択します。
3. ページの最後のテキストボックス、「HTTP 持続的接続のタイムアウト」フィールドに 0 を入力します。
4. 変更を適用して appserver を再起動します。
コマンド行インタフェースを使用する場合は、次の手順を実行してください。
1. appserver の init.conf に KeepAliveTimeout 0 という行を追加します。
2. asadmin reconfig コマンドを実行します。
3. appserver を再起動します。
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4962735
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Linux の場合に、ロードバランサプラグインおよび sec_db ファイルをインストールすると Apache Web Server 1.3.27 が起動しません。
解決法
次の行を /src/MakeFile の「End of automatically generated section,」の後、「OBJS=¥」の直前に挿入してください。また、アプリケーションサーバーのライブラリが特定の場所にインストールされていることを確認してください。
LIBS+= -licuuc -licuil8n -lnspr4 -lpthread -lxerces-c -lsupport -lnsprwrap -lns-httpd40 LDFLAGS+= -L/space/SJSAS/installations/lib.
各変数の意味は次のとおりです。/space/SJSAS/installations はアプリケーションサーバーがインストールされている場所です。詳細は、『Sun Java System Application Server 管理ガイド』の付録、「Apache Web サーバーのコンパイルと設定」を参照してください。
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5018537
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フェイルオーバーが実行されている時、Identity Server/Application Server の統合で「Service unavailable」というエラーが表示されます。
Loadbalancer.xml は Web モジュールのコンテキストルートに「/」を使用しています。フェイルオーバーの後はコンテキストルートが存在しないため、「Default」が新しい JROUTE cookie のパスに指定されます。結果として、ブラウザ側では 2 つの JROUTE cookie が存在することになります。
1. 古い JROUTE cookie は「/」をパスとする失敗したインスタンスを指します。
2. 新しい JROUTE cookie は「/Default」をパスとする新しいインスタンスを指します。
ブラウザは常に古い cookie (1) を使おうとするため、結果として nd failover のリダイレクトとなり、ブラウザ自身に障害が起こることがあります。
解決法
すべての Web モジュールに特定のコンテキストルートを指定します。次に例を示します。
<web-module context-root="appl" enabled="true"
disable-timeout-in-minutes="60" error-url="appl-lberror.html" />
<web-module context-root="app2" enabled="true"
disable-timeout-in-minutes="60" error-url="app2-lberror.html" />
フェイルオーバーの後、JROUTE は「/appl」をパスとして取得し、正常に動作します。
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5007720
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Web モジュール中で invalid value for error-url に対するログメッセージが不適切です。
loadbalancer.xml の web-module タグの error-url 属性が、次のように無効な値に設定された場合、
<web-module context-root="app1" enabled="true"
disable-timeout-in-minutes="60" error-url="abc"/>
ログメッセージは次のように表示されます。
warning (11113): reports: lb.configurator: XML_VALIDATOR_WARNING:
Invalid format for the error-url sun-http-lberror.
しかし、正しくは次のような表示でなければなりません。
warning (20015): reports: lb.configurator: XML_VALIDATOR_WARNING:
Invalid format for the error-url abc
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高可用性
この節では、高可用性に関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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6232140
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管理エージェントの終了時に、「IPV6_MULTICAST_IF failed」例外が発生します。
Solaris 8 環境で、複数の NIC カードを装着したホストや IPv6 対応と IPv4 対応のカードが混在している場合、管理エージェントの終了時に「IPV6_MULTICAST_IF failed」例外が発生します。根本的な原因については、バグ ID 4418866 および 4418865 を参照してください。
解決法
1. 環境変数 _JAVA_OPTIONS を次のように設定します。
$> export _JAVA_OPTIONS="-Djava.net.preferIPv4Stack=true/span>
2. または、Solaris 9 を使用します。
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6171832/ 6172138
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無効なセッションが削除されないため、HADB パフォーマンスが低下したり、データデバイスの空き領域がなくなったりします。
解決法
無効なセッションを効率的に削除するには、sun-ejb-jar.xml ファイルを変更して、cache-idle-timeout-in-seconds の値を removal-timeout-in-seconds の値よりも小さく設定します。
cache-idle-timeout-in-seconds の値が removal-timeout-in-seconds の値と等しいかまたは上回る場合、HADB では古いセッションが削除されないことが予想されます。
これらのプロパティを推奨値に設定した後も、無効なセッションの問題が引き続き発生する場合は、製品サポートに連絡してください。
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6171994
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security.policy ファイル内の不適切なアクセス権により、起動がハングアップします。
説明
security.policy ファイル内にある hadb-jdbc のアクセス権が不適切です。
解決法
起動時に断続的なハングアップが発生する場合、security.policy ファイルに推奨される次のアクセス権を追加します。
デフォルトで含まれているアクセス権:
permission java.net.SocketPermission "*", "connect";
推奨されるアクセス権:
permission java.net.SocketPermission "*", "connect accept,listen,resolve";
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5042351
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新規ノードの追加後に作成された新規テーブルが、追加ノードに配信されません。
説明
データベースインスタンスを作成し、それにノードを追加すると、データベース作成以後に追加されたノード上で、新しく作成されたテーブルが断片化されません。hadbm addnodes がテーブルを再断片化した場合に、addnodes の前に作成されたテーブルだけが追加されたノードを使用することができます。
これは、create table が、データベースの起動時、つまり hadbm create の実行時に作成される sysnode node グループを使用するからです。
解決法
新規テーブルが追加された後、または all_nodes ノードグループに新規テーブルを作成した後で、hadbm refragment を実行します。
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6158393
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HADB を RedHat AS 3.0 と同じ場所に配置すると負荷が高い場合に問題が発生します。
説明
HADB は、Application Server と同じ場所に配置された RedHat Linux AS 3.0 上で稼動します。トランザクションが異常終了して、パフォーマンスに影響する可能性があります。これは、オペレーティングシステムによって過剰なスワップが行われるからです。
解決法
この問題は、HADB を RedHat Linux AS 3.0 Update 4 に対してテストすると解決したように見えますが、Application Server の RedHat Linux AS 3.0 Update 4 に対するテストは正式に行われていないことに留意してください。
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6175436
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再断片化の処理中に 2 回目の addnodes が失敗します。
説明
最断片化の処理中に 2 回目およびそれ以降の addnodes コマンドを実行すると、次のエラーが発生する場合があります。
hadbm:Error 22042: Database could not be refragmented. Please retry with hadbm refragment command to refragment the database. Caused by: HADB-E-11747: Nodegroup all_nodes exists already.
解決法
hadbm refragment を使用して、テーブルを手動で再断片化します。
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6214601
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hadbm が sysroot スキーマのユーザーテーブルを検索するため、Addnodes が失敗し、「表が見つかりません」というエラーが表示される。
説明
hadbm refragment コマンドが次のエラーで失敗します。
hadbm:Error 22042: Database could not be refragmented. Please retry with hadbm refragment command to refragment the database.. Caused by: HADB-E-11701: *Table singlesignon not found*
解決法
clusql を次のように使用して、Application Server テーブルを手動で再断片化します。
> clusql server:port list> system+dbpassword specified at database create>
SQL: set autocommit on;
SQL: set schema haschema;
SQL: alter table sessionattribute nodegroup all_nodes;
SQL: alter table singlesignon nodegroup all_nodes;
SQL: alter table statefulsessionbean nodegroup all_nodes;
SQL: alter table sessionheader nodegroup all_nodes;
SQL: alter table blobsessions nodegroup all_nodes;
SQL: quit;
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6159633
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configure-ha-cluster がハングアップすることがあります。
説明
asadmin configure-ha-cluster コマンドを使用して複数のホストに高可用性のクラスタを作成または設定する場合に、コマンドがハングアップします。HADB 管理エージェントまたは Application Server からは、例外がスローされません。
解決法
HADB は、データベースクラスタ内のノード全体におよび異機種混在パスをサポートしていません。HADB サーバーのインストールディレクトリと設定ディレクトリが、参加ホスト全体で同じになっていることを確認してください。
さらに、コマンドをもう 1 度実行する前に、リポジトリディレクトリをクリアしてください。
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6197822
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hadbm set によって、データベースインスタンスが回復の困難な状態になります。
説明
このシナリオでは、一部のデータベース設定変数の変更を試みた場合に hadbm set コマンドが失敗します。たとえば、DataBufferPoolSize をより大きなサイズに設定しようとすると、ノード 0 での共有メモリ不足のために失敗します。次に、hadbm set コマンドは、ノード 0 のデータベースを停止状態に、ノード 1 のデータベースを実行状態にします。hadbm set を使用してプールサイズを元の値にリセットしようとすると、失敗して次のエラーメッセージが表示されます。
22073: The operation requires restart of node 1. Its mirror node is currently not available. Use hadbm status --nodes to see the status of the nodes.
この場合、hadbm startnode 0 も失敗します。
解決法
データベースを停止して、hadbm set を使用して元の値を復元し、データベースを再起動します。
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6200133
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configure-ha-cluster での障害。HADB インスタンスの作成が失敗します。
説明
HADB クラスタの作成を試みると、失敗して次のメッセージが表示されます。
HADB-E-00208: The transaction was aborted.
SQL ディクショナリ表に格納されている起動トランザクションは異常終了します。
解決法
configure-ha-cluster コマンドをもう一度実行します。hadbm create コマンドを実行して前述のエラーメッセージが表示された場合は、再実行します。
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6181845
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Microsoft Windows 上に、1 つのサイズが 2G バイトを超えるデータデバイスを作成できません。
説明
hadbm create (または hadbm set) で、--NumberOfDataDevices=1 (デフォルト) を使用して --devicesize を 2G バイトより大きい値に設定すると、次のエラーが発生します。
DEVINIT-ERROR: out of space, wrote -2147479552 B of -2036330496 B An attempt was made to move the file pointer before the beginning of the file.
解決法
Microsoft Windows で 2G バイトを超えるサイズのデータデバイスを作成する必要がある場合は、devizesize を 2G バイトで割って必要なデバイス数を計算します。次に、--NumberOfDataDevices オプションを使用して、計算結果に応じた数のデータデバイスを作成します。
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5091349
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異機種インストールパスがサポートされていません。
同じ名前の同じソフトウェアパッケージを、異なる場所の異なるホストで登録することはできません。
解決法
HADB は、データベースクラスタ内のノード全体におよび異機種混在パスをサポートしていません。HADB サーバーのインストールディレクトリと設定ディレクトリが、参加ホスト全体で同じになっていることを確認してください。
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5091280
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habdm set はリソースの可用性 (ディスクとメモリの空き容量) をチェックしません。
シナリオ
hadbm set を使用して、デバイスまたはバッファのサイズを大きくしています。
説明
管理システムは、データベースを作成する場合やノードを追加する場合にリソースの可用性をチェックしますが、デバイスまたはメインメモリバッファのサイズを変更する場合には、十分なリソースが使用可能かどうかをチェックしません。
解決法
devicesize または buffersize 設定属性の値を大きくする前に、すべてのホストに十分な空き容量およびメモリ容量があることを確認してください。
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4855623
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ノードのホストのいずれかがダウンしていると、hadbm stop コマンドが終了しない。
ネットワーク上の問題により HADB ノードが shutdown メッセージを受け取らない場合、hadbm stop コマンドはデータベースを完全に停止できないことがあります。通常は、hadbm コマンドを完了するのに 60 秒以上かかります。この場合、hadbm stop/delete コマンドが動作しません。停止するノードを指定する必要があります。
解決法
1. “hadbm status --nodes” コマンドを使用して、引き続き有効になっているノードを確認します。
2. 一部実行中の各ノードに対して、「hadbm stopnode -f node_number」を実行します。
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4861337
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hadm stopdb の実行中にアクティブデータノードに障害が起こると、hadm startdb コマンドの実行に失敗します。
データベースを起動できない場合、hadbm status コマンドは non-operational を返します。
解決法
この問題を解決するには、次の手順を実行してください。
1. hadbm clear --fast を実行します。
このコマンドにより、システム内の各マシンについて address in use というタイプの障害が報告された場合は、ログインして clu_ で始まるすべてのプロセスを強制終了します。
2. hadbm clear --fast コマンドをもう一度実行します。
これにより、すべてのデータが消え、データベースが再起動します。
3. セッションストアを作成し直します。
セッションストアの詳細は、『Sun Java System Application Server 管理ガイド』を参照してください。
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4958827
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子プロセスのトランザクションが応答しません。
ホストマシンが複数の HADB を収納し、すべてのノードがそれぞれのデバイスを同一のディスクに設置すると、ディスク I/O がボトルネックになります。HADB プロセスは非同期 I/O を待機しているため、ノード監視プログラムの heartbeat check には応答しません。したがって、ノード監視プログラムはこのプロセスを再起動することになります。この問題は、どのようなオペレーティングシステムでも起こる可能性がありますが、今のところ、Red Hat Linux AS 2.1 および 3 で確認されています。
解決法
同一のマシンに存在する、異なる HADB ノードのデバイスに対して、別々のディスクを使用します。
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なし
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ダブルネットワークでの HADB 設定
2 つのサブネット上にダブルネットワークで設定された HADB は、Solaris SPARC 上では正常に動作します。しかし、一部のハードウェアプラットフォームでのオペレーティングシステムまたはネットワークドライバの問題で、Solaris x86 および Linux プラットフォームではダブルネットワークを適切に処理できないことが確認されました。これにより、HADB に次のような問題が発生します。
- Linux では、HADB プロセスでメッセージ送信がブロックされることがあります。これにより、HADB ノードが再起動し、ネットワークパーティションが発生します。
- Solaris x86 では、ネットワークに障害が発生すると、何らかの問題によってほかのネットワークインタフェースへの切り替えが禁止される場合があります。この問題は常時発生するわけではありませんが、ネットワークは 1 つよりも 2 つ使用することを推奨します。このような問題は、Solaris 10 では部分的に解決されました。
- Trunking はサポートされていません。
- HADB は、Microsoft Windows 2003 上でのダブルネットワークをサポートしていません (バグ ID 5103186)。
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6178228/ 6179010
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configure-ha-cluster での障害
説明
ホスト名を 2 〜 3 個使用して HADB ドメインを作成し、その操作に成功します。hadbm listdomain コマンドで、ドメインが作成されたことを確認します。
$ hadbm listdomain -w admin
Hostname Enabled?Running?Release Interfaces
europe100 Yes Yes V4-4-1-3 128.139.113.110
europe111 Yes Yes V4-4-1-3 128.139.113.111
次に、hadbm create コマンドでデータベースを作成し、フルドメイン名の hostname を --hosts オプションのパラメータとして指定します。次に例を示します。
$ hadbm create --hosts=europe100.xyz.abc.com,europe111.xyz.abc.com ..
次のエラーメッセージが表示されます。
hadbm:Error 22176: The host europe100.xyz.abc.com is not registered in the HADB management domain. Use hadbm createdomain to set up the management domain or hadbm extenddomain to include new hosts in an existing domain.
回避策
2 つの回避策があります。
1. hadbm listdomain によって表示される名前を使用します。
次に例を示します。hadbm create --hosts=europe100,europe111 ..
2. 10 進数の IP アドレス (DDN) を使用します。
次に例を示します。hadbm create --hosts=128.139.113.110,128.139.113.111
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6174676/ 6179084
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configure-ha-cluster を実行できません。
説明
サーバーと hadbm クライアントホストに 1 つずつ、2 つの異なる HADB がインストールされており、HADB のバージョンが異なっています。一方のバージョンの管理エージェントを起動します。次に、他方のバージョンで hadbm create を実行します。次のエラーメッセージが表示されます。
HADBMGMT007:hadbm create command failed. Return value: 1 STDOUT:
STDERR: hadbm:Error 22170: The software package V4.4.x could not be found at path pacakgepath/4.4-x on host hostname.
CLI137 Command configure-ha-cluster failed.
解決法
管理エージェントおよび hadbm クライアントに同じバージョンの HADB を使用します。
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5103186
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Microsoft Windows 2003 でネットが 1 つダウンしていると、NSUP を起動できません。
説明
HADB が Microsoft Windows 2003 でダブルネットワークとして構成されているときに 1 つのネットワークがダウンすると、ノードを再起動できなくなります。そのため、1 つのノードがダウンすると、HADB もダウンしたままの状態になります。
解決法
Microsoft Windows 2003では、HADB をダブルネットワークで構成しないでください。
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サーバーの管理
この節では、次のトピックを取り上げます。
コマンド行インタフェース (CLI)
この節では、コマンド行インタフェースに関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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4676889
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シングルモードで実行する CLI コマンドの文字数が 256 文字を超える場合、オーバーフローが発生します。
UNIX(R) では、シングルモードで実行する CLI コマンドの文字数が 256 文字を超える場合、コマンドの実行に失敗し、「コマンドが見つかりません」というエラーが表示されます。
CLI の制限ではありません。
次に例を示します。
create-jdbc-connection-pool --instance server4 --datasourceuser admin --datasourcepassword adminadmin --datasourceclassname test --datasourceurl test --minpoolsize=8 --maxpoolsize=32 --maxwait=60000 --poolresize=2 --idletimeout=300 --connectionvalidate=false --validationmethod=auto-commit --failconnection=false --description test sample_connectionpoolid)
解決法
1. 実行するコマンドの文字数が 256 文字を超える場合は、マルチモードを使用してください。
2. シングルモードを使用する必要がある場合は、OpenWindows コマンドツール (cmdtool) を使ってコマンドを実行してください。
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管理インフラストラクチャ
この節では、管理インフラストラクチャに関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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4686003
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HTTP の QOS 制限が適用されません。
サービス品質 (QOS) では、最大 HTTP 接続数と帯域幅を指定できます。これらの属性の制限値を超えると、クライアントに 503 エラーが戻されます。しかし、管理インタフェースを使って QOS を有効にすると、サーバーは QOS の制限を適用しなくなります。
解決法
QOS 機能をすべて有効にするには、仮想サーバーの obj.conf ファイル内のデフォルトオブジェクトの先頭に AuthTrans fn=qos-handler 行を手動で追加します。qos-handler サーバーアプリケーション関数 (SAF) と obj.conf 設定ファイルについては、『Developer's Guide to NSAPI』を参照してください。
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4740022
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新しいインスタンスサーバーを追加して起動すると、SNMP: END OF MIB メッセージが表示されます。
インスタンスサーバーとサブエージェントをシャットダウンしないで新しいインスタンスを追加し、起動すると、END OF MIB メッセージが返されます。
解決法
1. 新しいインスタンスを表示するには、サブエージェントとすべてのインスタンスサーバープロセスをシャットダウンします。各サーバーで、「監視」の「SNMP 統計収集を有効」をオンに設定します。その後、各インスタンスサーバーを再起動し、サブエージェントプロセスを 1 つだけ再起動します。
2. サブエージェントがすでに実行中の場合は、これ以上起動しないでください。Application Server をインストールするときは、必ずマスターエージェントとサブエージェントを 1 つずつ使用します (全ドメイン、全インスタンスに共通)
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4865739
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server.xml 内のインスタンスポートのネガティブテストによって domains.bin が壊れます。
ポート番号または IP アドレス、あるいはその両方に英字が含まれている場合は、新しいインスタンスを作成できないため、現在のインスタンスが管理不能になります。
解決法
1. server.xml ファイルとバックアップ用の server.xml ファイルを編集し、ポート番号または IP アドレス (あるいはその両方) を訂正します。
2. keepmanualchanges=true オプションを使って asadmin reconfig コマンドを実行します。
3. 管理インタフェースを使用し、「Administration (管理)」ツリーでインスタンス名を選択して、インスタンスを停止します。
4. 管理サーバーとアプリケーションサーバーインスタンスを再起動します。
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管理インタフェース
管理インタフェースを使用するときは、ブラウザがキャッシュからではなくサーバーから最新のページを取り出す設定になっているかどうかを確認してください。一般に、デフォルトのブラウザ設定では問題は発生しません。
- Internet Explorer では、「ツール」->「インターネットオプション」->「設定」を選択し、「保存しているページの新しいバージョンの確認」で「確認しない」が選択されていないことを確認します。
- Netscape では、「編集」->「設定」->「詳細」->「キャッシュ」を選択し、「キャッシュにあるページとネットワーク上のページの比較」で「しない」が選択されていないことを確認します。
この節では、管理用グラフィカルユーザーインタフェースに関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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4725473
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管理インタフェースニックネーム一覧に外部証明書のニックネームが表示されません。
Application Server 管理インタフェースを使って外部証明書をインストールした場合、外部暗号化モジュール上にインストールされた証明書を使って HTTP リスナーで SSL を有効にしようとすると問題が発生します。証明書は正しくインストールされていますが、管理インタフェースに証明書のニックネームが表示されません。
解決法
1. 管理ユーザーとして、Sun ONE Application Server のインストールマシンにログインします。
2. HTTP リスナーと外部暗号化モジュール上にインストールされた証明書をリンクします。asadmin コマンドを実行します。asadmin コマンドの詳細については、asadmin(1M) のマニュアルページを参照してください。
/sun/appserver7/bin/asadmin create-ssl --user admin --password password --host host_name --port 8888 --type http-listener --certname nobody@apprealm:Server-Cert --instance server1 --ssl3enabled=true --ssl3tlsciphers +rsa_rc4_128_md5 http-listener-1
このコマンドは、証明書とサーバーインスタンスをリンクします。証明書のインストールは行いません (証明書は 管理インタフェースを使用してインストール済み)。証明書と HTTP リスナーのリンクは確立されていますが、HTTP リスナーは非 SSL モードでリッスンします。
3. 次の CLI コマンドを使って、HTTP リスナーが SSL モードでリッスンするように設定します。
/sun/appserver7/bin/asadmin set --user admin --password password --host host_name --port 8888 server1.http-listener.http-listener-1.securityEnabled=true
このコマンドは、サーバーインスタンスのリッスンモードを非 SSL から SSL へ切り替えます。
上記の手順が完了すると、管理インタフェースに証明書が表示されます。
4. これで、管理インタフェースを使って HTTP リスナーを編集できる状態になりました。
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4760939
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SSL: certutil によって生成された自動署名証明書が「Certificate Nickname (証明書ニックネーム)」リストに表示されません。
自動署名証明書が certutil によって生成されていると、管理インタフェースに「Certificate Nickname (証明書ニックネーム)」が表示されません。
解決法
自動署名証明書を使用する場合は、server.xml ファイルを手動で編集する必要があります。
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4991824
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管理コンソールから SSL を有効化した後、再起動するとタイムアウトとなります。
解決法
SSL を有効化した後は、インスタンスを再起動する代わりに、サーバーをいったん停止して起動します。
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4988332
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何の変更もしていないのに、「変更の適用が必要です」のアイコンが表示されます。
管理コンソールでは、アプリケーションサーバーインスタンスのプロパティまたは設定を表示すると、設定がまったく変更されていなくても「変更の適用が必要です」というアイコンが表示されます。
解決法
このメッセージは1回だけ表示され、アプリケーションサーバーに対しては何の変更も加えません。このメッセージが表示されたら、「変更の適用」を選択します。
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5011969
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Solaris x86 の場合に、管理インタフェースの HTTP リスナーと IIOP リスナーのページでエラーが生じます。
解決法
この問題は、特定バージョンの jss3.jar で発生します。2 つの回避策があります。
パッチレベル 115924-03、115925-03、115926-03、115927-03 では、SUNWjss パッケージを最新バージョンでアップグレードします。
次の指示に従って、サーバーのクラスパスから jss3.jar へのパスを削除します。
1. server.xml を開いて編集します。
2. クラスパスから usr/share/lib/mps/secv1/jss3.jar を削除します。
明示的に変更していない限り、このエントリはクラスパスの最初のエントリです。
3. server.xml を保存し、asadmin reconfig を実行します。
4. サーバーインスタンスを開始する前に、jss3.jar の名前を変更する必要もあります。
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サンプルアプリケーション
この節では、サンプルアプリケーションに関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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4739854
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asadmin を使ったリソースの配備方法の説明がありません。
一部のサンプルのマニュアルには、asadmin コマンドを使ってアプリケーションを配備するようにと記述されているだけで、必要なリソースを作成する手順が記載されていません。
解決法
asadmin コマンドを使ってアプリケーションまたはリソースを配備できます。サンプルの build.xml ファイルからは詳細情報を取得できます。詳細情報は、asant deploy の実行結果からも確認できます。
JDBC/BLOB の例の場合、次の手順で、asadmin を使ってリソースを作成します (ホスト名は jackiel2 とし、管理サーバーのユーザー名/パスワード/ポートは、それぞれ admin/adminadmin/4848 とする)。
asadmin create-jdbc-connection-pool --port 4848 --host jackiel2 --password adminadmin --user admin jdbc-simple-pool
--datasourceclassname com.pointbase.jdbc.jdbcDataSource --instance server1
asadmin set --port 4848 --host jackiel2 --password adminadmin --user admin
server1.jdbc-connection-pool.jdbc-simple-pool.property.DatabaseName=jdbc:pointbase:server://localhost/sun-appserv-samples
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4993620
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複数の XA 接続があるとき、afterCompletion() が false となります。
samples/transactions/ejb/cmt/bank の改訂版を使用- BankBean ejb は 2 種類のデータベース、1 つは当座預金口座、もう 1 つは貯蓄預金口座に接続します。oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource データソース向けに設定した 2 つの接続プールが作成してあり、グローバルトランザクションが有効になっています。
スタンドアロンのクライアントを実行し、振替、当座預金の残高確認、貯蓄預金の残高確認を行うと、次の 3 つのリモート呼び出しが発生します。transferBalance()、getCheckingBalance() および getSavingsBalance()
すべてのデータベースオペレーションは正しく実行されていますが、getCheckingBalance() 呼び出しに対する afterCompletion は、committed=false となります。
たとえば、次のことが実行されます。
appclient -client /space/S1AS/installation/domains/domain1/server1/applications/j2ee-apps/transactions-bank_13/transact -name BankClient -textauth com.sun.jndi.cosnaming.CNCtxFactory iiop://localhost:3700
結果は次のようになります。複数の XA 接続で、データベースの読み取り操作のみ実行するステートフルセッション Bean の tx は成功していますが、afterCompletion() は false を返します。
解決法
現在の JTS の実装は、これをサポートしません。
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5016748
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Java クライアントを使った SFSB フェイルオーバーのサンプルアプリケーション実行について、説明が正しくありません。
サンプルアプリケーションのマニュアルにある、SFSB フェイルオーバーのサンプルアプリケーションを実行する java コマンドが正しくありません。
解決法
Java クライアントでの sfsbFailover 実行について、正しい説明は次のとおりです。
ACC なしのローカルまたはリモート RMI/IIOP ベースのクライアントで、sfsbFailover を実行します。
ACC (アプリケーションクライアントコンテナ) のインタフェースなしで Java クライアントを実行します。ローカルマシン (ashost) または リモートマシンで実行できます。クライアントアプリケーションはコマンド行から実行します。
java -Djava.library.path=$AS_INSTALL/lib:/usr/lib/mps
-Dcom.sun.CORBA.connection.ORBSocketFactoryClass=com.sun.enterprise.iiop.EEIIOPSocketFactory -Dorg.omg.PortableInterceptor.ORBInitializerClass.com.sun.appserv.ee.iiop.EEORBInitializer -Dorg.omg.CORBA.ORBClass=com.sun.enterprise.iiop.POAEJBORB -Dorg.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.sun.corba.ee.internal.corba.ORBSingleton -Djavax.rmi.CORBA.UtilClass=com.sun.corba.ee.internal.POA.ShutdownUtilDelegate -classpath <CP> <ClientApp> java.naming.factory.initial=com.sun.appserv.naming.S1ASCtxFactory com.sun.appserv.iiop.loadbalancingpolicy=ic-based com.sun.appserv.iiop.endpoints=host:port,host:port
各変数の意味は次のとおりです。
- CP には、クラスパス用に sfsbFailover.jar、appserv-rt.jar、appserv-ext.jar、appserver-rt-ee.jar、appserv-admin.jar の 5 つの jar ファイルが含まれています。
sfsbFailoverClient.jar のファイルは、配備ディレクトリから現在のディレクトリにコピーされます。install_dir/domains/domain1/server1/applications/j2ee-apps/sfsbFailover_1
ほかの jar ファイルは AS インストールから現在のディレクトリにコピーされます。install_dir/lib
クライアントアプリケーションをリモートマシンで実行する場合は、sfsbFailoverClient.jar とほかの 3 つの appserver jar ファイルをクライアントマシンに移動する必要があります。ACC あり、または ACC なしのアプリケーションクライアントを実行する例として、sfsbFailoverClient.jar を使いましたが、このファイルには、ACC を使わない場合に最低限必要なもの以外のファイルも含まれています。ACC なしのリモートマシン上でこの例を実行するのに最低限必要なファイルは、appserv-ext.jar と、sfsbFailoverClient.jar から抽出した次のファイルです。
samples/ejb/stateful/simple/ejb/Cart.class - リモートインタフェース samples/ejb/stateful/simple/ejb/CartHome.class - ホームインタフェース samples/ejb/stateful/simple/ejb/_Cart_Stub.class - リモートスタブ samples/ejb/stateful/simple/ejb/_CartHome_Stub.class - ホームスタブ samples/ejb/stateful/simple/client/CartClient.class - クライアントアプリケーションのメインクラス
appserv-ext.jar のファイルはクライアントマシンに必要です。このファイルには、クライアントが必要とする javax.ejb パッケージ、および必要とする可能性のある J2EE API の実装とインターフェースが含まれているためです。
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5016748 (続き)
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- ClientApp とは、クライアントプログラムを表します。この例では次のものを指します。samples.ejb.stateful.simple.client.CartClient
- URL とは、ホスト名 (ashostなど) および ORB ポート (3700など) を持ったクラスタの一部として稼動している アプリケーションサーバーのリストで、コンマで区切られたものを指します。たとえば、
ashost:3700,ashost:3701,ashost:3702
このコマンドの完全な例は次のとおりです。
java -Djava.library.path=$AS_INSTALL/lib:/usr/lib/mps
-Dcom.sun.CORBA.connection.ORBSocketFactoryClass=com.sun.enterprise.iiop.EEIIOPSocketFactory -Dorg.omg.PortableInterceptor.ORBInitializerClass.com.sun.appserv.ee.iiop.EEORBInitializer -Dorg.omg.CORBA.ORBClass=com.sun.enterprise.iiop.POAEJBORB -Dorg.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.sun.corba.ee.internal.corba.ORBSingleton -Djavax.rmi.CORBA.UtilClass=com.sun.corba.ee.internal.POA.ShutdownUtilDelegate -classpath sfsbFailoverClient.jar:appserv-ext.jar:appserv-rt.jar:appserv-rt-ee.jar:appserv-admin.jar samples.ejb.stateful.simple.client.CartClient java.naming.factory.initial=com.sun.appserv.naming.S1ASCtxFactory com.sun.appserv.iiop.loadbalancingpolicy=ic-based com.sun.appserv.iiop.endpoints=localhost:3700,localhost:3701
このコマンドを実行する前に、LD_LIBRARY_PATH に $AS_INSTALL/lib と /usr/lib/mps を組み込みます。
対話型コンソールにより、SFSB、InitialContext、ホーム参照、およびリモート参照などの高可用性をテストできます。InitialContext を作成して、「Enter」キーを押します。参照は、ほかの利用可能なサーバーインスタンスにフェイルオーバーされます。ホーム参照やリモート参照についても同様に、フェイルオーバーの動作テストができます。
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5016656
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PointBase の起動スクリプトに対して、サンプルドキュメントが正しくないパスを指しています。
startserver.sh のパスが誤って、pointbase_install_dir/tools/server/startserver.sh と書かれています。
解決法
PointBase の起動スクリプトへの正しいパスは、pointbase_install_dir/client_tools/server/startserver.sh です。
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5016647
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JWSDP 1.0_01 の Coffee Break アプリケーションでの Indent-amount 問題
Coffee Break のサンプルアプリケーションを実行すると、次のエラーが表示されます。
エラー: output property 'indent-amount' not recognized
解決法
これは JWSDP 1.0_01 の既知の問題です。これを回避するには、JWSDP のバージョン 1.1より新しいものを使用してください。
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ORB/IIOP リスナー
この節では、ORB/IIOP-Listener に関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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4743419
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IPv6 アドレスの DNS アドレス検索が失敗する場合、IPv6 アドレスでは RMI-IIOP クライアントが機能しません。
IPv6 アドレスの DNS 検索が失敗する場合、IPv6 アドレスでは、RMI-IIOP (Remote Method Invocation-Internet Inter-ORB Protocol) のクライアントが機能しません。
解決法
IPv6 アドレスを検索できるように、配備サイトに DNS (Domain Name Service) を設定します。
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5017470
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Application Server から割り当てられるデフォルトの IIOP ポート番号が、ランダムに作成されます。
ORB のリスナーまたは IIOP のエンドポイントが作成されるとき、IIOP のポート番号は、そのどちらが作成されるかによって変わります。
1. 新しい ORB リスナーを作成する > 「指定する必要あり」を意味する * マークはついていませんが、IIOP ポート番号を必ず指定してください。表示されるデフォルト値は 1072 ですが、サーバーのインストール時に作成されたデフォルトのリスナーのリスナーポート番号は 3700 です。
2. 新しい IIOP エンドポイントを作成する > デフォルトの IIOP ポート番号は 3600 と表示されます。ポート番号を指定せずにエンドポイントを作成すると、そのポートの値は null となります。
3. 新しいサーバーインスタンスが作成されると、デフォルトの ORB リスナーポート番号は任意の大きな値、通常は 30000 以上となります。
解決法
IIOP のポート番号は 32767 を越えてはなりません。もし、設定された値がこの範囲外である場合、フェイルオーバーの際に接続障害が発生します。サーバーに対して IIOP リスナーの設定を行うときは、ポート番号が確実にこの範囲内に収まるようにしてください。
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マニュアル
この節では、マニュアルに関する既知の問題とその解決方法を示します。
ID
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要約
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6190702
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hadbm help は古い情報を提供します。
解決法
最新の情報については、『Sun Java System Application Server Standard Edition and Enterprise Edition 7 2004Q2 Update 2 Administration Guide』の「Administering the High-Availability Database (Enterprise Edition)」を参照してください。
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4970418
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「create-ssl」のマニュアルページで、--certname と cert_name の間にスペースが入っていません。
解決法
--certname オプションの正しい構文は次のとおりです。
--certname cert_name
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4993601
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Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition から、古いヘルプファイルが表示されます。
解決法
以前に Sun Java System Application Server の異なるバージョン (Sun ONE Application Server 7, Enterprise Edition など) をインストールしたことがある場合は、MANPATH 環境変数が現在のインストールディレクトリを指していることを確認してください。
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5008199
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「delete-jvm-options」のマニュアルページの例部分の文書化エラー。
この例は、正しくは次のとおりです。
asadmin delete-jvm-options --user admin --password adminadmin --host localhost --port 4848 --instance server1 -- "-Djava.security.policy=/var/opt/SUNWappserver7/domains/domain1/server1/config/server.policy"
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なし
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製品 CD の『Installation Guide』 PDF ファイルが壊れています。
解決法
『Installation Guide』 の HTML バージョンを使用します。
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再配布可能なファイル
Sun Java System Application Server バージョン 7 2004Q2 Update 2 には、再配布可能なファイルは含まれていません。
問題の報告およびフィードバックの方法
Sun Java System Application Server に問題が発生した場合は、次のいずれかの方法で Sun のカスタマサポートにお問い合わせください。
最善の問題解決のため、サポートに連絡する際には次の情報をご用意ください。
- 問題が発生した箇所や動作への影響など、問題の具体的な説明
- マシン機種、OS バージョン、および、問題の原因と思われるパッチやそのほかのソフトウェアなどの製品バージョン
- 問題を再現するための具体的な手順の説明
- エラーログやコアダンプ
Sun Java System Application Server について討議されている、次のようなインタレストグループに登録するのも便利です。
コメントの送付先
Sun では、マニュアルの改善に努めており、お客様のご意見、ご提案をお待ちしております。Web 上のフォームでご意見をお送りください。
指定の場所に、マニュアルの正式な書名と Part No. をご記入ください。Part No. は、7 桁か 9 桁の番号で、マニュアルのタイトルページまたは最初のページに記載されています。たとえば、このリリースノートの Part No. は 819-2197 です。
補足情報
Sun Java System についての有益な情報は、以下のインターネットアドレスから入手することができます。
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