Capacity on Demand を使用するシステムでスペア SSP を使用している場合、メイン SSP、スペア SSP とも、Solaris オペレーティング環境、SSP ソフトウェア、COD ソフトウェアはいずれも同一のバージョンである必要があります。
また、Capacity on Demand のライセンスキーをメイン SSP および スペア SSP の両方にインストールする必要があります (あるいは、ライセンスファイルをメイン SSP からスペア SSP にコピーしてください)。さらに /var/opt/SUNWssp/.ssp_private ディレクトリにある cod_resource ファイルと blacklist(4) ファイルを、メイン SSP からスペア SSP にコピーしてください。これらのファイルは、ssp_backup(1M) コマンドでメイン SSP のバックアップを行ったり、ssp_restore(1M) でスペア SSP 上のバックアップファイルを復元するときにもコピーされます。ssp_backup(1M) コマンドは、Capacity on Demand ソフトウェアで必要なファイルも含めて、SSP 環境を保存します。
新規のライセンスキーをライセンスファイルに追加する場合や、メイン SSP 上のcod_resource ファイルや blacklist(4) ファイルを変更する場合、メイン SSP のバックアップや、スペア SSP にあるバックアップファイルからの復元、または変更したファイルのスペア SSP へのコピーなどの操作は、確実に行ってください。
メイン SSP からスペア SSP に切り替える手順については、『Sun Enterprise 10000 SSP 3.1.1 User Guide』で説明しています。このマニュアルで説明されている手順に加えて、スペア SSP に切り替える前に、メイン SSP 上のファイルをスペア SSP にバックアップして、次のファイルをスペア SSP にコピーしておく必要があります。
ライセンスファイル (/var/opt/SUNWssp/.ssp_private/SUNWcod.lic)
cod_resource ファイル (/var/opt/SUNWssp/.ssp_private/cod_resource)
セキュアログファイルと、月次で保存されているログファイル (/var/opt/SUNWssp/adm/cod.log および /var/opt/SUNWssp/adm/cod.log.*)
blacklist(4) ファイル (/var/opt/SUNWssp/etc/プラットフォーム名/ blacklist)