この節では、IDN に対する一般的な要件と OpenBoot PROM (OBP) の要件を示します。
IDN コマンドを使用するには、最低限、システムに以下のソフトウェアコンポーネントが必要です。
ホストに、IDN ドライバパッケージ (SUNWidn.u、32 ビットバイナリと SUNWidnx.u、64 ビットバイナリ) が含まれる、Sun Enterprise 10000 サーバー用の Solaris オペレーティング環境の 1 つのバージョンがインストールされていること。
最新のすべてのパッチが適用された SSP 3.2 がインストールされていること。
OBP にある 1 つの変数 idn-smr-size によって、ドメインをリンクする前に SMR (Shared Memory Region: 共有メモリー領域) サイズを設定する必要があります。この値を 0 に設定すると、IDN 機能は無効になります。0 以外の値は、SMR として予約されるカーネル空間のメガバイト数を示します。
システムを起動または停止して OBP プロンプトを表示し、以下の例のように setenv コマンドを使用してこの変数を設定します。
<#o> ok setenv idn-smr-size 32 |
idn-smr-size の値は、OBP プロンプトでのみ設定することができます。新たな値を有効にするには、値の設定後、ドメインを再起動する必要があります。ただし、idn_smr_size driver.conf(4) 変数を使用して、SMR の実際のサイズを削減することができます。idn-smr-size idn.conf 変数のデフォルトのサイズと推奨サイズの詳細は、「Sun Enterprise 10000 Domain 構成マニュアル」を参照してください。