ここでは、このマニュアルで使用している略語や用語を定義します。
ドメインが未認識の状態 (たとえば、停止またはハングアップ状態) である場合や IDN 要求に応答しない場合は、 AWOL になっているとみなされます。
IDN メンバードメインは、他の IDN メンバードメインが AWOL になっていることを検出した場合は、 警告メッセージをそのコンソールとシステムログに出力します。 このメッセージは、ドメインが IDN メッセージに 応答しなかったということのみを示し、 ドメインがハングアップ状態であるということを示すわけではありません。通常、 AWOL ドメインは、 リモートログインや ping(1M) 操作を受け付けなくなると、応答しなくなります。イベント検出デーモン (edd(1M) 参照) が有効になっている場合は、ドメインが AWOL であると報告された後、この状況を 解決するために SSP 上で回復イベントが発生します。イベントの発生を示すメッセージが、SSP 上の SSP 専用のシステムログ ファイルに記録されます。
Control Board Executive (制御ボードエグゼクティブ) の略です。
ドメインの リンク時に交換されるドメイン間 IDN メッセージ。このメッセージには、IDN のソフトウェアとハードウェアの 構成情報が入っています。
Coherency Interface Controller (コヘレントインタフェースコントローラ) の略です。
特定の CIC レジスタに書き込まれる予定のデータ が保持される、CIC ハードウェア内の領域。
IDN への接続後、SMR スラブの割り当てやドメイン名などの特定の IDN 要求を行うために IDN メンバードメインが使用するドメイン間 IDN メッセージ。
新たにリンクされるドメインと他の既存の IDN メンバードメインとの接続の同期をとるために、ドメインの リンク時に交換されるドメイン間 IDN メッセージ。
UNIX® International OSI Work Group によって定義された規格。DLPI は、データリンク層へのインタフェースに必要な STREAMS メッセージの形式を定義します。
IDN メンバードメイン間の制御メッセージの交換に使用されるサブシステム。
マシンを停止しないで、システムボードをオペレーティングシステムに論理的に接続したり、またはオペレーティングシステムから切り離すことを可能にするソフトウェア機能。
Sun Enterprise 10000 サーバー内のドメインを 一意に識別するために IDN ネットワークソフトウェアが使用するマシンアドレス。
Sun Enterprise 10000 サーバーの制御ボード上のイベントの監視を開始します。
UNIX のエラー番号 (マニュアルページの Intro(2) を参照)。
切断されるドメインと他の既存の IDN メンバードメインとの切断の同期をとるために、ドメインの リンク解除時に交換されるドメイン間 IDN メッセージ。
InterDomain Network (ドメイン間相互ネットワーク) の略です。
ホスト側の IDN ドライバから IDN 情報を入手するために SSP ベースの IDN コマンドによって 実行される SSP ベースの sigblock メールボックス操作。
詳細は、『TCP/IP とデータ通信』を参照してください。
Least Significant Bits/Most Significant Bits (最下位ビット・最上位ビット) の略です。
Ethernet アドレスが入っている Ethernet ヘッダーのマシンアドレスの部分。IDN では、このアドレスは IP データグラム の送信先のドメインを一意に識別するために 使用されます。
Memory Controller Address Decoding Register (メモリーコントローラアドレス復号化レジスタ) の略です。
Maximum Transfer Unit (最大転送単位) の略です。
Network console (ネットワークコンソール) (マニュアルページの netcon(1M) を参照) の略です。
ドメインの リンクを開始し、 マスタードメインである、またはマスタードメインになるドメインのネゴシエーションを行うために交換されるドメイン間 IDN メッセージ。
ドメイン間の (TCP/IP) 通信のデータパケット 用に IDN ドライバが実際に使用する SMR 内の領域。
OpenBootTM PROM の略です。
このマニュアルでは、plumb とは、ifconfig(1M) コマンドを使用してネットワークを構成することを意味します。
Power-On Self-Test (電源投入時自己診断) の略です。
POST が作成するデータ構造体。このデータ構造体は、システムの物理的な コンポーネントを記述し、BBSRAM に存在します。
Shared Memory Region (共有メモリー領域) の略です。
SNMP プロクシーエージェントは、UDP ポートで着信要求を待機し、Ultra-Enterprise-1000.mib に指定されたオブジェクト群にサービスを提供します。snmpd(1M) を参照してください。
System Service Processor は、Sun Enterprise 10000 サーバーの監視・制御を可能にします。
ネットワークサービスとデータ通信ドライバの開発をサポートするカーネルのメカニズム。STREAMS は、カーネル内、およびカーネルとユーザーレベルの間の文字の入出力インタフェース標準を定義します。STREAMS メカニズムは、内部関数、ユーティリティルーチン、カーネルの機能、一連の構造体から構成されています。
このマニュアルでは、unplumb とは、ネットワークの構成を解除することを意味します。
特定のドメインのすべての ASIC がシステムバスの調整を 停止する状態のことです。調整が停止されると、すべてのハードウェアトランザクションが停止 します。通常、アービトレーション停止エラー は、ASIC がパリティーエラーやトランザクションの停止などの ハードウェアの異常を検出したときに発生します。
特定のシステムボードへメッセージを転送可能にします。共有メモリードメインレジスタは、インターコネクト上に存在します。
特定のシステムボードからのメッセージを受信可能にします。共有メモリーマスクレジスタは、システムボード上に存在します。
IDN 内のドメインセットにまで波及するアービトレーション停止状態。
多数のホストが存在するローカルネットワークは、サブネットに分割されることがあります。詳細は、『TCP/IP とデータ通信』を参照してください。
Failed Cross Reference Format を参照してください。
SMR 領域の割り当て単位。スラブは、IDN データパケット用に使用する、固定サイズの SMR バッファーの配列 を表します。
スレーブドメインへの SMR の 割り当てのためにマスタードメインが管理する構造体。
マスタードメインから 物理 SMR の論理的なマッピングをインポートする IDN メンバードメイン。
接続されたシステムボードとの間のデータの流れを制御するハードウェアコンポーネント。
独立して起動可能なオペレーティング環境として論理的にグループ化されたシステムボード群。
リンク時にどのドメインが マスタードメインである、あるいはマスタードメインになるのかを決定するために IDN メンバードメイン間で交換される 32 ビットの数量です。この値は、 Sun Enterprise 10000 サーバー 全体で一意であることが保証されます。
IDN ドライバが選択する一意の数値であり、IDN メンバードメインの識別に使用されます。この値は、ドメインの物理的な属性に基づき、Sun Enterprise サーバー全体で一意であることが保証されます。この値の範囲は、0 ‾ 15 です。
256 KB のスタティック RAM。各プロセッサの PC ASIC に装着されています。BBSRAM には、PC を通じて、JTAG またはプロセッサからアクセスし、読み書きすることができます。BBSRAM は、hpost(1M) または OpenBoot PROM 起動コードの実行時にダウンロードされ、ダウンロードされたコードと SSP が共有するデータを提供します。
各 SMR メールボックスヘッダーに定義された一意の値。ヘッダークッキーの値は、メールボックスヘッダーを一意に識別し、SMR メールボックス内で破壊されている可能性のあるデータを 検出する手段となります。
各ビットが Sun Enterprise 10000 サーバー内の各システムボードを表す 16 ビットのマスク。
実際の (物理) SMR が存在する IDN メンバードメイン。マスタードメインは、SMR をスレーブドメインへエクスポートします。 スレーブドメインには、マスタードメインの 物理 SMR にマッピングされた論理 SMR があります。IDN ドライバに対して ndd(1M) のパラメタ idn_global を使用して、どの IDN メンバードメインがマスタードメインであるかを確認できます。
IDN では、SMR に常駐するポイントツーポイント ドメイン間メールボックスを表します。メールボックスは、IDN メンバードメイン間で IDN データパケットを 転送するために使用されます。
IDN ドライバは、複数のインスタンスから構成されます。 それぞれのインスタンスは、別個の論理ネットワークインタフェースを表します。 各論理インタフェースは、独立した IP サブネットとして動作可能です。