Solaris 9 Software DVD を使用して追加ソフトウェアをインストールしようとしても、ソフトウェアがインストールされないことがあります。この問題は次の場合に起こります。
コマンド行モードを使用して、Solaris 9 Software DVD からインストールしている。
インストール中に、DVD を自動的に取り出さない選択をした。
SunScreen 3.2 アプリケーション、Solaris 9 Software Supplement CD 上の製品、または Solaris Software Companion CD 上の製品などのオプションソフトウェアをインストールしている。
この問題が発生した場合、次のエラーメッセージが表示されます。
挿入したディスクは optional-software-name の CD/DVD ではありません。 もう一度試してください。 |
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
この問題を回避するには、DVD を自動的に取り出すかどうかを選択するときに「y」(デフォルト設定) を選択します。
上記のエラーメッセージが表示されたら、DVD-ROM ドライブを搭載しているマシンにリモートログインできる場合、次の手順に従ってください。
マシンにリモートログインします。
スーパーユーザーになります。
次のコマンドを入力して、DVD を取り出します。
# eject cdrom |
インストールを継続します。インストールプログラムで DVD を挿入するようにプロンプト表示されたら、Solaris 9 Software DVD をインストールを行なっているマシンに挿入し直します。
上記のエラーメッセージが表示されたら、次の手順に従ってオプションソフトウェアを手動でインストールしてください。
上記のエラーメッセージが表示されたら、「スキップ」を選択します。このオプションを選択すると、残りのソフトウェアのインストールをすべて省略します。
インストールを完了します。
システムのリブート後、システムにログインし、手動でインストールプログラムを実行して必要なオプションソフトウェアをインストールします。次の中から適宜インストールプログラムのコマンドを選択します。
SunScreen 3.2 製品をインストールするには、Solaris 9 Software DVD を挿入して、次のコマンドを入力します。
# /dvd-mount-point/s0/Solaris_9/ExtraValue/CoBundled/SunScreen_3.2/install ¥-nodisplay |
Solaris 9 Software Supplement 製品をインストールするには、Solaris 9 Software DVD を挿入して、次のコマンドを入力します。
# /dvd-mount-point/s0/SW_Supp_CD/installer -nodisplay |
Solaris Software Companion CD をインストールするには、CD を挿入して、次のコマンドを入力します。。
# /cd-mount-point/installer -nodisplay |
システムに、ファームウェアリビジョン 1007 の Toshiba SD-M1401 DVD-ROM ドライブが含まれていると、Solaris 9 DVD からのブートが失敗します。
回避方法 : パッチ 111649-03 以降を適用して Toshiba SD-M1401 DVD-ROM ドライブのファームウェアを更新します。パッチ 111649-03 は、Solaris 9 Supplement CD の次のディレクトリにあります。
DVD_Firmware/Patches |
パッチのインストール方法については、上記のディレクトリにある README ファイルを参照してください。パッチをインストールする前に、README ファイルに記載されている注意事項や警告内容のすべてに目を通して、その内容に従って作業してください。
次の場合には、UFS ファイルシステムまたは UDFS ファイルシステムを持つフォーマットされた CD または DVD は、メディアドライブによってはシステムにマウントされないことがあります。
システムが、Solaris 9 オペレーティング環境で動作している
ボリューム管理 (vold) がシステムで動作している
メディアを挿入し、取出した後でもう一度挿入する
mount: I/O error メッセージがシステムコンソールに表示される場合があります。 この場合、メディアのファイルシステムはマウントされず、メディアのファイルマネージャのグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) は表示されません。
回避方法 : /etc/rmmount.conf ファイルを編集し、mount * hsfs udfs ufs -o nosuid の行の前に次の行を追加してください。
mount cdrom* hsfs udfs ufs -o nosuid ro |
mount * hsfs udfs ufs -o nosuid 行の前にこの行を入力する必要があります。この行を追加すると、/etc/rmmount.conf ファイルのマウントセクションは次のようになります。
mount cdrom* hsfs udfs ufs -o nosuid ro mount * hsfs udfs ufs -o nosuid |
Solaris 2.6 オペレーティング環境または Solaris 7 オペレーティング環境を実行しているシステムでは、Solaris 9 DVD がボリューム管理によって正しくマウントされません。そのため、インストールサーバーを設定したり、Live Upgrade を実行したり、メディア上のデータにアクセスすることができません。
システムに対応したパッチを適用する。
表 2-4 Solaris 2.6 および Solaris 7 オペレーティング環境用の DVD パッチ
リリース |
パッチ ID |
---|---|
Solaris 2.6 オペレーティング環境 |
107618-03 |
Solaris 7 オペレーティング環境 |
107259-03 |
Solaris 9 DVD を手動でマウントする。
次の手順に従って、ボリューム管理を使用せずに Solaris 9 DVD をマウントします。
スーパーユーザーになります。
ボリューム管理を停止します。
# /etc/init.d/volmgt stop |
手動で DVD をマウントします。
# mkdir /mnt1 # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s0 /mnt1 |
DVD がマウントされていて、DVD 上のデータにアクセスできることを確認します。
# cd /mnt1 # ls |
DVD が正しくマウントされている場合は、システムから次の情報が返されます。
Copyright Solaris_9 |