この節では、Solaris オペレーティング環境の将来のリリースに適用される、ソフトウェアのサポート中止情報について説明します。
swmtool を含む AdminTool (admintool) は、将来のリリースでサポートが中止される予定です。
アジアの短縮ロケール名、zh、zh.GBK、zh.UTF-8、ko、ko.UTF-8、zh_TW などは、将来のリリースでは dtlogin 言語リストに含まれない可能性があります。Solaris 8 および Solaris 9 リリースでは、zh_CN.EUC、zh_CN.GBK、zh_CN.UTF-8、ko_KR.EUC、ko_KR.UTF-8、zh_TW.EUC をはじめ、新しい ISO 標準ロケール名を提供しています。
power.conf(4) の Device Management エントリは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 オペレーティング環境では、Automatic Device Power Management エントリによって同様の機能が得られます。
X/Open XFN 標準に基づく FNS は、将来のリリースでサポートを中止する予定です。
/usr/share/lib/zoneinfo/GMT[+-]* タイムゾーンは、将来のリリースでサポートが中止される予定です。これらのタイムゾーンのファイルは、 /usr/share/lib/zoneinfo ディレクトリから削除されます。削除されたファイルの代わりに、対応する Etc/GMT[-+]* ファイルを使用してください。詳細については、zoneinfo(4) および environ(5) を参照してください。
JRE のバージョン 1.2.2 は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。ほぼ同等の機能が Java 2 Standard Edition バージョン 1.4 およびその互換バージョンでサポートされています。JRE の新旧のバージョンは、http://java.sun.com からダウンロードできます。
Kerberos バージョン 4 クライアントは、将来のリリースで削除される予定です。これに伴い、以下において Kerberos バージョン 4 はサポートされなくなります。
kinit(1)、 kdestroy(1)、 klist(1)、 ksrvtgt(1)、 mount_nfs(1M)、 share(1M)、 kerbd(1M) コマンド
kerberos(3N) ライブラリ
ONC RPC プログラミング API (kerberos_rpc(3KRB))
Korean CID フォントは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris オペレーティング環境には、Korean CID フォントに代わるものとして Korean TrueType フォントが組み込まれているので、そちらを使用してください。
LDAP (軽量ディレクトリアクセスプロトコル、Lightweight Directory Access Protocol) クライアントライブラリ libldap.so.3 は、将来のリリースでサポートが中止される予定です。このライブラリの新しいバージョンである libldap.so.5 は、IETF (Internet Engineering Task Force) の ldap-c-api ドラフトの draft-ietf-ldapext-ldap-c-api-05.txt 版に準拠しています。
NIS+ は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 オペレーティング環境には、NIS+ から LDAP への移行ツールが用意されています。詳細は、http://www.sun.com/directory/nisplus/transition.html を参照してください。
pam_unix(5)モジュールは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。pam_authtok_check(5), pam_authtok_get(5), pam_authtok_store(5), pam_dhkeys(5) pam_passwd_auth(5), pam_unix_account(5), pam_unix_auth(5) および pam_unix_session(5) が同様の機能を提供します。
将来 Perl バージョン 5.005_03 は、サポートが中止される可能性があります。Solaris 9 オペレーティング環境では、Perl のデフォルトバージョンが前のバージョン (5.005_03) とバイナリ互換でないバージョンに変更されました (ただし、現在はまだ互換可能です)。サイトで独自にインストールしたモジュールは、新しいバージョンに対応させるために、再構築および再インストールする必要があります。バージョン 5.005_03 を使用する必要のあるスクリプトは、デフォルトバージョン (/bin/perl、/usr/bin/perl または /usr/perl5/bin/perl) の代わりに、バージョン 5.005_03 のインタープリタ (/usr/perl5/5.005_03/bin/perl) を明示的に使用するように変更してください。
次の電源管理入出力制御コマンド (ioctls) は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
PM_DISABLE_AUTOPM
PM_REENABLE_AUTOPM
PM_SET_CUR_PWR
PM_GET_CUR_PWR
PM_GET_NORM_PWR
Solaris 9 オペレーティング環境では、次の ioctls が代わりにサポートされています。
PM_DIRECT_PM
PM_RELEASE_DIRECT_PM
PM_GET_CURRENT_POWER
PM_SET_CURRENT_POWER
PM_GET_FULL_POWER
ioctls の詳細については、pm(7D) マニュアルページを参照してください。
Solaris ボリュームマネージャのトランザクションボリューム (トランスメタデバイス) は、Solaris 機能セットの冗長性を軽減するために、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 8 オペレーティング環境に組み込まれている UFS ロギングおよび互換バージョンで同様の機能が提供されています。
Solstice Enterprise AgentsTM は、将来のリリースでサポートが中止される予定です。
SPC ドライバは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
sun4m ハードウェアは、Solaris オペレーティング環境の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
XIL は、将来のリリースでサポートが中止される予定です。XIL を使用するアプリケーションを使用すると、次のような警告メッセージが表示されます。
WARNING: XIL OBSOLESCENCE This application uses the Solaris XIL interface which has been declared obsolete and may not be present in version of Solaris beyond Solaris 9. Please notify your application supplier. The message can be suppressed by setting the environment variable "_XIL_SUPPRESS_OBSOLETE_MSG. |
xutops プリントフィルタは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 オペレーティング環境の mp(1) プリントフィルで同様の機能が提供されています。