Solaris 9 ご使用にあたって (SPARC 版)

マニュアルの訂正・補足と注意事項

Solaris 9 パッケージリスト

Solaris 9 パッケージリスト』の「Solaris 9 オペレーティング環境のパッケージ」には、LDAP パッケージの SUNWlldap の記述が抜けています。SUNWlldap パッケージは Solaris 9 オペレーティング環境に含まれ、コア、エンドユーザー、開発者、全体ディストリビューション、および全体ディストリビューション+OEM のメタクラスタに含まれています。

Solaris 9 インストールガイド

Solaris 9 インストールガイド』の「システム要件」の節と「Solaris uninstall プログラム」の節には、Solaris 9 オペレーティング環境の最小メモリー条件が 96M バイトであると記載されていますが、これは間違いです。Solaris 9 オペレーティング環境は 128M バイト以上のメモリーを必要とします。

マニュアルページ sysidcfg(4) と『Solaris 9 インストールガイド

マニュアルページ sysidcfg(4) と『Solaris 9 インストールガイド』において、sysidcfg ファイルの default_route オプションには IP アドレスだけを使用するように記載されています。しかし、default_route オプションには NONE キーワードも使用できます。

マニュアルページ re-preinstall(1M)

マニュアルページ re-preinstall(1M) の「例 1 : JumpStart ソフトウェアのインストール」は、次のように読み替えてください。

次の手順で、システムの専用デフォルトブートディスクに JumpStart ソフトウェアをインストールします。

  1. ok プロンプトで、シングルユーザーモードで Solaris メディア (DVD または 1 of 2 CD) からシステムをブートします。


    ok boot cdrom -s
    
  2. re-preinstall コマンドを使用して、システムのデフォルトブートディスクに JumpStart ソフトウェアをインストールします。デフォルトブートディスクは、システムが自動的にブートするディスクスライス (通常はスライス 0) です (システムのデフォルトブートディスクは通常、現在の root (/) ファイルシステムが配置されているところであり、format(1M) コマンドで調べることができます)。たとえば、次のコマンドを使用すると、Solaris 9 システムのデフォルトブートディスク c0t3d0s0 に JumpStart ソフトウェアがインストールされます。


    example# /usr/sbin/install.d/re-preinstall c0t3d0s0
    example#  sync;sync;sync;  reboot disk:b
    

Solaris WBEM SDK 開発ガイド

Solaris CIM スキーマでは、次のクラスおよび属性に Deprecated 修飾子のタグが付いています。

これらの推奨されないクラスおよび属性には、適切な代替クラスおよび属性を使用してください。適切な代替クラスおよび属性かどうかを判別するには、クラス記述修飾子を参照してください。

Solaris WBEM SDK 開発ガイド』の「クライアントプログラムの記述」

javax.com.sun.client API で RMI プロトコルを使用する WBEM クライアントを作成し、なおかつ Solaris 8 オペレーティング環境を実行しているサーバーに接続する場合は、クライアントの CLASSPATH/usr/sadm/lib/wbem/cimapi.jar ファイルを指定する必要があります。cimapi.jar ファイルには、Solaris 8 オペレーティング環境を実行しているサーバーとの通信に必要な com.sun.wbem クラスが指定されています。

Solaris 9 インストールにあたって

バグ ID: 4511090 「Solaris 2.6 および Solaris 7 オペレーティング環境で、Solaris 8 DVD 上のデータにアクセスできない」という記述で Solaris 8 DVD は、 Solaris 9 DVD と読み替えてください。

Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル』(Part No: 816-3961-10) (バグ ID: 4668695)

付録 A「チューニング可能パラメータの変更履歴」の「一般的な入出力」に記載されている、 「segkpsize (Solaris 7 およびそれ以前のリリース)」の内容と「rlim_fd_cur (Solaris 7 およびそれ以前のリリース)」の内容とが、誤って入れ替わって記述されています。 正しい記述は次のとおりです。

「rlim_fd_cur (Solaris 7 およびそれ以前のリリース)」

 説明 1 つのプロセスがオープンできるファイル記述子数の「弱い」限度。プロセスは、自身のファイル記述子数限度を、rlim_fd_max で定義される「強い」限度の範囲内で調整できます。それには、setrlimit() 呼び出しを使用するか、プロセスを実行するシェルで limit コマンドを実行します。「強い」限度の範囲内で値を調整する場合には、スーパーユーザー特権は必要ありません。
 データ型 符号付き整数
 デフォルト 64
 範囲 1 から MAXINT
 単位 ファイル記述子
 動的か いいえ。rlimits 構造体にロードされます。
 検査 rlim_fd_max と比較され、rlim_fd_cur の方が大きい場合は、rlim_fd_cur は rlim_fd_max にリセットされます。
 どのような場合に変更するか 1 プロセス当たりのデフォルトのオープンファイル数が十分でない場合。この値を増やす意味は、プログラムで setrlimit(2) を使用して自身で使用できる最大ファイル記述子数を増やす必要がなくなる点にあります。
 コミットレベル 変更の可能性あり

「segkpsize (Solaris 7 およびそれ以前のリリース)」

 説明 利用できるページング可能なカーネルのメモリー量を指定します。このメモリーは主にカーネルスレッドのスタックに使用されます。この値を増やすと、スレッドの数を増やさないのであれば個々のスレッドでより大きなスタックが使用でき、あるいはより多くのスレッドを使用できるようになります。このパラメータは 64 ビットカーネルでのみ設定できます。64 ビットカーネルは、デフォルトでスタックサイズに 24K バイトを使用します。このパラメータは、パッチ 106541-04 が適用された Solaris 7 リリース、Solaris 7 5/99 リリース、および Solaris 8 リリースで使用できます。
 データ型 符号なし long
 デフォルト 64 ビットカーネルでは 2G バイト、32 ビットカーネルでは 512M バイト
 範囲 64 ビットカーネルでは 512M バイトから 24G バイト、32 ビットカーネルでは 512M バイト
 単位 M バイト
 動的か いいえ
 検査 なし
 どのような場合に変更するか スレッドを増やしたい場合
 コミットレベル 変更の可能性あり

また、修正後のマニュアル (Part No: 816-3961-11) は、後日 http://docs.sun.com/ に掲載する 「Solaris 9 9/02 System Administrator Collection - Japanese」に提供される予定です。

日本語環境ユーザーズガイド』の日本語フォントの訂正

『日本語環境ユーザーズガイド』の 4 章「日本語 TrueType フォントと日本語ビットマップフォント」の表 4-1 に不足情報がありました。以下の表を参照してください。

表 5-1
 文字集合 字体 ビットマップフォント TrueTypeフォント
 JIS X 0201:1976、 JIS X 0208:1983 ゴシック体 ○ -
 JIS X 0201:1976, JIS X 0208:1983 ゴシック体ボールド ○ -
 JIS X 0201:1976、JIS X 0208:1983 明朝体 ○ -
 JIS X 0201:1976, JIS X 0208:1983 明朝体ボールド ○ -
 JIS X 0201:1976, JIS X 0208:1983 HG ゴシック体 B ○ ○
 JIS X 0201:1976, JIS X 0208:1983 HG 明朝体 L ○ ○
 JIS X 0201:1976, JIS X 0208:1983, JIS X 0212:1990, JIS X 0213:2000-1, JIS X 0213:2000-2 RICOH ゴシック体1 ○
 JIS X 0201:1976, JIS X 0208:1983, JIS X 0212:1990, JIS X 0213:2000-1, JIS X 0213:2000-2 RICOH 明朝体1 ○
JIS X 0212:19902 平成明朝体 W3H ○ ○

注 1: JIS X 0201:1976、 JISX X 208:1983 のビットマップフォントはありません。

注 2: 平成明朝体 W3H の利用にはシステムの変更が必要です。

日本語環境ユーザーズガイド』の「ja_JP.UTF-8 ロケールとフォントに関する注意事項」

ja_JP.UTF-8 で使用するフォントの表および説明は以下を参照してください。

キャラクタセット 

フォント 

ISO8859-1:GL(ASCII) 

JISX0201.1976-0 

ISO8859-1:GR 

ISO8859-1 

ISO8859-5:GR  

ISO8859-5 

ISO8859-7:GR 

ISO8859-7 

ISO8859-2:GR 

ISO8859-2 

ISO8859-4:GR 

ISO8859-4 

ISO8859-9:GR 

ISO8859-9 

ISO8859-15:GR 

ISO8859-15 

JISX0208.1983-0:GR 

JISX0208.1983-0 

JISX0201.1976-0:GR 

JISX0201.1976-0 

JISX0212.1990-0:GR 

JISX0212.1990-0 

JISX0213.2000-1:GR 

JISX0213.2000-1 

JISX0213.2000-2:GR 

JISX0213.2000-2 

KSC5601.1992-3:GLGR 

KSC5601.1992-3 

GB2312.1980-0:GR 

GB2312.1980-0 

BIG5-1:GLGR 

BIG5-1 

TIS620.2533-0:GR 

TIS620.2533-0 

ISO8859-6:GLGR 

ISO8859-6 

ISO8859-8:GR 

ISO8859-8 

SUN.UNICODE.INDIA-0:GLGR 

SUN.UNICODE.INDIA-0 

SUNUDCJA.1997-0:GL 

SUNUDCJA.1997-0 

UNICODE-FONTSPECIFIC:GLGR 

UNICODE-FONTSPECIFIC 

たとえば、U+0410 (Cyrillic Capital Letter A) は、ISO8859-5 と JIS X 0208:1983 など複数のフォントにグリフが存在しますが、上記のルールによって ISO8859-5 のフォントが実際に使用されます。また、CKJ Unified Ideographs エリアにある漢字で使用されるフォントは、JISX0208.1983 -> JISX0212.1990 -> JIS X 0213:2000-1 -> JIS X 0213:2000-1 ->KSC5601.1992-3 -> GB2312.1980 -> BIG5-1 の優先順位で使用されます。また、JISX 0213 は Unicode 3.1 で 定義された JISX 0213 が取り扱い可能です。

日本語環境ユーザーズガイド』の留意事項の訂正 1

mp コマンドで印刷する場合の制限事項」の記述は以下のように読み換えてください。

jaja_JP.eucJPja_JP.PCK ロケール上では、デフォルトで mp(1) はユーザー定義文字、JIS X 0212、IBM 選定拡張文字、JIS X 0208 13 区の NEC 特殊文字などの印刷をサポートしていません。これらの文字を印刷する場合は '-M' を指定するか、jpostprint(1) を使用してください (ユーザー定義文字を含む場合は jpostprint(1) を使用してください)。

日本語環境ユーザーズガイド』の留意事項の訂正 2

バグ ID: 4030803 の「DPS でフォントをインストールする場合は」という記述は、「DPS でインストールしたフォントを利用する場合には」と読み換えてください。

[日本語環境のみ] man3X11man3Xt の日本語翻訳マニュアルページが古い

一部の man3X11man3Xt の日本語翻訳マニュアルページは、内容が最新ではありません。

回避方法: 日本語マニュアルページは参考とし、最新の情報は英語版マニュアルページを参照してください。(例 : % env LANG=C man XtAddCallback)