インストールサーバーとブートサーバー (必要な場合) を作成したあと、ネットワーク上でインストールする各システムを設定する必要があります。インストールする各システムは、次の情報にアクセスできる必要があります。
インストールサーバー
ブートサーバー (必要な場合)
sysidcfg ファイル (sysidcfg ファイルを使用してシステム構成情報を事前設定する場合)
ネームサーバー (ネームサービスを使用してシステム構成情報を事前設定する場合)
プロファイルサーバー上の JumpStart ディレクトリにあるプロファイル (カスタム JumpStart インストールを使用する場合)
インストールサーバーとクライアントの設定には、add_install_client を使用して以下の作業を行なってください。作業例も併せて参照してください。
DHCP を使用してインストールパラメータを設定する場合は、例 12-3 を参照してください。
インストールサーバーとクライアントが同じサブネット上に存在する場合は、例 12-4 を参照してください。
インストールサーバーとクライアントが同じサブネット上に存在せず、DHCP を使用していない場合は、例 12-5 を参照してください。
ブートサーバーが存在する場合は、インストールサーバーのインストールイメージを共有しているか確認してください。手順 6 を参照してください。
インストールサーバーまたはブートサーバー上でスーパーユーザーになります。
NIS、NIS+、DNS、または LDAP ネームサービスを使用する場合は、インストール対象のシステムに関する次の情報がネームサービスに追加されているか確認します。
ホスト名
IP アドレス
Ethernet アドレス
ネームサービスの詳細は、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』を参照してください。
インストールサーバー上の Solaris 9 CD イメージの Tools ディレクトリに移動します。
# cd /install_dir_path/Solaris_9/Tools |
install_dir_path |
Tools ディレクトリのパスを指定します。 |
ネットワークでインストールするためのシステムを設定します。このシステムは、インストールサーバーでもブートサーバーでもかまいません。
# ./add_install_client [[-d]] [[-s install_server:install_dir_path]] ¥ [[-c jumpstart_server:jumpstart_dir_path]] [[-p server:path]] ¥ [[-t boot_image_path]] client_name platform_group |
クライアントが DHCP を使用してネットワークインストールパラメータを取得することを指定します。 |
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-s install_server:install_dir_path |
インストールサーバーの名前とパスを指定します。
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カスタム JumpStart インストールの JumpStart ディレクトリを指定します。jumpstart_server には JumpStart ディレクトリがあるサーバーのホスト名を指定します。jumpstart_dir_path には JumpStart ディレクトリの絶対パスを指定します。 |
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-p sysid_server:path |
システムの構成情報を事前設定するための sysidcfg ファイルのパスを指定します。sysid_server は、このファイルを含んでいるサーバーの有効なホスト名または IP アドレスです。path は、sysidcfg ファイルを含んでいるディレクトリの絶対パスです。 |
-t boot_image_path |
Solaris 9 ネットインストールイメージ、CD、または DVD 上の Tools ディレクトリ内のものとは別のブートイメージを使用したい場合は、代わりとなるブートイメージのパスを指定します。 |
ネットワーク上でインストールされるシステムのホスト名 (インストールサーバーのホスト名ではない)。 |
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インストールするシステムのプラットフォームグループ。プラットフォームグループの詳細は、第 39 章「プラットフォーム名とプラットフォームグループに関するリファレンス情報」を参照してください。 |
次の例に、DHCP を使用してネットワーク上でインストールパラメータを設定しているときに、インストールクライアントを追加する方法を示します。インストールクライアントは、basil という名前の UltraTM 5 システムです。 ファイルシステム /export/home/s9cdsparc/Solaris_9/Tools には、add_install_client コマンドが入っています。
install_server# cd /export/home/s9cdsparc/Solaris_9/Tools install_server# ./add_install_client -d basil sun4u |
次の例に、インストールサーバーと同じサブネット上にあるインストールクライアントを追加する方法を示します。インストールサーバーは、basil という名前の UltraTM 5 システムです。 ファイルシステム /export/home/s9cdsparc/Solaris_9/Tools には、add_install_client コマンドが入っています。
install_server# cd /export/home/s9cdsparc/Solaris_9/Tools install_server# ./add_install_client basil sun4u |
次の例に、インストールサーバーと異なるサブネット上にあるインストールクライアントを追加する方法を示します。インストールクライアントは、rose という名前の UltraTM 5 システムです。 次のコマンドはブートサーバー上で実行します。-s オプションには、/export/home/s9cdsparc に Solaris 9 CD イメージを持っている basil という名前のインストールサーバーを指定しています。
boot_server# cd /export/home/s9cdsparc/Solaris_9/Tools boot_server# ./add_install_client -s basil:/export/home/s9cdsparc rose sun4u |