次の節では、プロファイルで使用できるプロファイルキーワードとプロファイル値を説明します。プロファイル作成の詳細は、「プロファイルの作成」を参照してください。
表 28-2 を使用すれば、どのキーワードがユーザーのインストールに適しているかを簡単に決定できます。プロファイルキーワードの説明で特に注記されていないかぎり、プロファイルキーワードは初期インストールオプションだけで使用できます。
表 28-2 プロファイルキーワード
インストール方法 |
|||||
---|---|---|---|---|---|
プロファイルキーワード |
スタンドアロンシステム (ネットワークに接続されていない) |
スタンドアロンシステム (ネットワークに接続されている) またはサーバー |
OS サーバー |
アップグレード |
ディスク容量の再配置を使用するアップグレード |
archive_location |
X |
X | |||
backup_media |
X |
||||
boot_device |
X |
X |
X | ||
client_arch |
X | ||||
client_root |
X | ||||
client_swap |
X | ||||
cluster (ソフトウェアグループを追加する場合) |
X |
X |
X | ||
cluster (クラスタを追加または削除する場合) |
X |
X |
X |
X |
X |
dontuse |
X |
X |
X | ||
filesys (リモートファイルシステムをマウントする場合) |
X |
X | |||
filesys (ローカルファイルシステムを作成する場合) |
X |
X |
X | ||
geo |
X |
X |
X |
X |
X |
install_type |
X |
X |
X |
X |
X |
isa_bits |
X |
X |
X |
X |
X |
layout_constraint |
X |
||||
locale |
X |
X |
X |
X |
X |
num_clients |
X | ||||
package |
X |
X |
X |
X |
X |
partitioning |
X |
X |
X |
|
|
root_device |
X |
X |
X |
X |
X |
system_type |
X |
X |
X |
|
|
usedisk |
X |
X |
X |
archive_location retrieval_type location |
retrieval_type と location の値は、フラッシュアーカイブの格納場所によって異なります。retrieval_type と location に使用できる値や、archive_location キーワードの使用例については、次の各項を参照してください。
アーカイブがネットワークファイルシステム (NFS) サーバーに格納されている場合は、archive_location プロファイルキーワードに次の構文を使用します。
archive_location nfs server_name:/path/filename retry n |
server_name |
アーカイブを格納するサーバーの名前です。 |
path |
指定したサーバーから取得するアーカイブの場所です。このパスに $HOST を含めると、フラッシュインストールユーティリティは $HOST をインストール先のクローンシステムの名前に置き換えます。 |
filename |
フラッシュアーカイブファイルの名前です。 |
retry n |
省略可能なキーワードです。n は、フラッシュユーティリティがアーカイブのマウントを試みる最大回数です。 |
例:
archive_location nfs golden:/archives/usrarchive archive_location nfs://golden/archives/usrarchive
アーカイブが HTTP サーバーに格納されている場合は、archive_location プロファイルキーワードに次の構文を使用します。
archive_location http://server_name:port path/filename optional_keywords |
server_name |
アーカイブを格納するサーバーの名前です。server_name は、ポート番号でも、実行時に決定されるポート番号を持つ TCP サービスの名前でもかまいません。 |
port |
オプションのポートです。ポートを指定しない場合、フラッシュインストールユーティリティはデフォルトの HTTP ポート番号 80 を使用します。 |
path |
指定したサーバーから取得するアーカイブの場所です。このパスに $HOST を含めると、フラッシュインストールユーティリティは $HOST をインストール先のクローンシステムの名前に置き換えます。 |
filename |
フラッシュアーカイブファイルの名前です。 |
optional_keywords |
フラッシュアーカイブを HTTP サーバーから取得するときに指定できるオプションのキーワードです。 |
表 28-3 optional_keywords で使用可能なオプションのキーワード
キーワード |
値の定義 |
---|---|
auth basic user_name password |
アーカイブがパスワード保護された HTTP サーバーに格納されている場合は、その HTTP サーバーへのアクセスに必要なユーザー名とパスワードをプロファイルに含める必要があります。 注 - カスタム JumpStart で使用しようとするプロファイルにおいてこの認証方法を使用することは、リスクを伴います。これは、承認されていないユーザーが、パスワードが入ったプロファイルにアクセスできる可能性があるためです。 |
timeout min |
timeout キーワードには、HTTP サーバーからのデータ受信を待機する最長の時間を分単位で指定できます。この時間に達すると、接続が切断されて、再接続が行われ、タイムアウトが発生した地点から再開されます。timeout 値として 0 (ゼロ) を指定すると、何も起きないため再接続されません。 タイムアウトによる再接続が発生すると、フラッシュインストールユーティリティはアーカイブを取得した最後の位置からインストールの再開を試みます。この位置でのインストールの再開が不可能な場合、アーカイブの初めから再度データの取得が行われ、タイムアウト前に取得されたデータは破棄されます。 |
proxy host:port |
proxy キーワードを使用して、プロキシホストとプロキシポートを指定できます。プロキシホストを使用すると、ファイアウォール越しに フラッシュアーカイブを取得できます。proxy キーワードを指定する場合は、プロキシポートを指定する必要があります。 |
例:
archive_location http://silver/archives/usrarchive.flar timeout 5
auth basic user_name password キーワードの例:
archive_location http://silver/archives/usrarchive.flar timeout 5 user1 secret
アーカイブが FTP サーバーに格納されている場合は、archive_location プロファイルキーワードに次の構文を使用します。
archive_location ftp://user_name:password@server_name:port path/filename optional_keywords |
user_name:password |
プロファイルファイルにおいて、FTP サーバーにアクセスするために必要なユーザー名とパスワードです。 |
server_name |
アーカイブを格納するサーバーの名前です。server_name は、ポート番号でも、実行時に決定されるポート番号を持つ TCP サービスの名前でもかまいません。 |
port |
オプションのポートです。ポートを指定しない場合、フラッシュインストールユーティリティはデフォルトの FTP ポート番号 21 を使用します。 |
path |
指定したサーバーから取得するアーカイブの場所です。このパスに $HOST を含めると、フラッシュインストールユーティリティは $HOST をインストール先のクローンシステムの名前に置き換えます。 |
filename |
フラッシュアーカイブファイルの名前です。 |
optional_keywords |
フラッシュアーカイブを FTP サーバーから取得するときに指定できるオプションのキーワードです。 |
表 28-4 archive_location ftp で使用可能なオプションのキーワード
キーワード |
値の定義 |
---|---|
timeout min |
timeout キーワードには、FTP サーバーからのデータ受信を待機する最長の時間を分単位で指定できます。この時間に達すると、接続が切断されて、再接続が行われ、タイムアウトが発生した地点から再開されます。timeout 値として 0 (ゼロ) を指定すると、何も起きないため再接続されません。 タイムアウトによる再接続が発生すると、フラッシュインストールユーティリティはアーカイブを取得した最後の位置からインストールの再開を試みます。この位置でのインストールの再開が不可能な場合、アーカイブの初めから再度データの取得が行われ、タイムアウト前に取得されたデータは破棄されます。 |
proxy host:port |
proxy キーワードを使用して、プロキシホストとプロキシポートを指定できます。プロキシホストを使用すると、ファイアウォール越しに フラッシュアーカイブを取得できます。proxy キーワードを指定する場合は、プロキシポートを指定する必要があります。 |
例:
archive_location ftp://user1:secret@silver/archives/usrarchive.flar timeout 5
アーカイブがテープに格納されている場合は、archive_location プロファイルキーワードに次の構文を使用します。
archive_location local_tape device position |
device |
フラッシュアーカイブを格納したテープドライブの名前です。デバイス名が正規のパスである場合は、フラッシュインストールユーティリティはデバイスノードへのパスからアーカイブを取得します。正規のパスでないデバイス名を指定した場合は、フラッシュインストールユーティリティはパスに /dev/rmt/ を加えます。 |
position |
アーカイブを保存したテープドライブ上の位置を示します。位置が指定されないと、フラッシュインストールユーティリティはテープドライブの現在の位置からアーカイブを取得します。position を指定することにより、テープドライブ上でアーカイブの前に開始スクリプトまたは sysidcfg ファイルを配置できます。 |
例:
archive_location local_tape /dev/rmt/0n 5 archive_location local_tape 0n 5
ファイルシステム指向のランダムアクセスデバイス (フロッピーディスクや CD-ROM など) にフラッシュアーカイブを格納した場合は、ローカルデバイスからフラッシュアーカイブを取得できます。archive_location プロファイルキーワードには次の構文を使用します。
ローカルテープ用の構文を使用すると、ストリーム指向のデバイス (テープなど) からアーカイブを取得できます。
archive_location local_device device path/filename file_system_type |
device |
フラッシュアーカイブを格納したドライブの名前です。デバイス名が正規のパスである場合は、デバイスは直接マウントされます。正規のパスでないデバイス名を指定すると、フラッシュインストールユーティリティはパスに /dev/dsk/ を加えます。 |
path |
フラッシュアーカイブへのパスです (指定したデバイス上のファイルシステムのルートからの相対的なパス)。このパスに $HOST を含めると、フラッシュインストールユーティリティは $HOST をインストール先のクローンシステムの名前に置き換えます。 |
filename |
フラッシュアーカイブファイルの名前です。 |
file_system_type |
デバイス上のファイルシステムのタイプを指定します。ファイルシステムのタイプを指定しない場合、フラッシュインストールユーティリティは、UFS ファイルシステムのマウントを試みます。UFS のマウントに失敗すると、フラッシュインストールユーティリティは HSFS ファイルシステムのマウントを試みます。 |
例:
UFS ファイルシステムとしてフォーマットされているローカルハードディスクからアーカイブを取得するには、次のコマンドを使用します。
archive_location local_device c0t0d0s0 /archives/$HOST
HSFS ファイルシステムを持つローカル CD-ROM からアーカイブを取得するには、次のコマンドを使用します。
archive_location local_device c0t0d0s0 /archives/usrarchive
クローンシステムをブートしたミニルートに格納したローカルファイルのアーカイブを取得できます。カスタム JumpStart インストールを実施する時に、CD-ROM または NFS ベースのミニルートからシステムをブートします。このミニルートからインストールソフトウェアがロードされ、実行されます。したがって、CD-ROM または NFS ベースのミニルートに格納したフラッシュアーカイブは、ローカルファイルとしてアクセスできます。archive_location プロファイルキーワードには次の構文を使用します。
archive_location local_file path/filename |
path |
アーカイブの位置です。このパスは、システムを Solaris 9 INSTALLATION CD または Solaris 9 DVD からブートしている間、システムにローカルファイルとしてアクセスできるものでなければなりません。Solaris 9 INSTALLATION CD または Solaris 9 DVD からブートしている間は、システムは /net にアクセスできません。 |
filename |
フラッシュアーカイブファイルの名前です。 |
例:
archive_location local_file /archives/usrarchive
backup_media type path |
backup_media は、ディスク容量の再配置が必要なアップグレードオプションだけで使用できます。
backup_media は、ディスク容量不足のためにアップグレード中にディスク容量の再配置が必要なファイルシステムのバックアップをとるために使用するメディアを定義します。バックアップ用に複数のテープまたはフロッピーディスクが必要な場合は、アップグレード中にテープまたはフロッピーディスクの挿入を求めるプロンプトが表示されます。
有効な type 値 |
有効な path 値 |
仕様 |
---|---|---|
local_tape |
/dev/rmt/ n |
アップグレードされるシステムのローカルテープドライブを指定する。path は、テープドライブのキャラクタ型 (raw) デバイスパスである必要がある。n はテープドライブの番号 |
local_diskette |
/dev/rdisketten |
アップグレードされるシステムのローカルフロッピーディスクドライブを指定する。path は、フロッピーディスクドライブのキャラクタ型 (raw) デバイスパスである必要がある。n はフロッピーディスクドライブの番号 バックアップに使用するフロッピーディスクはフォーマットされていなければならない |
local_filesystem |
/dev/dsk/cwtxdysz /file_system |
アップグレードされるシステムのローカルファイルシステムを指定する。アップグレードで変更されるローカルファイルシステムは指定できない。path は、ディスクスライスのブロックデバイスパスでもかまわない。たとえば、/dev/dsk/c wtx dys z 内の t x は必須ではない。あるいは、path は /etc/vfstab ファイルによってマウントされたファイルシステムへの絶対パスでもかまわない |
remote_filesystem |
host:/file_system |
リモートシステムの NFS ファイルシステムを指定する。path は、リモートシステム (host) の名前または IP アドレスと、NFS ファイルシステム (file_system) への絶対パスを含まなければならない。NFS ファイルシステムは、読み取り権と書き込み権を持っている必要がある |
remote_system | user@host:/directory |
リモートシェル (rsh) で到達できるリモートシステム上のディレクトリを指定する。アップグレードされるシステムは、リモートシステムの .rhosts ファイル経由で、リモートシステムにアクセスできなければならない。path は、リモートシステム (host) の名前と、そのディレクトリ (directory) への絶対パスを含まなければならない。ユーザーログイン (user) を指定しないと、スーパーユーザーとしてログインされる |
例:
backup_media local_tape /dev/rmt/0 backup_media local_diskette /dev/rdiskette1 backup_media local_filesystem /dev/dsk/c0t3d0s4 backup_media local_filesystem /export backup_media remote_filesystem system1:/export/temp backup_media remote_system user1@system1:/export/temp
boot_device device eeprom |
boot_device には、JumpStart がルート (/) ファイルシステムをインストールするデバイスと、システムのブートデバイスを指定します。
boot_device キーワードをプロファイルに指定しない場合、インストール中にデフォルトで次の boot_device キーワードが指定されます。 boot_device any update
device - 以下の値のいずれかを使用して、ブートデバイスにするデバイスを指定します。
cwtxdysz または cxdysz - JumpStart プログラムがルート (/) ファイルシステムを格納するディスクスライス。たとえば、c0t0d0s0。
existing - JumpStart プログラムは、システムの既存のブートデバイスにルート (/) ファイルシステムを格納します。
any - JumpStart プログラムは、ルート (/) ファイルシステムを配置する場所を選択します。システムの既存のブートデバイスを使用する場合もありますが、必要であれば異なるブートデバイスを選択します。
eeprom - システムの EEPROM を変更または保存する場合に選択します。
システムの EEPROM を、指定したブートデバイスに変更または保存する場合に選択します。
update - JumpStart プログラムは、インストールされるシステムが自動的に指定したブートデバイスからブートするように、システムの EEPROM をそのブートデバイスに変更します。
preserve - システムの EEPROM 中のブートデバイス値は変更されません。システムの EEPROM を変更しないで新しいブートデバイスを指定した場合は、システムが新しいブートデバイスから自動的にブートするように、システムの EEPROM を手作業で変更する必要があります。
eeprom 値を使用すると、システムの現在のブートデバイスを変更した場合にシステムの EEPROM を更新できます。これにより、システムは新しいブートデバイスから自動的にブートできます。
例:
boot_device c0t0d0s2 update
boot_device は、ルートファイルシステムを指定する filesys キーワードと root_device キーワード (指定した場合) に一致する必要があります。
client_arch karch_value ... |
client_arch は、OS サーバーが、それ自体が使用するものとは異なるプラットフォームグループをサポートすることを定義します。client_arch を指定しない場合、OS サーバーを使用するどのディスクレスクライアントも、サーバーと同じプラットフォームグループでなくてはなりません。OS サーバーがサポートしてほしいプラットフォームグループごとに指定する必要があります。
karch_value の有効な値は、sun4m と sun4u です。プラットフォーム名と各種システムについての詳細は、『Solaris 9 Sun ハードウェアマニュアル』を参照してください。
client_arch は、system_type に server を指定したときだけ使用できます。
client_root root_size |
client_root は、各クライアント用に割り当てるルート領域の大きさ (root_size、M バイト単位) を定義します。サーバーのプロファイルに client_root を指定しないと、インストールソフトウェアは 1 つのクライアント当たり 15M バイトのルート領域を割り当てます。このクライアント用のルート領域の大きさは、num_clients キーワードを組み合わせて、/export/root ファイルシステム用に確保する領域の大きさを決定するときに使用されます。
client_root は、system_type に server を指定したときだけ使用できます。
client_swap swap_size |
プロファイル内の client_swap は、各ディスクレスクライアントに割り当てるスワップ領域の大きさ (swap_size、M バイト単位) を定義します。boot_device キーワードをプロファイルに指定しない場合、インストール中にデフォルトで次の boot_device キーワードが指定されます。
例:
client_swap 64
この例は、各ディスクレスクライアントが 64M バイトのスワップ領域を持つことを定義します。
client_swap は、system_type に server を指定したときだけ使用できます。
プロファイルが swap のサイズを指定していない場合、JumpStart プログラムはシステムの物理メモリーに基づいてスワップ空間のサイズを決定します。表 28-5 に、カスタム JumpStart インストール中に swap のサイズがどのように決定されるかを示します。
表 28-5 swap のサイズの決定
物理メモリー (単位: M バイト) |
スワップ領域 (単位: M バイト) |
---|---|
16-64 |
32 |
64-128 |
64 |
128-512 |
128 |
512 を超える場合 |
256 |
JumpStart プログラムは swap のサイズが swap が作成されるディスクの 20% を超えないようにします。ただし、他のファイルシステムを配置した後に空き領域が残っている場合を除きます。空き領域が残っている場合、JumpStart プログラムは空き領域を swap に割り当てて、 可能であれば、表 28-5に示す量を割り当てます。
物理メモリーとスワップ領域の合計は、32M バイト以上必要です。
cluster group_name |
cluster は、どのソフトウェアグループをシステムに追加するかを指定します。各ソフトウェアグループの group_name 名は次のとおりです。
ソフトウェアグループ | group_name |
---|---|
コアシステムサポート | SUNWCreq |
エンドユーザーシステムサポート | SUNWCuser |
開発者システムサポート | SUNWCprog |
全体ディストリビューション | SUNWCall |
全体ディストリビューションと OEM サポート | SUNWCXall |
1 つのプロファイルに指定できるソフトウェアグループの数は 1 つだけです。ソフトウェアグループは、ほかの cluster エントリおよび package エントリよりも前に指定する必要があります。プロファイル内の cluster でソフトウェアグループを指定しない場合、デフォルトによりエンドユーザーシステムサポートソフトウェアグループ (SUNWCuser) がシステムにインストールされます。
cluster cluster_name add_delete_switch |
cluster (クラスタの追加または削除) は、初期インストールオプションとアップグレードオプションの両方で使用できます。
cluster は、システムにインストールされるソフトウェアグループにクラスタを追加または削除するかを指定します。
cluster_name は SUNWCname 形式で指定する必要があります。インストールが終了したシステムで Admintool を起動し、「ブラウズ」メニューから「ソフトウェア」を選択すると、クラスタの詳細情報とクラスタ名を表示できます。
add_delete_switch は、オプション add または delete を示します。 このオプションを使用すると、指定したクラスタを追加または削除できます。add_delete_switch を指定しないと、デフォルトによって add が使用されます。
次に、アップグレード時に cluster (クラスタの追加または削除) を使用した場合の動作を示します。
すでにシステムにあるすべてのクラスタが自動的にアップグレードされます。
cluster_name add を指定したが、cluster_name がシステムにインストールされていなかった場合、そのクラスタがインストールされます。
cluster_name delete を指定したが、cluster_name がシステムにインストールされていた場合、アップグレードが開始される前にそのパッケージは削除されます。
dontuse disk_name ... |
partitioning default が指定されると、デフォルトではシステム上のすべての使用可能ディスクが使用されます。dontuse は、JumpStart プログラムに使用させないディスク (1 つ以上) を指定するために使用します。disk_name は cxt ydz 形式 (たとえば、c0t0d0) で指定する必要があります。
1 つのプロファイルで、dontuse キーワードと usedisk キーワードを同時に指定することはできません。
filesys server:path server_address mount_pt_name [[mount_options]] |
これらの値を指定して filesys を使用すると、JumpStart プログラムはインストールされているシステムがそのブート時に自動的にリモートファイルシステムをマウントするように設定します。filesys は 2 回以上指定できます。
例:
filesys sherlock:/export/home/user2 - /home
server:-リモートファイルシステムが存在するサーバー名 (後ろにコロンを付けます)
path - リモートファイルシステムのマウントポイント名 (例: /usr、/export/home など)
server_address - server:path で指定するサーバーの IP アドレス。ネットワーク上で実行されているネームサービスがない場合、この値 server_address を使用して、サーバーのホスト名とIP アドレスを登録している /etc/hosts ファイルを生成できます。サーバーの IP アドレスを指定しない場合は、マイナス記号 (-) を指定してください。たとえば、ネットワーク上で実行中のネームサービスがある場合、サーバーの IP アドレスを指定する必要がありません。
mount_pt_name - リモートファイルシステムをマウントするマウントポイント名
mount_options - 1 つ以上のマウントオプション。これは、mount(1M) コマンドの -o オプションと同じです。このマウントオプションは、指定された mount_pt_name の /etc/vfstab エントリに追加されます。
複数のマウントオプションを指定する場合は、マウントオプションはスペースではなくコンマで区切ってください。例: ro,quota
filesys slice size [[file_system optional_parameters]] |
これらの値を指定して filesys を使用すると、JumpStart プログラムによりインストール時にローカルファイルシステムが作成されます。filesys は 2 回以上指定できます。
any - JumpStart プロファイルは、ファイルシステムを任意のディスクに配置します。
size が existing、all、free、start:size、または ignore の場合は、any は指定できません。
cw txdy sz - JumpStart プログラムがファイルシステムを配置するディスクスライス。たとえば、 c0t0d0s0 または c0d0s0。
rootdisk.sn - システムのルートディスク値が含まれる変数。「システムのルートディスクを決定する方法」に示されているように、この値は JumpStart プログラムが決定します。拡張子 sn は、ディスク上の特定のスライスを示します。
num - ファイルシステムのサイズを num (M バイト単位) で設定します。
existing - 既存のファイルシステムの現在のサイズを使用します。
existing の値を使用すると、別の mount_pt_name として file_system を指定することによって、既存のスライス名を変更できます。
auto - 選択したソフトウェアに応じて、ファイルシステムのサイズを自動的に決定します。
all - 指定した slice は、そのファイルシステム用にディスク全体を使用します。この値を指定すると、指定したディスク上にほかのファイルシステムは存在できません。
free - ディスク上の残りの未使用領域をファイルシステム用に使用します。
filesys の値として free を使用する場合は、filesys はプロファイルの最後のエントリにする必要があります。
start:size - ファイルシステムを明示的にパーティションに分割します。start はスライスが始まるシリンダであり、size はそのスライスのシリンダ数です。
file_system - slice に any または cwtxdysz を指定しているときに、このオプション値を使用できます。この値を指定しないと unnamed がデフォルトで設定されますが、この場合 optional_parameters 値を指定できません。次のいずれか 1 つを指定してください。
mount_pt_name - ファイルシステムのマウントポイント名 (例: /var)。
swap - 指定した slice を swap として使用します。
overlap - 指定した slice をディスク領域 (VTOC 値は V_BACKUP) を表すものとして定義します。デフォルトでは、スライス 2 はディスク全体を表すオーバーラップスライスです。
size に existing、all、または start:size を指定した場合だけ overlap を指定できます。
unnamed - 指定した slice は raw スライスと定義されるので、slice にはマウントポイント名がありません。file_system を指定しないと、デフォルトで unnamed が設定されます。
ignore - 指定した slice を使用しないか、JumpStart プログラムで認識しません。このオプションは、インストール時にディスク上の特定のファイルシステムを無視させるために使用できます。JumpStart プログラムは、同じディスク上に同じ名前で新しいファイルシステムを作成します。ignore は、partitioning existing を指定したときだけ使用できます。
optional_parameters - 次のいずれか 1 つを使用します。
preserve - 指定した slice 上のファイルシステムを保存します。
size に existing、slice に cwtxdysz を指定した場合だけ preserve を指定できます。
mount_options - 1 つ以上のマウントオプション ( mount(1M) コマンドの -o オプションと同じ)。これらのマウントオプションは、指定された mount_pt_name の /etc/vfstab エントリに追加されます。
複数のマウントオプションを指定する場合は、マウントオプションはスペースではなくコンマで区切ってください。例: ro,quota
geo locale |
geo は、初期インストールとアップグレードオプションの両方で使用できます。
geo は、システムにインストールする地域ロケールか、あるいはシステムのアップグレード時に追加する地域ロケールを指定します。locale に指定できる値は、次のとおりです。
値 |
説明 |
---|---|
N_Africa |
北アフリカ。エジプトを含む |
C_America |
中央アメリカ。コスタリカ、エルサルバドル、グァテマラ、メキシコ、ニカラグア、パナマを含む |
N_America |
北アメリカ。カナダ、アメリカ合衆国を含む |
S_America |
南アメリカ。アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラを含む |
Asia |
アジア。日本、韓国、中華人民共和国、台湾、タイを含む |
Ausi |
オーストラリア。オーストラリア、ニュージーランドを含む |
C_Europe |
中央ヨーロッパ。オーストリア、チェコ、ドイツ、ハンガリー、ポーランド、スロヴァキア、スイスを含む |
E_Europe |
東ヨーロッパ。アルバニア、ボスニア、ブルガリア、クロアチア、エストニア、ラトビア、リトアニア、マケドニア、ルーマニア、ロシア、セルビア、スロヴェニア、トルコを含む |
N_Europe |
北ヨーロッパ。デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンを含む |
S_Europe |
南ヨーロッパ。ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペインを含む |
W_Europe |
西ヨーロッパ。ベルギー、フランス、イギリス、アイルランド、オランダを含む |
M_East |
中近東。イスラエルを含む |
上記の各地域ロケールを構成するコンポーネントロケール値の完全なリストは、第 40 章「ロケールの値 (リファレンス)」 に記載されています。
システムに追加する必要がある各ロケールごとに、geo キーワードを指定します。
install_type initial_upgrade_flash_swith |
install_typeは、システムにおいて、(既存の Solaris オペレーティング環境を) 消去して、新しい Solaris オペレーティング環境をインストールするか、既存の Solaris オペレーティング環境をアップグレードするか、あるいは、フラッシュアーカイブをインストールするかを定義します。
install_type は必須であり、各プロファイル内で最初のプロファイルキーワードとして指定する必要があります。
initial_upgrade_flash_switch には、次のオプションのうちの 1 つを使用する必要があります。
initial_install - Solaris オペレーティング環境を初期インストールすることを指定します。
upgrade - Solaris オペレーティング環境をアップグレードすることを指定します。
flash_install - フラッシュアーカイブをインストールすることを指定します。
プロファイルキーワードの中には、initial_install オプションでしか使用できないものがあります。upgrade オプションでしか使用できないものもあります。また、flash_install オプションでしか使用できないものがあります。
isa_bits bit_switch |
isa_bits は、64 ビットまたは 32 ビットの Solaris 9 パッケージをインストールするかどうかを指定します。
bit_switch は、オプション 64 または 32 を表します。これは、64 ビットまたは 32 ビットのどちらの Solaris 9 パッケージをインストールするかを指定するために使用します。このキーワードをプロファイルに設定しないと、JumpStart プログラムによって、次のものがインストールされます。
UltraSPARCTM システムの場合は 64 ビットパッケージ
それ以外のシステムの場合は 32 ビットパッケージ
isa_bits キーワードを使用する場合は、Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD または Solaris 9 DVD 上の solaris_9/Misc/jumpstart_sample ディレクトリの最新の check スクリプトを使用する必要があります。
layout_constraint slice constraint [[minimum_size]] |
layout_constraint は、ディスク容量の再配置が必要なアップグレードオプションだけで使用できます。
layout_constraint は、ファイルシステムがディスク容量不足のためにアップグレード中にディスク容量を再配置する必要がある場合に、制約付き自動配置がファイルシステムで行われることを示します。
layout_constraint キーワードを指定しないと、次のように配置されます。
アップグレード用により多くの容量を必要とするファイルシステムは、changeable とマークされます。
より多くの容量を必要とするファイルシステムと同じディスク上にあるファイルシステム (/etc/vfstab ファイルでマウントされる) も changeable とマークされます。
残りのファイルシステムは fixed とマークされます。これは、自動配置がこれらのファイルシステムを変更できないためです。
1 つ以上の layout_constraint キーワードを指定すると、次のように配置されます。
アップグレード用により多くの容量を必要とするファイルシステムは、changeable とマークされます。
layout_constraint キーワードを指定したファイルシステムは、指定した制約がマークされます。
残りのファイルシステムは、fixed とマークされます。
アップグレードにより多くの容量を必要とするファイルシステムの制約は変更できませんが (changeable とマークされなければならない)、このようなファイルシステムに layout_constraint キーワードを使用すれば、その minimum_size 値を変更できます。
自動配置がディスク容量の再配置を行う際には、より多くのファイルシステム、特にアップグレード用により多くの容量を必要とするファイルシステムと同じディスク上にあるファイルシステムを、changeable または movable であると選択します。
slice - これは、制約を指定するファイルシステムのディスクスライスです。システムのディスクスライスは cwtxdysz 形式で指定する必要があります。
constraint - 指定したファイルシステムに対して、次のいずれか 1 つの制約を選択します。
changeable - 自動配置はファイルシステムをほかの場所に移動して、そのサイズを変更できます。この制約は、/etc/vfstab ファイルによってマウントされたファイルシステムにしか指定できません。minimum_size 値を指定すれば、ファイルシステムのサイズを変更できます。
ファイルシステムを changeable とマークして、minimum_size 値を指定しないと、そのファイルシステムの最小サイズは、必要な最小サイズより 10% 大きな値に設定されます。たとえば、ファイルシステムの最小サイズが 100M バイトの場合、変更されるサイズは 110M バイトになります。minimum_size を指定した場合、残りの空き領域 (元のサイズから最小サイズを引いたもの) はほかのファイルシステム用に使用されます。
movable - 自動配置はファイルシステムを (同じディスクまたは異なるディスク上の) ほかのスライスに移動できますが、サイズは変更しません。
available - 自動配置は、ファイルシステムのすべての領域を使用して領域を割り当て直します。ファイルシステムのすべてのデータは失われます。この制約は、/etc/vfstab ファイルでマウントされないファイルシステムだけに指定できます。
collapse - 自動配置は、指定したファイルシステムをその親ファイルシステムに移動して閉じこめます。このオプションは、アップグレードの一部としてシステム上のファイルシステム数を減らすために使用できます。たとえば、システムにファイルシステム /usr と /usr/share が存在する場合、/usr/share ファイルシステムを閉じ込めると、このファイルシステムは /usr (その親) に移動します。この制約は、/etc/vfstab ファイルでマウントされるファイルシステムにしか指定できません。
minimum_size - この値は、自動配置がディスク容量を再配置するときに、ファイルシステムに割り当てる最小サイズを指定します (基本的にファイルシステムのサイズを変更する)。まだ割り当てられていない領域が追加される場合、ファイルシステムのサイズは最終的にこの指定した値より大きくなる可能性があります。しかし、指定される値よりサイズが小さくなることはありません。minimum_size 値は省略可能です。このオプション値を使用できるのは、ファイルシステムを changeable とマークした場合だけです。最小サイズは、ファイルシステムの既存の内容に必要なサイズより小さい値には設定できません。
例:
layout_constraint c0t3d0s1 changeable 200 layout_constraint c0t3d0s4 movable layout_constraint c0t3d1s3 available layout_constraint c0t2d0s1 collapse
locale locale_name |
locale は、初期インストールとアップグレードオプションの両方で使用できます。
locale は、指定した locale_name に対して、どのロケールパッケージをインストール (アップグレードの場合は追加) するかを指定します。locale_name 値は、$LANG 環境変数で使用されるのと同じです。有効なロケールの値については、第 40 章「ロケールの値 (リファレンス)」 を参照してください。
local キーワードを使用する場合は、次の点を考慮してください。
デフォルトロケールを事前設定している場合は、そのロケールは自動的にインストールされます。English 言語パッケージはデフォルトでインストールされます。
locale キーワードは、システムに追加するロケールごとに指定できます。
num_clients client_num |
サーバーがインストールされているときには、各ディスクレスクライアントのルート (/) と swap ファイルシステムにディスク空間が割り当てられます。num_clients は、サーバーがサポートするディスクレスクライアント数 (client_num) を定義します。num_clients を指定しないと、デフォルトで 5 つのディスクレスクライアントが割り当てられます。
num_clients は、system_type が server として指定されているときだけ使用できます。
package package_name [[add_delete_switch]] |
package は、初期インストールとアップグレードオプションの両方で使用できます。
package は、システムにインストールするソフトウェアグループにパッケージを追加または削除するかを指定します。
package_name は、SUNWname 形式で指定する必要があります。パッケージとその名前の詳細を表示するには、インストール済みシステムで pkginfo -l コマンドを使用します。
add_delete_switch は、add または delete オプションを表します。このオプションは、指定のパッケージを追加または削除するかを指定します。add_delete_switch を指定しないと、デフォルトによって add が使用されます。
いくつかのパッケージは必須であり、削除できないものもあります。各国語対応パッケージを個々に追加または削除するとき、package プロファイルキーワードは使用できません。各国語対応パッケージを追加するには、locale プロファイルキーワードを使用します。
アップグレードに package を使用すると、次の処理が行われます。
すでにシステム上にあるすべてのパッケージが自動的にアップグレードされます。
package_name add を指定したが、package_name がシステムにインストールされていなかった場合は、そのパッケージがインストールされます。
package_name delete を指定したが、package_name がシステムにインストールされていた場合、アップグレードが開始される前にそのパッケージは削除されます。
package_name delete を指定したが、package_name がシステムにインストールされていない場合、インストールするように指定したクラスタの一部にそのパッケージが含まれていると、パッケージはインストールされません。
partitioning type |
partitioning は、インストール時にファイルシステム用にディスクをスライスに分割する方法を定義します。
type - 次の中から 1 つを指定します。
default - JumpStart プログラムはディスクを選択して、指定したソフトウェアをインストールするファイルシステムを作成します。ただし、filesys キーワードで指定したファイルシステムを除きます。rootdisk が最初に選択され、指定したソフトウェアが rootdisk に収まらない場合は、さらに別のディスクが使用されます。
existing - JumpStart プログラムは、システムのディスク上にある既存のファイルシステムを使用します。/、/usr、/usr/openwin、/opt、/var を除く、すべてのファイルシステムが保存されます。JumpStart プログラムは、ファイルシステムのスーパーブロックにある最後のマウントポイントフィールドを使用して、スライスがどのファイルシステムのマウントポイントを表しているかを判断します。
filesys プロファイルキーワードと partitioning existing を組み合わせる場合、size は existing である必要があります。
explicit - JumpStart プログラムは、ディスクを使用し、filesys キーワードで指定されるファイルシステムを作成します。filesys キーワードでルート (/) ファイルシステムだけを指定した場合、すべての Solaris ソフトウェアがルートファイルシステムにインストールされます。
explicit プロファイル値を使用するときには、filesys プロファイルキーワードを使用して、使用するディスクと作成するファイルシステムを指定してください。
プロファイルで partitioning を指定しないと、デフォルトで default タイプのパーティションが使用されます。
root_device slice |
root_device は、初期インストールとアップグレードオプションの両方で使用できます。
root_device は、システムのルートディスクを指定します。詳細は、「システムのルートディスクを決定する方法」を参照してください。
システムをアップグレードする場合、root_device は指定されるルート (/) ファイルシステムおよびその /etc/vfstab ファイルでマウントされるファイルシステムがアップグレードされることを示します。システム上で複数のルートファイルシステムがアップグレードできる場合は、root_device を指定する必要があります。slice は cwtxdysz 形式で指定する必要があります。
例:
root_device c0t0d0s2
root_device キーワードを使用する場合は、次の点を考慮してください。
1 つだけのディスクを持つシステムで root_device を指定する場合、root_device とディスクが一致する必要があります。また、ルートファイルシステムを指定する任意の filesys キーワードは、root_device と一致する必要があります。
ミラーをアップグレードする場合、root_device に指定する値はミラーの一方である必要があります。他方のミラーは自動的にアップグレードされます。
システムのルートディスクは、ルート (/) ファイルシステムを含むシステム上のディスクです。プロファイル内では、JumpStart プログラムがシステムのルートディスクを設定するディスク名の代わりに、この rootdisk 変数を使用できます。表 28-6 に、JumpStart プログラムがインストール用にシステムのルートディスクを決定する方法を説明しています。
システムのルートディスクサイズが確認されるのは、初期インストール時だけです。アップグレードの場合、システムのルートディスクは変更できません。
手順 |
動作 |
---|---|
1 |
プロファイル内で root_device キーワードが指定されている場合、JumpStart プログラムは rootdisk をルートデバイスに設定します。 |
2 |
プロファイル内で、rootdisk が設定されていなくて、boot_device キーワードが指定されている場合、JumpStart プログラムは rootdisk をブートデバイスに設定します。 |
3 |
プロファイル内で rootdisk が設定されていなくて、filesys cwtxdysz size / エントリが指定されている場合、JumpStart プログラムは rootdisk をエントリで指定されたディスクに設定します。 |
4 |
プロファイル内で、rootdisk が設定されていなくて、rootdisk.sn エントリが指定されている場合、JumpStart プログラムはシステムのディスクで、(カーネルのプローブ順で) 指定したスライス上の既存のルートファイルシステムを検索します。ディスクが見つかった場合、JumpStart プログラムは見つかったディスクに rootdisk を設定します。 |
5 |
プロファイル内で、rootdisk が設定されていなくて、partitioning existing が指定されている場合、JumpStart プログラムはシステムのディスクで、(カーネルのプローブ順で) 既存のルートファイルシステムを検索します。ルートファイルシステムが見つからなかった場合、あるいは複数のルートファイルシステムが見つかった場合は、エラーが発生します。ルートファイルシステムが見つかった場合、JumpStart プログラムは見つかったディスクに rootdisk を設定します。 |
6 |
プロファイル内で rootdisk が設定されていない場合、JumpStart プログラムは、ルートファイルシステムがインストールされるディスクに rootdisk を設定します。 |
system_type type_switch |
system_type は、インストールするシステムのタイプを定義します。
type_switch は、オプション standalone または server を表します。このオプションは、Solaris ソフトウェアをインストールするシステムのタイプを指定するために使用します。system_type をプロファイルに指定しないと、デフォルトによって standalone が使用されます。
usedisk disk_name ... |
partitioning default を指定すると、デフォルトではシステム上のすべての使用可能ディスクが使用されます。usedisk プロファイルキーワードには、JumpStart プログラムに使用させる 1 つ以上のディスクを指定します。disk_name は、cxtydz または cydz 形式 (たとえば c0t0d0 または c0d0s0) で指定する必要があります。
プロファイルで usedisk を指定すると、JumpStart プログラムは usedisk キーワードで指定したディスクだけを使用します。
同じプロファイルに usedisk キーワードと dontuse キーワードを同時に指定することはできません。