Solaris 9 オペレーティング環境の概要

インストールとシステム管理

説明  

Solaris Web Start インストール

Solaris Web Start は、Java 技術を利用したグラフィカルウィザードベースのソフトウェアアプリケーションであり、Solaris オペレーティング環境やその他のソフトウェアのインストールを行うツールです。現在は Solaris Software とは別の Installation CD に入っています。 

ダイナミックホスト構成プロトコル (DHCP) によるネットワークを介したブート

ネットワークインストールで DHCP を使用し、ネットワークを介してクライアントをブートするために必要なブートパラメータやネットワーク情報を取得できるようになりました。DHCP を使用するブートは、特定の SPARCTM システムまたは IA システムでサポートされています。

IA: Solaris 8 リリースでのブートパーティション

Intel 版の Solaris を稼動中のユーザーが、別の IA ブートパーティションを指定できるようになりました。

IA: CD-ROM ブート

この新機能により、これまでのリリースのように Device Configuration Assistant フロッピーディスクからではなく、「El Torito」規格の Installation CD からシステムをブートできるようになりました。 

DHCP Manager

DHCP Manager は、Solaris DHCP サーバーと DHCP データベースの構成と管理に使用できる、Java 技術を利用したグラフィカルインタフェースを提供します。DHCP マネージャによりシステム管理者は、すべての DHCP 管理作業 (DHCP サーバーの設定と管理、クライアント構成オプションとマクロの管理、DHCP 管理下のネットワークや IP アドレスの管理など) を、このツールだけで実行できます。 

IA: 大容量ディスクのサポート

ディスクアクセスの BIOS インタフェースが向上したため、Intel 版の Solaris 8 では 8G バイトを超えるディスクを使用できるようになりました。

Solaris Web-Based Enterprise Management (WBEM) Services

Solaris WBEM Services ソフトウェアは、Solaris オペレーティング環境に Web-Based Enterprise Management (WBEM) の標準と技術を実装したものです。Solaris WBEM Services は WBEM が有効になっている環境の開発者と管理者を対象としており、CIM スキーマクラスの拡張である Solaris Schema と、管理、セキュリティ、およびロギングサービスを提供します。 

システム識別ユーティリティによるドメインネームシステム (DNS) のサポート

システム識別ユーティリティで構成できるネームサービスのリストに DNS が追加されました。 

システム識別ユーティリティによる IPv6 のサポート

インストール時に、IPv4 だけでなく IPv6 にも対応するようにシステムを構成できるようになりました。 

使用できる疑似端末の数が無制限

Solaris 8 ソフトウェアでは、rlogintelnet のようなプログラムで使用する疑似端末をいくつでも開くことができます。

Solaris 8 Documentation CD から文書を参照

ab2cd スクリプトを使用して Solaris 8 Documentation CD から直接 AnswerBook2TM 形式の文書を参照することができます。このスクリプトにより、ユーザーフィードバックが改善されています。ab2cd が動作するポート番号を設定したり、システムにすでにインストールされている文書を参照することができます。

Product Registry

Solaris Product Registry は、Solaris Web Start 3.0 または Solaris パッケージ管理コマンド (pkgadd など) を使用してインストールされたソフトウェアを管理するためのツールです。このツールを使用して、以下のことを実行できます。

  • インストール済みソフトウェア、登録済みソフトウェア、および一部のソフトウェア属性の一覧を表示する

  • ソフトウェア製品を追加インストールする

  • ソフトウェアをアンインストールする

  • インストーラを検索し起動する