Solaris 9 オペレーティング環境の概要

診断機能と可用性の拡張

説明  

coreadm コマンド

coreadm コマンドを使用すると、コアファイル命名規則が柔軟になり、コアファイルの保存が容易になります。

proc ツールによるコアファイルの検査

proc ツールは、/proc ファイルシステムの機能を操作するユーティリティです。一部の proc ツールが拡張されてプロセスのコアファイルやライブプロセスが調べられるようになりました。

デバイス構成の改良 (devfsadm)

/dev ディレクトリおよび /devices ディレクトリ内の特殊なデバイスファイルを管理する devfsadm コマンドのメカニズムが改良され、動的再構成イベントなどがサポートされるようになりました。

システムエラーメッセージの改良

syslog(1M) ログ機能によって生成されるシステムのブートメッセージやエラーメッセージに、数値の識別子、モジュール名、およびタイムスタンプが提供されるようになりました。また、これまではシステムパニックやリブートの後に失われていたメッセージが保存されるようになりました。

モジューラデバッガ (mdb)

mdb は、動作中のオペレーティングシステム、オペレーティングシステムのクラッシュダンプ、ユーザープロセス、ユーザープロセスのコアダンプ、およびオブジェクトファイルの低レベルデバッグと編集を行う、拡張性のある新しいユーティリティです。

リモートコンソールメッセージング機能

Solaris 8 には、シリアルデバイスをリモートシステムの障害を追跡する補助 (リモート) コンソールとして選択できる consadm コマンドが含まれます。

TCP/IP 内部トレース機能

TCP/IP に内部トレース機能が追加されました。RST パケットによって接続が中断される場合には TCP 通信のログが記録されます。