Solaris 9 マニュアルの概要

マニュアルページのドキュメント

以下の表は、Solaris 9 Reference Manual のセクションを示しています。これらのドキュメントにアクセスするには、man コマンドを使用するか、あるいは Solaris 9 マニュアルセットの Solaris 9 Reference Manual Collection を参照してください。

表 3–17 Solaris 9 Reference Manual Collection

セクション 

説明 

man pages section 1: User Commands

このセクションは、オペレーティングシステムで利用できるコマンドやユーティリティについて説明しており、SunOS/BSD 互換パッケージだけに関連するコマンドを含みます。また、ほかのシステムと通信するコマンド、形式とメニュー言語のインタプリタ FMLI に関連するコマンド、SunOSTM システム固有のコマンドなどが含まれます。

このセクションは、各コマンドで使用できるオプション、引数、およびオペランドは、コマンド構文の標準規則に従って説明されています。また、利用可能な属性の説明、診断情報、ほかのマニュアルのページや関連情報の参照先なども記載されています。 

このセクションは、UNIX システムを利用するあらゆるユーザーを対象としています。 

man pages section 1M: System Administration Commands

このセクションは、Solaris のシステム管理ユーティリティと保守ユーティリティについて説明しており、システム管理者およびネットワーク管理者を対象としています。 

man pages section 2: System Calls

このセクションは、システムコールについて説明しています。システムコールは、カーネルサービスを要求する C ライブラリ関数です。このセクションは、C プログラミング言語の構築に慣れているユーザーを対象としています。 

man pages section 3: Basic Library Functions

このセクションは、標準 C ライブラリ (libc)、動的リンクライブラリ (libdl)、SunOS/BSD 互換ライブラリ (libucb)、およびさまざまなメモリー割り当てライブラリ内の基本的なライブラリ関数について説明しています。このセクションは、C プログラミング言語の構築に慣れているユーザーを対象としています。

man pages section 3: Curses Library Functions

このセクションは、グラフィックスや文字の画面更新機能を提供するライブラリ内の関数について説明しています。これらの関数には、curses ライブラリ (libcurses)、forms ライブラリ (libform)、menus ライブラリ (libmenu)、panels ライブラリ (libpanel)、グラフィックスインタフェースライブラリ (libplot) などの関数が含まれます。このセクションは、C プログラミング言語の構築に慣れているユーザーを対象としています。

man pages section 3: Extended Library Functions

このセクションは、さまざまな専門ライブラリの関数について説明しています。これらの関数には、デバイス ID ライブラリ (libdevid)、デバイス情報ライブラリ (libdevinfo)、ELF (Executable and Linking Format) ライブラリ (libelf)、カーネル統計ライブラリ (libkstat)、カーネル VM ライブラリ (libkvm)、数学ライブラリ (libm) が含まれます。このセクションは、C プログラミング言語の構築に慣れているユーザーを対象としています。

man pages section 3: Library Interfaces and Headers

このセクションは、共有オブジェクトとして実装されたインタフェースライブラリと、これらのライブラリを構成する関数で使用されるヘッダーについて説明しています。ヘッダーには、関数のプロトタイプ、記号定数の定義、共通の構造体、プリプロセッサマクロ、および定義済みの型が含まれます。このセクションは、C プログラミング言語の構築に慣れているユーザーを対象としています。 

man pages section 3: Networking Library Functions

このセクションは、さまざまなネットワークライブラリ内の関数について説明しています。これらの関数には、Kerberos ライブラリ (libkrb)、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) ライブラリ (libldap)、ネットワークサービスライブラリ (libnsl)、遠隔非同期呼び出しライブラリ (librac) が含まれます。また、リゾルバライブラリ (libresolv)、遠隔手続き呼び出しライブラリ (librpcsvclibrpcsoc)、ソケットライブラリ (libsocket)、XFN (X/Open Federated Naming) ライブラリ (libxfn)、X/Open ネットワークサービスライブラリ (libxnet) も含まれます。このセクションは、C プログラミング言語の構築に慣れているユーザーを対象としています。

man pages section 3: Threads and Realtime Library Functions

このセクションは、スレッドライブラリ (libthreadlibpthread)、リアルタイムライブラリ (librt)、および関連するライブラリ内の関数について説明します。このセクションは、C プログラミング言語の構築に慣れているユーザーを対象としています。

man pages section 4: File Formats

このセクションは、該当する場合に、C 構造体宣言を含む各種のファイル形式について概要を述べています。これらの構造体宣言を含むヘッダーは、通常 /usr/include または /usr/include/sys にあります。

ライブラリ構造体の概略を示したページでは、共有インタフェースと専用インタフェースの両方が示されています。共有インタフェースでは、アプリケーション開発において安定した確認済みのシンボルセットについて記述します。一方、専用インタフェースには、内部使用として限定する常に変更可能なシンボルセットについて記述しています。 

このセクションは、ソフトウェア開発者を対象としています。 

man pages section 5: Standards, Environments, and Macros

このセクションは、ヘッダー、環境、マクロパッケージ、文字セット、標準など、さまざまなトピックについて記載しています。このセクションは、この節の他の場所で説明されている Solaris 構築について、さらに詳細な情報を提供します。 

man pages section 6: Demos

このセクションは、Solaris が提供するオーディオ、ビデオゲーム、およびデモについて説明しています。 

man pages section 7: Device and Network Interfaces

このセクションは、システム上で利用できるさまざまなデバイスやネットワークインタフェースについて説明しています。文字型デバイスやブロック型デバイス、STREAMS モジュール、ネットワークプロトコル、ファイルシステム、ドライバサブシステムやクラスの ioctl() 要求についての記述が含まれています。

このセクションは、デバイスドライバの作成、保守、変更を行うソフトウェア開発者を対象としています。 

man pages section 9: DDI and DKI Driver Entry Points

このセクションは、カーネルドライバからデバイスドライバへの呼び出しやリターン構文を提供する場合に、開発者が使用するエントリポイントルーチンについて説明しています。 

このセクションはデバイスドライバの作成、保守、変更を行うソフトウェア開発者を対象としています。読者が C プログラミング言語およびシステム内部について理解していることを想定しています。 

man pages section 9: DDI and DKI Kernel Functions

このセクションは、デバイスドライバからカーネルドライバへの呼び出しやリターン構文を提供する場合に開発者が使用できる関数について説明しています。 

このセクションはデバイスドライバの作成、保守、変更を行うソフトウェア開発者を対象としています。読者が C プログラミング言語およびシステム内部について理解していることを想定しています。 

man pages section 9: DDI and DKI Properties and Data Structures

このセクションは、section 9P では、デバイスドライバで使用されるカーネルプロパティについて説明しています。section 9S では、カーネルとデバイスドライバ間で情報を共有するためにドライバが使用するデータ構造体について説明しています。 

これらのセクションはデバイスドライバの作成、保守、変更を行うソフトウェア開発者を対象としています。読者が C プログラミング言語およびシステム内部について理解していることを想定しています。 

JFP リファレンスマニュアル 1 : ユーザーコマンド

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

オペレーティングシステムで利用できるコマンドやユーティリティを説明します。SunOS/BSD 互換パッケージだけに関連するコマンド、他のシステムと通信するコマンド、形式とメニュー言語のインタプリタ (FMLI) に関連するコマンド、および SunOS 特有のコマンドなどが含まれます。 

各コマンドで使用できるオプション、引数、およびオペランドをコマンド構文の標準規則に従って説明します。また、利用可能な属性、診断情報についても記述し、関連情報を含む他のマニュアルページや参照媒体へのクロスリファレンスも含まれています。 

UNIX を使用するユーザーをはじめ、UNIX に関心を持つすべてのユーザーを対象とします。 

JFP リファレンスマニュアル 1M : システム管理コマンド

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

Solaris のシステム管理ユーティリティと保守ユーティリティを説明します。システム管理者およびネットワーク管理者を対象とします。 

JFP リファレンスマニュアル 3 C: ライブラリ関数

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

さまざまな C ライブラリの関数について説明します。カーネルサービスを要求する関数については、『man pages section 2: System Calls』で説明します。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

JFP リファレンスマニュアル 4 : ファイル形式

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

適用可能な C 構造体宣言に含まれるさまざまなファイル形式を説明します。C 構造体宣言に含まれるヘッダーは、通常 /usr/include または /usr/include/sys にあります。

ライブラリ構造体を説明するマニュアルページでは、共有インタフェースと専有インタフェースの両方を一覧しています。共有インタフェースでは、アプリケーション開発において安定した確認済みのシンボルセットについて記述します。また、専有インタフェースには、内部使用として限定する常に変更可能なシンボルセットについて記述しています。 

JFP リファレンスマニュアル 5 : ヘッダー、環境、マクロ

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

ヘッダー、環境、マクロパッケージ、文字セット、および標準化を含むあらゆる項目を説明します。これらの説明は、他のセクションで記述している Solaris の構成についての詳細を提供します。 

JFP リファレンスマニュアル 7 : デバイスとネットワークインタフェース

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

システム上で利用できるさまざまなデバイスやネットワークインタフェースについて説明します。文字型デバイスやブロック型デバイス、STREAMS モジュール、ネットワークプロトコル、ファイルシステム、およびドライバーサブシステムやクラスの ioctl() 要求についての記述を含んでいます。

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象とします。 

『SunOS リファレンスマニュアル 1 : ユーザーコマンド』 

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

man pages section 1: User Commands』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 1: User Commands』のすべてを含むわけではありません。

オペレーティングシステムで利用できるコマンドやユーティリティを説明します。SunOS/BSD 互換パッケージだけに関連するコマンド、他のシステムと通信するコマンド、形式とメニュー言語のインタプリタ (FMLI) に関連するコマンド、および SunOS 特有のコマンドなどが含まれます。 

各コマンドで使用できるオプション、引数、およびオペランドをコマンド構文の標準規則に従って説明します。また、利用可能な属性、診断情報についても記述し、関連情報を含む他のマニュアルページや参照媒体へのクロスリファレンスも含まれています。 

UNIX を使用するユーザーをはじめ、UNIX に関心を持つすべてのユーザーを対象とします。 

SunOS リファレンスマニュアル 1M : システム管理コマンド

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

man pages section 1M: System Administration Commands』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 1M: System Administration Commands』のすべてを含むわけではありません。

Solaris のシステム管理ユーティリティと保守ユーティリティを説明します。システム管理者およびネットワーク管理者を対象とします。 

SunOS リファレンスマニュアル 2 : システムコール

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

man pages section 2: System Calls』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 2: System Calls』のすべてを含むわけではありません。

システムコールを説明します。システムコールは、カーネルサービスを要求する C ライブラリ関数です。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。 

SunOS リファレンスマニュアル 3 : ライブラリインタフェースおよびヘッダー

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

man pages section 3: Library Interfaces and Headers』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 3: Library Interfaces and Headers』のすべてを含むわけではありません。

共有オブジェクトとして実装されたインタフェースライブラリと、これらのライブラリを構成する関数で使用されるヘッダーについて説明します。ヘッダーには、関数のプロトタイプ、記号定数の定義、共通の構造体、プリプロセッサマクロ、および定義済み型が含まれます。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。 

SunOS リファレンスマニュアル 3 : 基本ライブラリ関数

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

man pages section 3: Basic Library Functions』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 3: Basic Library Functions』のすべてを含むわけではありません。

標準 C ライブラリ (libc)、動的リンクライブラリ (libdl)、SunOS/BSD 互換ライブラリ (libucb) と、さまざまなメモリー割り当てライブラリ内の基本的なライブラリ関数について説明します。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

SunOS リファレンスマニュアル 3 : 拡張ライブラリ関数

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

man pages section 3: Extended Library Functions』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 3: Extended Library Functions』のすべてを含むわけではありません。

さまざまな専門ライブラリについて説明します。これらのライブラリには、デバイス ID ライブラリ (libdevid)、デバイス情報ライブラリ (libdevinfo)、ELF (Executable and Linking Format) ライブラリ (libelf)、カーネル統計ライブラリ (libkstat)、カーネル VM ライブラリ (libkvm)、および数学ライブラリ (libm) が含まれます。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

SunOS リファレンスマニュアル 3 : Curses ライブラリ関数

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

man pages section 3: Curses Library Functions』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 3: Curses Library Functions』のすべてを含むわけではありません。

グラフィックスや文字の画面更新機能を提供するライブラリ内の関数について説明します。これらのライブラリには、curses ライブラリ (libcurses)、forms ライブラリ (libform)、menus ライブラリ (libmenu)、panels ライブラリ (libpanel)、およびグラフィックスインタフェースライブラリ (libplot) が含まれます。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

SunOS リファレンスマニュアル 4 : ファイル形式

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

man pages section 4: File Formats』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 4: File Formats』のすべてを含むわけではありません。

適用可能な C 構造体宣言に含まれるさまざまなファイル形式を説明します。C 構造体宣言に含まれるヘッダーは、通常 /usr/include または /usr/include/sys にあります。

ライブラリ構造体を説明するマニュアルページでは、共有インタフェースと専有インタフェースの両方を一覧しています。共有インタフェースでは、アプリケーション開発において安定した確認済みのシンボルセットについて記述します。また、専有インタフェースには、内部使用として限定する常に変更可能なシンボルセットについて記述しています。 

ソフトウェアのエンジニアを対象とします。 

SunOS リファレンスマニュアル 5 : 標準、環境、マクロ

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

man pages section 5: Standards, Environments, and Macros』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 5: Standards, Environments, and Macros』のすべてを含むわけではありません。

ヘッダー、環境、マクロパッケージ、文字セット、および標準化を含むあらゆる項目を説明します。これらの説明は、他のセクションで記述している Solaris の構成についての詳細を提供します。 

SunOS リファレンスマニュアル 7 : デバイスとネットワークインタフェース

日本語処理機能関連のマニュアルページです。 

man pages section 7: Device and Network Interfaces』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 7: Device and Network Interfaces』のすべてを含むわけではありません。

システム上で利用できるさまざまなデバイスやネットワークインタフェースについて説明します。文字型デバイスやブロック型デバイス、STREAMS モジュール、ネットワークプロトコル、ファイルシステム、およびドライバサブシステムやクラスの ioctl() 要求についての記述を含んでいます。

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象とします。