Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド

熱応力の問題

Power Management ソフトウェアの目標は、電力を節約することです。そのため、電源のオン/オフの回数増加がハードウェアの信頼性全体にどのような影響を与えるのかも考慮する必要があります。

sun4u システム (Sun Ultra 1 など) ではデフォルト時、Power Management ソフトウェアがアクティブな状態になります。そのため、それらのマシンの Power Management システムでは、システムがアイドル状態になることで発生する電源の自動オン/オフの各要求を評価します。評価の結果、電源のオン/オフによる熱負荷によってハードウェアの信頼性が低下する判断された場合は、電源オン/オフの要求が保留されます。

ただし、このような機能があっても、sun4u システムの電源は手動でいつでも切ることができます。上記の評価機能は、ハードウェアに対する電源オン/オフの要求回数が過度に多くならないようにするための機能です。