Solaris Java Plug-in ユーザーズガイド

第 10 章 Netscape 6

ここでは、Netscape 6 での Java Runtime の主な機能について説明します。これらの機能は、Java Plug-in から有効に設定できます。

APPLET タグ、EMBED タグ、および OBJECT タグのサポート

これらのタグが使用されている場合、アプレットは Java Plug-in によりロードされます。OBJECT タグまたは EMBED タグを使用してアプレットを起動する方法については、第 3 章を参照してください。

Java-JavaScript 間の双方向通信

JavaScript はアプレットのメソッドにアクセスでき、アプレットは JavaScript を使用して Document Object Model (DOM) にアクセスできます。このため、HTML 作成者はアプレットのメソッドにアクセスでき、アプレット開発者は DOM にアクセスできます。

詳細は、 http://java.sun.com/j2se/1.4/ja/docs/ja/guide/plugin/developer_guide/java_js.html のオンラインマニュアル『Java から JavaScript への通信』および http://java.sun.com/j2se/1.4/ja/docs/ja/guide/plugin/developer_guide/js_java.html のオンラインマニュアル『JavaScript から Java への通信』を参照してください。セキュリティに関する解説を必ずお読みください。

RSA 署名付きアプレットの検証

RSA 署名付きアプレットの検証が、サポートされています。

Java コンソールの表示

Netscape 6 ブラウザのメニューで、以下のように選択して Java コンソールを表示できます。 「タスク (Tasks)」 -> 「ツール (Tools)」 -> 「Java コンソール (Java Console)」

Java プラットフォームの有効または無効

Netscape 6 ブラウザのメニューで、以下のように選択して Java プラットフォームを有効または無効にできます。 「編集 (Edit)」 -> 「設定 (Preferences)」 -> 「詳細 (Advanced)」 設定は、ブラウザを再起動するまで有効になりません。

アプレットのライフサイクルの変更

ページが表示されるたびに、アプレットの init() メソッドおよび start() メソッドが呼び出され、 ページが閉じられるたびに、 stop() メソッドおよび destroy() メソッドが呼び出されます。

プロキシおよび cookie のサポート

これまでは、Java Plug-in が単独でプロキシおよび cookie サポートを処理していました。Netscape 6 では、ブラウザがこのサポート機能を担当することになりました。

HTTPS

HTTPS は、Java 2 Platform, Standard Edition の Java Secure Socket Extension (JSSE) を使用してサポートされます。

自動ダウンロード

Netscape 6 は、Java Plug-in が存在しない場合、XPInstall 機構を利用して Java Plug-in (JRE) を自動ダウンロードします。

下位互換性の問題

Java 2 Platform と Netscape VM との間の下位互換性を維持することが目標ですが、互換性は 100 % ではありません。現状どおり動作するアプレット、再コンパイルするだけで動作するアプレット、 また、Java 2 プラットフォームへの移植が必要なアプレットがあります。