Solaris のシステム管理 (IP サービス)

ネームサービスの hosts データベースに対する影響

NIS、NIS+、DNS (またはネームサービスとしての LDAP) の各ネームサービスは、ホスト名とアドレスを 1 つまたは複数のサーバーで維持します。これらのサーバーは、各サーバーのネットワーク上のすべてのホストとルーター (もしあれば) に関する情報を含む hosts データベースを保持しています。これらのサービスの詳細については、Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)を参照してください。

ローカルファイルがネームサービスを提供する場合

ローカルファイルをネームサービスとして使用するネットワークでは、ローカルファイルモードで実行されているマシンは、各自の /etc/inet/hosts ファイルを調べて、ネットワーク上の他のマシンの IPv4 アドレスとホスト名を入手します。したがって、このマシンの /etc/inet/hosts ファイルには以下の事項が含まれている必要があります。

次のコード例は、マシン tenere/etc/inet/hosts ファイルを示しています。このマシンはローカルファイルモードで実行されます。このファイルには、192.9.200 ネットワーク上のすべてのマシンの IPv4 アドレスとホスト名が含まれているという点に注意してください。また、このファイルにはインタフェース名 timbuktu-201 とその IPv4 アドレスが含まれています。このインタフェースは 192.9.200 ネットワークを 192.9.201 ネットワークに接続しています。

ネットワーククライアントとして構成されているマシンは、ローカル /etc/inet/hosts ファイルから、自己のループバックアドレスと IPv4 アドレスを入手します。

図 5–1 ローカルファイルモードで実行されるマシン用の /etc/inet/hosts ファイル

この図では、ローカルファイルモードで実行されるマシン用のホストファイルの内容を示しています。