ファイルシステムの配置を決めるときには、要求が競合する可能性があることを考えなければなりません。次にいくつかの推奨事項を示します。
作業負荷を異なる入出力システムやディスクドライブ間でできるだけ均等に分散します。/export/home ファイルシステムやスワップ空間を異なるディスク間で均等に分散させます。
プロジェクトの個々の部分やグループのメンバーを同じファイルシステム内に入れます。
1 ディスク当たりのファイルシステム数をできるだけ少なくします。通常、システム (またはブート) ディスク上には、ルート (/)、 /usr、スワップ空間の 3 つのファイルシステムがあります。他のディスク上では、1 つまたは多くても 2 つのファイルシステム (1 つはなるべく追加スワップ空間) を作成します。多数の小規模なファイルシステムに分割しすぎるよりもファイルシステム数を少なくして余地を設ける方が、ファイルがフラグメントに分割される可能性が小さくなります。容量の大きいテープドライブを使用し、ufsdump コマンドで複数のボリュームを処理できるようにしておけば、大規模なファイルシステムでも簡単にバックアップをとることができます。
絶えずきわめて小さいファイルを作成するユーザーがいる場合は、i ノード数を増やして別のファイルシステムを作成することを検討します。ただし、ほとんどのサイトでは、類似するタイプのファイルを同じファイルシステム内で保管する必要はありません。
デフォルトのファイルシステムパラメータや、新しい UFS ファイルシステムを作成する手順については、第 38 章「ファイルシステムの作成 (手順)」を参照してください。