Solaris プリンタマネージャを使用してプリンタを設定するには、CDE ワークスペースメニューから「プリンタ管理 (Printer Administration)」を選択して Solaris プリンタマネージャを起動するか、コマンド行から Solaris プリンタマネージャを起動します。詳細については、次の節を参照してください。
次の前提条件を満たしていることを確認します。Solaris プリンタマネージャを使用するには、次の条件を満たす必要があります。
ビットマップディスプレイモニターがある。Solaris プリンタマネージャは、Sun ワークステーションの標準ディスプレイモニターなど、ビットマップ画面のコンソールを使用するシステムでだけ使用できます。
CDE 環境のような X Window System を実行しているか、xhost 環境が動作するシステムでリモート表示機能を使用している。
接続されたプリンタやネットワークプリンタをインストールする場合は、プリンタサーバーにスーパーユーザーとしてログインしている。プリンタへのアクセスを追加する場合は、印刷クライアントにスーパーユーザーとしてログインしている。
LDAP、NIS、NIS+、または NIS+ (xfn) データベースを管理するのに必要なアクセス特権を持っている。
ネームサービスが LDAP の場合は、次の事項が必要になります。
プリンタの管理者の識別名 (DN) とディレクトリのパスワード
管理ドメインにサービスを提供する LDAP サーバーの IP アドレスまたは名前。通常は、自動的に表示されて選択されます。
LDAP を使用したプリンタ情報の管理については、「LDAP によるプリンタ情報の管理」を参照してください。
ネームサービスが NIS の場合は、NIS マスターの root パスワードが必要です。
ネームサービスが NIS+ の場合は、次の手順を実行しなければならない場合があります。
NIS+ マスターにスーパーユーザーとしてログインします。
次に示すようにプリンタテーブルを所有するグループを確認します。
# niscat -o printers.org_dir.domain_name.com . . . Group : "admin.domain_name.com" |
必要なら、printers.org_dir.<domain> ファイルの更新を許可された NIS+ admin グループに、Solaris プリンタマネージャを実行するシステムを追加します。
# nisgrpadm -a admin.domain_name.com host_name |
Solaris プリンタマネージャを実行するシステムにスーパーユーザーとしてログインします。NIS+ 構成によっては、/usr/bin/keylogin コマンドも実行しなければならない場合があります。詳細については、keylogin(1) を参照してください。
ネームサービスが NIS+ (xfn) の場合は、次の手順を実行しなければならない場合があります。
NIS+ マスターにスーパーユーザーとしてログインします。
フェデレーテッド・ネーミングテーブルを所有するグループを確認します。
# niscat -o fns.ctx_dir.domain_name.com . . . Group : "admin.domain_name.com" |
必要なら、fns.ctx_dir. <domain> ファイルの更新を許可された NIS+ admin グループに、Solaris プリンタマネージャを実行するシステムを追加します。
# nisgrpadm -a admin.domain_name.com host_name |
Solaris プリンタマネージャを実行するシステムにスーパーユーザーとしてログインします。NIS+ 構成によっては、/usr/bin/keylogin コマンドも実行しなければならない場合があります。詳細については、keylogin(1) を参照してください。
SUNWppm パッケージをインストールします。
# pkginfo | grep SUNWppm system SUNWppm Solaris Print Manager |
次のいずれかの方法で、Solaris プリンタマネージャを起動します。
CDE のワークスペースメニューの「ツール (Tools)」オプションから「プリンタ管理 (Printer Administrator)」を選択します。
CDE フロントパネルから「アプリケーション (Applications)」メニューを選択し、アプリケーション (Application Manager) の「システム管理 (System_Admin)」ウィンドウで「プリンタ管理 (Printer Administrator)」アイコンをクリックします。
コマンド行から、次のように入力します。
# /usr/sadm/admin/bin/printmgr & |
Solaris プリンタマネージャのメインウィンドウ上に「ネームサービスを選択 (Select Naming Service)」ウィンドウが重なって表示されます。
リモートシステムから Solaris プリンタマネージャを使用したい場合は、次のように行います。
ローカルシステムで xhost コマンドを使用し、リモートシステム表示用のアクセスを与えるには、次のように入力します。
# xhost +remote-system |
次に、リモートシステムにログインして、DISPLAY 環境変数を設定し、Solaris プリンタマネージャを起動します。
# DISPLAY=local-system:display_number # export DISPLAY # /usr/sadm/admin/bin/printmgr & |
CDE メニューやコマンド行から Solaris プリンタマネージャを起動できない場合は、次の確認をしてください。
ローカルシステムやリモートシステムの Xserver プロセスに接続する権限がスーパーユーザー (root) にない可能性があります。その場合は、次のように入力します。
$ xhost +hostname $ su (Enter root's password) # /usr/sadm/admin/bin/printmgr & |
Solaris プリンタマネージャを再起動する前に、ローカルシステムまたはリモートシステムの名前で hostname を置き換えます。
ローカルシステムまたはリモートシステムに SUNWppm パッケージがインストールされていることを確認します。
$ pkginfo | grep SUNWppm |
ネットワークで使用されているネームサービスを「ネームサービスを選択 (Select Naming Service)」ウィンドウから選択します。選択肢には NIS+ (xfn)、NIS+、NIS、files があります。
ドメイン名が正しいことを確認します。
ネームサービスが正常に読み込まれると、Solaris プリンタマネージャのメインウィンドウが表示されます。