df、du、ls コマンドに、新しい -h オプションが加わり、ディスクの使用状況とファイルやファイルシステムのサイズを 1024 の累乗で表示します。このオプションは、ファイルやディレクトリのサイズが 1024 バイトを上回る場合に、ディスクの空き容量をキロバイト、メガバイト、ギガバイト、テラバイトで示すことによって、df、du、ls -l コマンドの出力の解釈をより簡単にします。
詳細については、df(1B)、du(1)、および ls(1) を参照してください。
このガイドの詳細は、「ファイルとディスク容量の情報を表示する方法」を参照してください。
このマニュアルの前バージョンには、ユーザー 1 人あたりのプロセス数と共有メモリーのセグメントを増やすといった、システムパラメータの変更ついて記述されている節がありました。その節は削除されました。調整可能なシステムパラメータの変更については、『Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル』を参照してください。
また、ネットワーク時間サーバーの設定については、『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』の「システムの時刻関連サービス」に移動しました。
Solaris 資源管理を使用すると、アプリケーションがシステム資源を利用する状況を制御できます。
また、拡張アカウンティング機能を設定して、タスクやプロセスごとのリソースの消費状況を監視したり記録することができます。
拡張アカウンティングでは、アカウンティングデータの一般グループをあらわす、新しい可変長の汎用アカウンティングファイル形式を導入しています。これによって、カーネルによってさまざまなアカウンティングファイルに記録される資源の利用率を設定することができます。
Solaris 資源管理機能には、次のものがあります。
タスク - リソースの使用状況を追跡するための新しいプロセス集合
プロジェクト - リソースの使用状況を請求するための新しい管理データベース。実行されたタスクに基づいて、資源をプロジェクトに充てることができます。
acctadm - 拡張アカウンティング機能の様々な属性を構成するための新しいツール。たとえば、システムのアカウンティングによって追跡された資源は、システム全体に基づいて構成することができます。
デフォルトの新しいアカウンティング構成は管理を必要としません。ただし、拡張アカウンティング機能を使用しなくても、/etc/project ファイルを削除しないでください。 このファイルが存在しないと、ユーザーはシステムにログインできません。
このリリースで拡張されたアカウンティング機能についての詳細な情報は、次の表を参照してください。
Solaris 資源管理機能 |
参照箇所 |
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拡張アカウンティングのオンとオフ |
『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』 の「拡張アカウンティング」および acctadm(1M) のマニュアルページ |
プロジェクトデータベースの記述について |
『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』の「プロジェクトとタスク」 および project(4) のマニュアルページ |
拡張されたアカウンティング機能のデータの処理について |
libexacct(3LIB)、getacct(2)、putacct(2)、および wracct(2) のマニュアルページ |