今回の Solaris リリースでは、次のネームサービスでプリンタ情報を管理することができます。
LDAP
NIS
NIS+
FNS を使用する NIS+
ファイル
LDAP ネームサービスでプリンタ情報を管理する場合は、次の事項に留意してください。
LDAP サーバが NetscapeTM ディレクトリサーバー (NSDS) の場合、デフォルトの識別名は cn=Directory Manager となります。LDAP サーバーが SunTM ディレクトリサーバーの場合、識別名は cn=admin, dc=xyz, dc=com のようになります。 Solaris プリンタマネージャは、 ldapclient コマンドを使用してデフォルトの LDAP サーバーを決めます。複数のサーバーが指定されている場合は、最初のサーバーが自動的に選択されます。詳細は、ldapclient(1M) のマニュアルページを参照してください。
Solaris プリンタマネージャは、常にプリンタエントリを現在の LDAP サーバーから表示します。ドメインの LDAP マスターサーバーでない場合は、表示されるプリンタのリストは、プリンタの現在のリストではないかもしれません。LDAP 複製サーバーはマスターサーバーによって更新されていないため、マスターと同期していないことがあるからです。複製サーバーは、さまざまな更新複製規約を持つことができます。たとえば、マスターに変更があった場合に、複製サーバーが直ちに更新されるようにしたり、一日に一回更新されるようにすることができます。
選択した LDAP サーバーが LDAP 複製サーバーである場合、あらゆる更新はマスターサーバーを参照し、そこで行われます。 これは、プリンタのリストがマスターと同期していないことを意味します。たとえば、複製がマスターから更新されるまで、削除したプリンタがプリンタリストに表示されたままになります。
ユーザーは、LDAP コマンド行ユーティリティ、ldapadd および ldapmodify を使用して、ディレクトリ内のプリンタエントリを更新できますが、これはお奨めしません。これらのユーティリティを使用する場合、ユーザーは printer-name 属性値が ou=printers コンテナ内で一意であることを確かめる必要があります。一意でない場合、Solaris プリンタマネージャや lpset コマンドによる修正の結果は、予測できないものとなります。