sar -c コマンドを使用すると、システムコールの統計情報が表示されます。
$ sar -c 00:00:00 scall/s sread/s swrit/s fork/s exec/s rchar/s wchar/s 01:00:00 38 2 2 0.00 0.00 149 120 |
次の表は、-c オプションを指定したときに報告されるシステムコールのカテゴリを示します。一般に、読み取りと書き込みはシステムコール合計の約半分を占めますが、割合はシステムで実行中の動作によって大幅に変動します。
表 24-9 sar -c コマンドからの出力
フィールド名 |
説明 |
---|---|
scall/s |
1 秒当りのすべてのタイプのシステムコール数 (通常は、4 ないし 6 ユーザーのシステム上で 1 秒当り約 30) |
sread/s |
1 秒当りの read システムコール数 |
swrit/s |
1 秒当りの write システムコール数 |
fork/s |
1 秒当りの fork システムコール数 (4 ないし6 ユーザーのシステム上で毎秒約0.5)。 この数値は、シェルスクリプトの実行中は大きくなる |
exec/s |
1 秒当りの exec システムコール数。exec/s を fork/s で割った値が 3 より大きい場合は、効率の悪い PATH 変数を調べる |
rchar/s |
read システムコールによって転送される 1 秒当りの文字 (バイト) 数 |
wchar/s |
write システムコールによって転送される 1 秒当りの文字 (バイト) 数 |
次の例に、sar -c コマンドからの出力を示します。
$ sar -c SunOS venus 5.9 Generic sun4u 06/24/2001 00:00:00 scall/s sread/s swrit/s fork/s exec/s rchar/s wchar/s 01:00:00 38 2 2 0.00 0.00 149 120 02:00:02 38 2 2 0.00 0.00 149 120 03:00:00 42 2 2 0.05 0.05 218 147 04:00:00 39 2 2 0.01 0.00 155 123 05:00:01 38 2 2 0.00 0.00 150 120 06:00:00 38 2 2 0.01 0.00 149 120 Average 50 4 3 0.02 0.02 532 238 |