SNMP プロバイダ は、管理要素についての情報を CIM Object Manager に提供するソフトウェアコンポーネントであり、提供する情報には、SNMP デバイスについての構成情報が含まれます。
SNMP プロバイダは、ポート 162 で SNMP V1 および SNMP V2 トラップを待機することにより、トラップをサポートします。これらのトラップによって生成されたイベントを表示するには、CIM_SNMPTrapIndication を選択しなければなりません。
SNMP プロバイダを使用して Simple Network Management Protocol (SNMP) 情報にアクセスしたいときは、Management Information Base (MIB) ファイルを使用して Managed Object Format (MOF) ファイルを生成します。mib2mof コマンドは、CIM クラスに対して実行される MOF ファイル内の CIM 操作を、SNMP Provider が SNMP 操作に対応付けることを可能にする修飾子を生成します。mib2mof コマンドについては、mib2mof(1M) マニュアルページを参照してください。
SNMP プロバイダは、SNMP トラップをサポートします。トラップは、CIM プロセスのインジケーションイベント CIM_SNMPTrapIndication として報告されます。クライアントがこのイベントのプロバイダに参加すると、そのプロバイダはポート 162 で SNMP V1 および SNMP V2 トラップを待機します。情報は、トラップからインジケーションにコピーされます。そのあと、インジケーションがクライアントに送信されます。
CIM スキーマおよび Solaris スキーマを記述した MOF ファイルは、/usr/sadm/mof にあります。MOF ファイルについては、『Solaris WBEM SDK 開発ガイド』を参照してください。