Solaris WBEM Services の管理

マッピングファイルの内容の構文

次の表に、マッピングファイルの内容の要素と構文を示します。

表 3-1 マッピングファイルの内容

要素 

説明 

必須か 

# 

コメント。いつも無視される 

いいえ 

Version 1.0

マッピングファイルのバージョン。バージョンを示すテキスト文字列を、コメント以外の最初の行に指定しなければならない。このとおりにバージョンを指定しない場合、そのマッピングファイルは無視される 

はい 

1.3.6.1.2.1.1.1.0

SNMP オブジェクト識別子 (OID) で、SNMP 要求から抽出したいキー。SNMP OID は、SNMP 変数を記述している。アダプタは現在、スカラーだけをサポートしているため、OID は必ずテキスト文字列 .0 で終わる

はい 

Solaris_ComputerSystem

変数に関連付けられる CIM クラス名 

はい 

Description

指定されたクラスの特性を定義し、SNMP OID 変数に対応付ける、CIM プロパティ名 

はい 

SnmpString

ASN.1 データ型。指定できる値と、その指定による対応付けは、次のとおり:

  • SnmpString – 文字列、数値または CIM の LocalDateTimeSnmpString に移動する

  • SnmpInt – CIM の数値データ型 (数値形式の文字列を含む) を SnmpInt (符号付き、32 ビット整数) に移動する

  • SnmpCounter – CIM の数値データ型 (数値形式の文字列を含む) を SnmpCounter (符号なし、32 ビット整数) に移動する

  • SnmpGauge – CIM の数値データ型 (数値形式の文字列を含む) を SnmpGauge (符号なし、32 ビット整数) に移動する

  • SnmpTimeticks – 時刻の差 (100 分の 1 秒単位で表現) を SnmpTimeticks に移動する。この値は、CIM の値を現在の時刻から減算することによって計算される。たとえば、sysUpTimecurrentTime から bootTime を減算することによって計算される

  • SnmpIpAddress – 文字列を SnmpIpAddress に移動する。文字列は、IP アドレス形式で指定しなければならない

  • SnmpOid – 文字列を SnmpOid に移動する。文字列は、OID 形式で指定しなければならない

  • SnmpOpaque – バイトのベクトルを SnmpOpaque に移動する

はい