Abstract Window Toolkit (AWT) パッケージセンターが変更されて、グラフィカルユーザインタフェースを提供するプログラムの堅牢性、動作、および性能が改善されました。次の点が改善されています。
新しいフォーカスアーキテクチャが実装され、プラットフォームの不一致や AWT と Swing の構成要素間の非互換性が原因であったフォーカス関連のバグが数多く修正されました。
新しい全画面排他モードでは、ウィンドウシステムを中断し、画面に直接描画することによって、高性能なグラフィックスをサポートします。このモードは、描画が多いアプリケーション (ゲームなど) で効果的です。
ディスプレイ、キーボード、マウスをグラフィックス環境でサポートできるかどうかを示す新しいグラフィックス環境メソッドによって、ヘッドレスサポートが有効になりました。
フレームの外観の指定を完全に制御する必要があるアプリケーションのために、ネイティブのフレーム装飾を無効にできるようになりました。この機能を有効にすると、ネイティブの画面構成要素 (タイトルバー、システムメニュー、ボーダーなど) を描画しません。
新しい組み込み Java のサポートによって、マウスホイール (マウスのアジャストボタンの代わりに付いているスクロール用ホイール) によるスクロールが有効になりました。また、新しいマウスホイールリスナークラスによって、マウスホイールの動作をカスタマイズできるようになりました。
AWT パッケージは完全な 64 ビット準拠に変更されて、64 ビットアドレスと 32 ビットアドレスの両方の Solaris マシン上で動作できるようになりました。