国際化対応言語環境の利用ガイド

マウスによる選択

プライマリーセレクションにはマウスの左ボタンを使用します。このボタンを押すと現在選択されている内容が選択解除され、ボタンが押された時点におけるカーソル位置に挿入カーソルとアンカーが移動します。左ボタンを押しながらマウスをドラッグすると、アンカーの位置からポインタの位置までの間のテキストがすべて選択され、範囲外にあるすべてのテキストが選択解除されます。

選択されたテキストはリソース XmNeditPolicy に依存します。このリソースは、 XmEDIT_LOGICAL または XmEDIT_VISUAL に設定できます。XmNeditPolicyXmEDIT_LOGICAL に設定され、選択されたテキストが双方向ならば、選択されたテキストは個別のセグメントの集合体として表示されます。したがって、視覚的になめらかな表示にはなりません。 これは、論理バッファ内のテキストが表示内容と 1 対 1 で対応していないためです。

その結果、双方向テキストの論理文字の連続したバッファのレンダリング結果は、画面上でなめらかに連続した文字にはなりません。一方、XmNeditPolicy XmEDIT_VISUAL に設定されると、表示上、選択されたテキストはなめらかになりますが、論理バッファ内では個別のセグメントとして保存されている可能性があります。したがって、双方向テキストに対して一連の選択、削除、挿入操作を同じカーソル位置で実行しても、結果が同じ文字列にならない場合があります。