特定の入力モードに切り替えるには、Compose キーの組み合わせを使用するか、入力モード選択ウィンドウを使用します。入力モード選択ウィンドウを表示するには、アプリケーションウィンドウ左下隅のステータス領域でマウスの左ボタンを押します。次の図のような入力モード選択ウィンドウが表示されます。
現在の入力モードを新しい入力モードに切り替えるには、表 5–1 に示すキーシーケンスを使用します。ただし、アジアの入力方式を使用している場合は、Control と Space キーを同時に押して英語/ヨーロッパ入力モードに戻る必要があります。英語/ヨーロッパ言語入力モードに戻った後は、該当するキーシーケンスを使って任意の入力モードに自由に切り替えることができます。
たとえば、英語/ヨーロッパ言語入力モードをキリル語入力モードに切り替える場合は、次のキーシーケンスを使用します。
Compose キーを押します。
c を押してからはなします。
c を押します。
キーシーケンス |
入力モード |
---|---|
Control + Space |
英語/ヨーロッパ言語 |
Compose c c |
キリル文字 |
Compose g g |
ギリシャ語 |
Compose a r |
アラビア語 |
Compose h h |
ユダヤ語 |
Compose t t |
タイ語 |
Compose h i |
ヒンディー語 |
Compose j a |
日本語 |
Compose k o |
韓国語 |
Compose s c |
簡体字中国語 |
Compose t c |
繁体字中国語 |
Compose h k |
繁体字中国語 (香港) |
Compose u o |
Unicode 8 進数コード入力モード |
Compose u h |
Unicode 16 進数コード入力モード |
Compose l l |
表検索入力モード |
英語/ヨーロッパ言語入力モードでは、英語のアルファベットだけでなく、ヨーロッパの言語で使用される発音符号 (á、è、î、õ、ü など) や特殊文字 (¡、§、¿ など) も使用できます。
この入力モードはすべてのアプリケーションのデフォルトのモードです。入力モードは、GUI アプリケーションウィンドウの左下隅に表示されます。
Latin-1、Latin-2、Latin-4、Latin-5、Latin-9 の発音符号付きの文字や特殊文字を入力するには、次の例のように Compose シーケンスを入力する必要があります。
Ä を表示するには、次のようにします。
Compose キーを押してからはなします。
Shift と A を同時に押します。Shift と A をはなします。
" を押してからはなします。
¿, を表示するには、次のようにします。
Compose キーを押してからはなします。
? を押してからはなします。
? を押してからはなします。
キーボードに Compose キーがない場合は、Control キーと Shift キーを同時に押すことによって Compose キーをエミュレートできます。
ユーロの通貨記号 (Unicode の U+20AC) を入力するには、次のいずれかのシーケンスを使用します。
AltGraph と E (同時に)
AltGraph と 4 (同時に)
AltGraph と 5 (同時に)
上の入力シーケンスでは、両方のキーを同時に押す必要があります。キーボードに AltGraph キーがない場合は、代わりに Alt キーが使用できます。
次の表に、Solaris オペレーティング環境 で Latin-1、Latin-2、Latin-3、Latin-4、Latin-5、Latin-9 の文字の入力によく使用される Compose シーケンスを示します。
次の表に、Latin-1 の一般的な Compose シーケンスを示します。
表 5–2 Latin-1 の一般的な Compose キーシーケンス
Compose の次に押すキー |
その次に押すキー |
結果 |
---|---|---|
spacebar |
spacebar |
スペース (space) |
s |
1 |
上付きの 1 (superscripted 1) |
s |
2 |
上付きの 2 (superscripted 2) |
s |
3 |
上付きの 3 (superscripted 3) |
! |
! |
逆感嘆符 (inverted exclamation mark) |
x |
o |
通貨記号 (currency symbol ¤) |
p |
! |
パラグラフ記号 (paragraph symbol ¶) |
/ |
u |
ミュー (mu u) |
' |
" |
アキュートアクセント記号 (acute accent ´) |
, |
, (コンマ) |
セディラ (cedilla Ç) |
" |
" |
ウムラウトまたはダイエレシス (diaeresis ¨) |
- |
^ |
長音記号 (macron ¯) |
o |
o |
度 (degree °) |
x |
x |
乗算記号 (multiplication sign x) |
+ |
- |
プラスマイナス (plus-minus ±) |
- |
- |
ソフトハイフン (soft hyphen –) |
- |
: |
除算記号 (division sign ÷) |
- |
a |
女性序数識別 (ordinal (feminine) ª) |
- |
o |
男性序数識別 (ordinal (masculine) º) |
- |
, (コンマ) |
否定 (not sign ¬) |
. |
. |
中点 (middle dot ·) |
1 |
2 |
分数 (vulgar fraction ½) |
1 |
4 |
分数 (vulgar fraction ¼) |
3 |
4 |
分数 (vulgar fraction ¾) |
< |
< |
左二重引用符 (left double angle quotation mark « ) |
> |
> |
右二重引用符 (right double angle quotation mark » ) |
? |
? |
逆疑問符 (Inverted question) |
A |
` (逆引用符) |
グレーブアクセント付き A (A grave) |
A |
' (単一引用符) |
アキュートアクセント付き A (A acute) |
A |
* |
オングストローム付き A (A angstrom) |
A |
" |
A ウムラウト (A umlaut) |
A |
^ |
サーカムフレクトアクセント付き A (A circumflex) |
A |
~ |
チルド付き A (A tilde) |
A |
E |
AE リゲチャ (AE ligature) |
C |
, (コンマ) |
セディラ付き C (C cedilla) |
C |
o |
著作権表示記号 (copyright sign ©) |
D |
- |
キャピタルエズ (Capital eth) |
E |
` (逆引用符) |
グレーブアクセント付き E (E grave) |
E |
' |
アキュートアクセント付き E (E acute É) |
E |
" |
E ウムラウト (E umlaut) |
E |
^ |
サーカムフレクトアクセント付き E (E circumflex) |
I |
` (逆引用符) |
グレーブアクセント付き I (I grave) |
I |
' |
アキュートアクセント付き I (I acute) |
I |
" |
I ウムラウト (I umlaut) |
I |
^ |
サーカムフレクトアクセント付き I (I circumflex) |
L |
- |
ポンド記号 £ |
N |
~ |
チルド付き N (N tilde) |
O |
` (逆引用符) |
グレーブアクセント付き O (O grave) |
O |
' |
アキュートアクセント付き O (O acute) |
O |
/ |
斜線付き O (O slash) |
O |
" |
ヂエレシス付き O (O diaeresis Ö) |
O |
^ |
サーカムフレクトアクセント付き O (O circumflex) |
O |
~ |
チルド付き O (O tilde)乗算記号 (Multiply) |
R |
O |
登録記号 (registered mark ®) |
T |
H |
アイスランド語ソーン (Thorn) |
U |
` (逆引用符) |
グレーブアクセント付き U (U grave) |
U |
' |
アキュートアクセント付き U (U acute) |
U |
" |
U ウムラウト (U umlaut) |
U |
^ |
サーカムフレクトアクセント付き U (U circumflex Û) |
Y |
' |
アキュートアクセント付き Y (Y acute) |
Y |
- |
円記号 (yen sign ¥) |
a |
` (逆引用符) |
グレーブアクセント付き a (a grave) |
a |
' |
アキュートアクセント付き a (a acute) |
a |
* |
オングストローム付き a (a angstrom) |
a |
" |
a ウムラウト (a umlaut) |
a |
~ |
チルド付き a (a tilde) |
a |
^ |
サーカムフレクトアクセント付き a (a circumflex) |
a |
e |
ae リゲチャ (ae ligature) |
c |
, (コンマ) |
セディラ付きの c (c cedilla) |
c |
/ |
セント記号 (cent sign ¢) |
c |
o |
著作権表示記号 (copyright sign ©) |
d |
- |
エズ (eth ð) |
e |
` (逆引用符) |
グレーブアクセント付き e (e grave) |
e |
' |
アキュートアクセント付き e (e acute) |
e |
" |
e ウムラウト (e umlaut) |
e |
^ |
サーカムフレクトアクセント付き e (e circumflex) |
i |
` (逆引用符) |
グレーブアクセント付き i (i grave) |
i |
' |
アキュートアクセント付き i (i acute) |
i |
" |
i ウムラウト (i umlaut) |
i |
^ |
サーカムフレクトアクセント付き i (i circumflex) |
n |
~ |
チルド付き n (n tilde) |
o |
` (逆引用符) |
グレーブアクセント付き o (o grave) |
o |
' |
アキュートアクセント付き o (o acute) |
o |
/ |
斜線付き o (o slash) |
o |
" |
o ウムラウト (o umlaut) |
o |
^ |
サーカムフレクトアクセント付き o (o circumflex) |
o |
~ |
チルド付き o (o tilde) |
s |
s |
ドイツ語の二重 s (シャープ S ともいう) (ß) |
t |
h |
ソーン (thorn þ) |
u |
` (逆引用符) |
グレーブアクセント付き u (u grave) |
u |
' |
アキュートアクセント付き u (u acute) |
u |
" |
u ウムラウト (u umlaut) |
u |
^ |
サーカムフレクトアクセント付き u (u circumflex û) |
y |
' |
アキュートアクセント付き y (y acute) |
y |
" |
y ウムラウト (y umlaut) |
| |
| |
次の表に、Latin-2 と Latin-4 の一般的な Compose キーシーケンスを示します。
表 5–3 Latin-2 の一般的な Compose キーシーケンス
Compose の次に押すキー |
その次に押すキー |
結果 |
---|---|---|
a |
spacebar |
ogonek á |
u |
spacebar |
短音記号 ü |
v |
spacebar |
caron |
" |
spacebar |
二重揚音アクセント ¨ |
A |
a |
ogonek の付いた A |
A |
u |
短音記号の付いた A |
C |
' |
揚音アクセントの付いた C |
C |
v |
caron の付いた C |
D |
v |
caron の付いた D |
- |
D |
ストロークの付いた D |
E |
v |
caron の付いた E |
E |
a |
ogonek の付いた E |
L |
' |
揚音アクセントの付いた L |
L |
- |
ストロークの付いた L |
L |
> |
caron の付いた L |
N |
' |
揚音アクセントの付いた N |
N |
v |
caron の付いた N |
O |
> |
二重揚音アクセントの付いた O |
S |
' |
揚音アクセントの付いた S |
S |
v |
caron の付いた S |
S |
, |
セディラ記号の付いた S |
R |
' |
揚音アクセントの付いた R |
R |
v |
caron の付いた R |
T |
v |
caron の付いた T |
T |
, |
セディラ記号の付いた T |
U |
* |
丸の付いた U |
U |
> |
二重揚音アクセントの付いた U |
Z |
' |
揚音アクセントの付いた Z |
Z |
v |
caron の付いた Z |
Z |
. |
ドットの付いた Z |
k |
k |
kra |
A |
_ |
長音記号の付いた A |
E |
_ |
長音記号の付いた E |
E |
. |
ドットの付いた E |
G |
, |
セディラ記号の付いた G |
I |
_ |
長音記号の付いた I |
I |
~ |
チルドの付いた I |
I |
a |
ogonek の付いた I |
K |
, |
セディラ記号の付いた K |
L |
, |
セディラ記号の付いた L |
N |
, |
セディラ記号の付いた N |
O |
_ |
長音記号の付いた O |
R |
, |
セディラ記号の付いた R |
T |
| |
ストロークの付いた T |
U |
~ |
チルドの付いた U |
U |
a |
ogonek の付いた U |
U |
_ |
長音記号の付いた U |
N |
N |
エング |
a |
_ |
長音記号の付いた a |
e |
_ |
長音記号の付いた e |
e |
. |
ドットの付いた e |
g |
, |
セディラ記号の付いた g |
i |
_ |
長音記号の付いた i |
i |
~ |
チルドのついた i |
i |
a |
ogonek の付いた i |
k |
, |
セディラ記号の付いた k |
l |
, |
セディラ記号の付いた l |
n |
, |
セディラ記号の付いた n |
o |
_ |
長音記号の付いた o |
r |
, |
セディラ記号の付いた r |
t |
| |
ストロークの付いた t |
u |
~ |
チルドの付いた u |
u |
a |
ogonek の付いた u |
u |
_ |
長音記号の付いた u |
n |
n |
次の表に、Latin-3 の一般的な Compose シーケンスを示します。
表 5–4 Latin-3 の一般的な Compose キーシーケンス
Compose の次に押すキー |
その次に押すキー |
結果 |
---|---|---|
C |
> |
サーカムフレクトアクセント付き C |
C |
. |
ドットの付いた C |
G |
> |
サーカムフレクトアクセント付き G |
G |
. |
ドットの付いた G |
H |
> |
サーカムフレクトアクセント付き H |
J |
> |
サーカムフレクトアクセント付き j |
S |
> |
サーカムフレクトアクセント付き S |
U |
u |
短音記号付き U |
c |
> |
サーカムフレクトアクセント付き c |
c |
. |
ドットの付いた c |
g |
> |
サーカムフレクトアクセント付き g |
g |
. |
ドットの付いた g |
h |
> |
サーカムフレクトアクセント付き h |
j |
> |
サーカムフレクトアクセント付き j |
s |
> |
サーカムフレクトアクセント付き s |
u |
u |
短音記号付き u |
次の表に、Latin-5 の一般的な Compose シーケンスを示します。
表 5–5 Latin-5 の一般的な Compose キーシーケンス
Compose の次に押すキー |
その次に押すキー |
結果 |
---|---|---|
G |
u |
短音記号の付いた G |
I |
. |
ドットの付いた I |
g |
u |
短音記号の付いた g |
i |
. |
次の表に、Latin-9 の一般的な Compose キーシーケンスを示します。
表 5–6 Latin-9 の一般的な Compose キーシーケンス
Compose の次に押すキー |
次に押すキー |
結果 |
---|---|---|
o |
e |
oe の合字 |
O |
E |
OE の合字 |
Y |
" |
ウムラウトの付いた Y |
アラビア語入力モードを選択するには、Compose a r を押すか、入力モード選択ウィンドウで「アラビア語 (Arabic)」を選択します。入力モード選択ウィンドウの表示方法については、図 5–1 を参照してください。
次の図にアラビア語キーボードの配列を示します。
キリル文字入力モードを選択するには、Compose c c を押すか、入力モード選択ウィンドウで「キリル文字 (Cyrillic)」を選択します。 入力モード選択ウィンドウの表示方法については、図 5–1 を参照してください。
次の図にキリル文字 (ロシア語) キーボードの配列を示します。
キリル文字入力モードでは、英語やヨーロパ言語のテキストを入力することはできません。英語/ヨーロッパ言語入力モードに戻るには、 Control と Space を同時に押すか、入力モード選択ウィンドウのステータス領域をクリックし、「英語/ヨーロッパ言語 (English/European)」入力モードを選択します。詳細については、図 5–1 を参照してください。
また、対応する入力モード切替キーシーケンスを入力することで、他の入力モードに切り替えることもできます。
ギリシャ語入力モードを選択するには、Compose g g を押すか、入力モード選択ウィンドウで「ギリシャ語 (Greek)」を選択します。入力モード選択ウィンドウの表示方法については、図 5–1 を参照してください。
ギリシャ語入力モードでは、英語やヨーロパ言語のテキストを入力することはできません。英語/ヨーロッパ言語入力モードに戻るには、 Control と Space を同時に押すか、入力モード選択ウィンドウのステータス領域をクリックし、「英語/ヨーロッパ語 (English/European)」入力モードを選択します。次の図にギリシャ語キーボード (ヨーロッパキーボード) の配列を示します。
次の図にギリシャ語キーボード (UNIX キーボード) を示します。
ヘブライ語入力モードを選択するには、Compose h h を押すか、入力モード選択ウィンドウで「ヘブライ語 (Hebrew)」を選択します。 入力モード選択画面の表示方法については、 図 5–1 を参照してください。
次の図にヘブライ語キーボードの配列を示します。
ヒンディー語入力モードを選択するには、Compose h i を押すか、入力モード選択ウィンドウで「ヒンディー語 (Hindi)」を選択します。入力モード選択ウィンドウの表示方法については、図 5–1 を参照してください。英語/ヨーロッパ言語入力モードに戻るには、 Control と Space を同時に押すか、入力モード選択ウィンドウのステータス領域をクリックし、「英語/ヨーロッパ語 (English/European)」入力モードを選択します。
次の図に Hindi-Shift キーボードの配列を示します。
日本語入力モードを選択するには、Compose j a を押すか、入力モード選択ウィンドウで「日本語 (Japanese)」を選択します。入力モード選択ウィンドウの表示方法については、図 5–1 を参照してください。
日本製の日本語入力方式を使用するには、システムに日本語ロケールをインストールし、システムを再起動する必要があります。日本語ロケールをインストールした後は、すべての UTF-8 ロケールで ATOK12 を使用できます。Wnn6 は、ja_JP.UTF-8 を除き、UTF-8 ロケールでは使用できません。
韓国語入力モードを選択するには、Compose k o を押すか、入力モード選択ウィンドウで「韓国語 (Korean)」を選択します。入力モード選択ウィンドウの表示方法については、図 5–1 を参照してください。
韓国製の韓国語入力システムを使うには、システムに Ko.UTF-8 ロケールをインストールする必要があります。韓国語ロケールをインストールした後は、韓国製の韓国語入力システムを使用することができます。韓国語入力システムの使い方の詳細については、『Korean Solaris User's Guide』を参照してください。
簡体字中国語入力モードを選択するには、Compose s c を押すか、入力モード選択ウィンドウで「簡体字中国語 (S-Chinese)」を選択します。入力モード選択ウィンドウの表示方法については、図 5–1 を参照してください。
中国製の簡体字中国語入力システムを使用するには、システムに zh.UTF-8 ロケールをインストールする必要があります。簡体字中国語入力システムの使い方の詳細については、『Simplified Chinese Solaris User's Guide』を参照してください。
タイ語入力モードを選択するには、Compose t t を押すか、入力モード選択ウィンドウで「タイ語 (Thai)」を選択します。入力モード選択ウィンドウの表示方法については、図 5–1 を参照してください。
英語/ヨーロッパ言語入力モードに戻るには、 Control と Space を同時に押すか、入力モード選択ウィンドウのステータス領域をクリックし、「英語/ヨーロッパ言語 (English/European)」入力モードを選択します。
次の図にタイ語キーボードの配列を示します。