共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)

翻訳者のためのコメント行

メッセージのソース・ファイルには、翻訳のプロセスで翻訳者に役立つコメントを入れることができます。そのようなコメントは、生成されるメッセージ・カタログの一部ではありません。このコメントは、C 言語でのプログラムのドキュメント化を助けるコメントに似ています。ドル記号 ($) のあとにスペース 1 つが続くと、翻訳ツールと gencat コマンドによって、コメントと認識されます。メッセージ・ソース・ファイルのコメント行の例を次に示します。

$ This is a comment

翻訳者や著者に %s%c%d などの変数が何を表すかを伝えるために、コメント行を使用します。たとえば、その変数がユーザ、ファイル、ディレクトリ、フラグなどを指すかどうかを注意書きします。

コメント行は、メッセージ・カタログの最後ではなく、コメントが参照するメッセージの下に置いてください。セット全体に関する包括的なコメントは、ソース・ファイル内で $set 指示子の下に置けます。

メッセージ・カタログ内の使用しなくなったメッセージは、コメント行に指定してください。