共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)

iconv 変換関数

1 つのコード・セットから別のコード・セットへ変換する共通の方法は、テーブルを使う方法です。場合によりテーブルが大きすぎることもあります。この時は、アルゴリズムによる方法が望ましい方法です。多様な要求事項を満たすために、XPG4 にコード・セット変換のフレームワークが定義されています。そのフレームワークでは、あるコード・セットから別のコード・セットに変換するにはコンバータを開き、変換を実行し、コンバータを閉じます。iconv() 関数には iconv_open()iconv()iconv_close() があります。

コード・セット・コンバータは、関数 iconv_open()iconv()iconv_close() のフレームワークの下にあります。これらの関数により、数種類の異なる型のコンバータを提供し、使用することができます。アプリケーションは、あるコード・セットの文字を別のコード・セットの文字に変換するのにこれらの関数を呼び出します。iconv() フレームワークにより、コンバータが一様に提供できるようになります。このようなコンバータのアクセスおよび使用は、X/Open XPG4 で標準化されています。