共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)

コード・セット

共通オープン・ソフトウェア環境のコード・セット・サポートは、ISO (国際標準化機構) と、ユーザのデータ処理ニーズを満たす業界標準のコード・セットを提供する業界標準コード・セットに基づいています。

システム上の各ロケールは、どのコード・セットを使用するか、またそのコード・セット内の文字がどのように処理されるかを定義します。システムには複数のロケールをインストールできるので、複数のコード・セットがシステム上の異なるユーザによって使用されます。システムが複数の異なるコード・セットを使用する複数のロケールで構成される一方、すべてのシステム・ユーティリティはシステムが単一のコード・セットの下で動作していると想定します。

ほとんどのコマンドは、ロケールが使用している下位のコード・セットについては何も知りません。コード・セットの知識は、コード・セットに依存しないライブラリ・サブルーチン (国際化対応ライブラリ) によって隠されています。コード・セットに依存しないライブラリ・サブルーチンは、コード・セット依存サブルーチンに情報を渡します。

多くのプログラムが ASCII に依存しているため、すべてのコード・セットには 7 ビット ASCII コード・セットが適正なサブセットとして含まれています。7 ビット ASCII コード・セットはサポートされているすべてのコード・セットに共通なので、7 ビット ASCII コード・セットの文字はポータブル文字セットと呼ばれることがあります。

7 ビット ASCII コード・セットは ISO646 定義に基づいており、制御文字、句読文字、数字 (0-9)、大文字と小文字の英字のアルファベットが含まれます。