IPQoS の管理

ファイアウォールでの IPQoS

次の図は、ファイアウォールによって他のセグメントから保護されている、企業ネットワークのセグメントの 1 つを示しています。

図 2–3 IPQoS 対応のファイアウォールによって保護されているネットワーク

このトポロジ図は、diffserv ルーター、IPQoS 対応のファイアウォール、Solaris システム、およびその他のホストから成るネットワークを示します。

このシナリオでは、トラフィックはまず diffserv 対応ルーターに入り、そこでフィルタにかけられ、キューに入れられます。次に、ルーターによって転送された着信トラフィックはすべて、IPQoS 対応のファイアウォールに進みます。IPQoS を使用するには、ファイアウォールで IP 転送スタックをバイパスしてはなりません。

ファイアウォールのセキュリティポリシーによって、着信トラフィックを内部ネットワークに入れて良いかどうかが決まります。QoS ポリシーは、ファイアウォールを通過した着信トラフィックのサービスレベルを制御します。QoS ポリシーによっては、発信トラフィックに転送動作を付けることもできます。