IPQoS の管理

クラスの優先順位付け

クラスを作成するうちに、どのクラスの優先順位が高いか、中程度か、ベストエフォートでよいかがすぐに明らかになってきます。クラスの優先順位付けは、PHB (ホップ単位動作) を発信トラフィックに割り当てるときに特に重要となります (転送動作を計画する方法を参照)。

PHB をクラスに割り当てるほかに、そのクラスのフィルタに優先順位セレクタを定義することもできます。優先順位セレクタは、IPQoS 対応ホストでのみ有効です。たとえば、同じ速度と同じ DSCP を持ついくつかのクラスが、IPQoS システムから送出されるときに帯域幅をめぐって競合することがあるとします。このような場合、各クラスの優先順位セレクタによって、他の点ではまったく同じ評価のクラスに割り当てられるサービスレベルをさらに細かく順序付けることができます。