サービス品質を実装するには、「サービス品質 (Quality-of-Service、QoS) ポリシー」を定義します。QoS ポリシーでは、顧客またはアプリケーションの優先順位、さまざまなカテゴリのトラフィックを処理するアクションなど、各種のネットワーク属性を定義します。 組織の QoS ポリシーは IPQoS 構成ファイルに実装します。 このファイルは、Solaris 9 9/02 のカーネルに入っている IPQoS モジュールを構成します。 IPQoS ポリシーが適用されているホストは、「IPQoS 対応システム」とみなされます。
「サービスクラス」と呼ばれるネットワークトラフィックの個別グループ
クラスごとにネットワークトラフィックの量を調整するための測定基準。 これらの測定基準によって、「メータリング」と呼ばれるトラフィック測定プロセスが管理される
IPQoS システムおよび diffserv ルーターがパケットフローに適用するアクション。 このアクションは「ホップ単位動作 (PHB)」と呼ばれる
サービスクラスに関して必要に応じて収集する統計情報。たとえば、顧客または特定のアプリケーションによって生成されるトラフィックなど
パケットがネットワークに渡されると、IPQoS 対応システムはパケットヘッダーを評価します。 IPQoS システムが行うアクションは、作成した QoS ポリシーに応じて決まります。
QoS ポリシーの作成作業については、サービス品質ポリシーの計画で説明します。