IPv6 の管理

集約グローバルユニキャストアドレス

集約グローバルユニキャストアドレスは、グローバル通信に使用するアドレスです。CIDR (クラスレス相互ドメインルーティング) における IPv4 アドレスに機能的に似ています。表 1–2 に、そのフォーマットをまとめます。

表 1-2 集約グローバルユニキャストアドレスのフォーマット

3 ビット 

13 ビット 

8 ビット 

24 ビット 

16 ビット 

64 ビット 

FP 

TLA ID 

RES 

NLA ID 

SLA ID 

Interface ID 

FP 

フォーマットプレフィックス (001) 

TLA ID 

最上位集約識別子 

RES 

将来用に予約 

NLA ID 

次レベル集約識別子 

SLA ID 

サイトレベル集約識別子 

INTERFACE ID 

インタフェース識別子 

最初の 48 ビットはパブリックトポロジを表します。次の 16 ビットは各サイトのトポロジを表します。

最初の 3 ビットは集約グローバルユニキャストアドレスとしてアドレスを識別します。次のフィールドである TLA ID はルーティング階層の最上位レベルです。その次の 8 ビットは将来用に予約されています。NLA ID フィールドは TLA ID を割り当てられた組織が、アドレス指定階層の作成と、サイトの識別に使用します。

SLA ID フィールドは、組織で各ローカルアドレス指定階層の作成とサブネットを識別するときに使用します。SLA ID フィールドの使い方は IPv4 のサブネットと似ていますが、組織別に割り当てることのできるサブネット数がはるかに多いところが異なります。16 ビット SLA ID フィールドがサポートするサブネットの数は 65,535 です。Interface ID は、リンク上のインタフェースを識別するために使用します。Interface ID はそのリンク上で一意である必要があります。また、より広い範囲で一意とすることができます。通常、インタフェース識別子はインタフェースのリンクのアドレスと同じです。または、インタフェースのリンク層のアドレスに基づいた値です。