Solaris 9 9/02 SOFTWARE 1 of 2 CD からインストールする場合の注意事項と問題について説明します。
複数のネットワークインタフェースを持つシステムに Solaris 9 9/02 オペレーティング環境をインストールまたはアップグレードした場合、システムはすべてのシステムインタフェースが使用可能であると認識します。つまり、ネットワークにプラグインされていない 、あるいは使用する予定のないインタフェースが ifconfig -a コマンドの出力に表示されます。さらに、同じイーサネットアドレスを持つインタフェースに同じ IP アドレスが割り当てられることがあります。その場合、次のエラーメッセージが表示されます。
ifconfig: setifflags: SIOCSLIFFLAGS: qfe3: Cannot assign requested address |
この問題は、local-mac-address
PROM 変数が false に設定されているシステム上でも発生します。この問題が発生するのは、すべてのインタフェースが同じ IP アドレスで構成されるためです。
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
構成されたインタフェースだけを使用するには、初期ブート後にシステムをリブートする。
各ネットワークインタフェースに異なる IP アドレスを割り当てるには、次のいずれかの方法で local-mac-address
PROM 変数を true に設定する。
ok プロンプトで、次のコマンドを入力する。
ok setenv local-mac-address? true |
スーパーユーザーとして、次のコマンドを端末ウィンドウに入力する。
# eeprom local-mac-address?=true |
インストール中、ファイルシステムの作成時に、次のどちらかの警告メッセージが出力される可能性があります。
Warning: inode blocks/cyl group (87) >= data blocks (63) in last cylinder group. This implies 1008 sector(s) cannot be allocated. |
または
Warning: 1 sector(s) in last cylinder unallocated |
この警告メッセージは、作成中のファイルシステムのサイズと使用しているディスク上の容量が等しくない場合に表示されます。この場合、ディスク上に、作成中のファイルシステムには取り込まれない未使用の領域ができます。この未使用のディスク領域は、他のファイルシステムに割り当てることはできません。
回避方法 : 警告メッセージは無視してください。警告メッセージが表示されても問題は発生しません。
CD からのインストールにおいて、ソフトウェアグループとして「コアシステムサポート」を選択した場合、インストールするロケールとして日本語ロケールを選択しても、LANGUAGES CD に含まれる日本語パッケージはインストールされません。これは、SOFTWARE 1 of 2 CD のインストールが完了し、システムがリブートした後、コアシステムの環境で LANGUAGES CD のインストールを起動できないためです。
回避方法 : インストール終了後、次のように pkgadd(1M) コマンドを使用して LANGUAGES CD に含まれる必要な日本語パッケージをインストールしてください。
# cd /cdrom/sol_9_902_lang_sparc/components/Japanese/sparc/Packages # pkgadd -d . SUNWjfpre SUNWjfpue SUNWjos SUNWjws2 |
LANGUAGES CD のイメージを含むインストールサーバーを使用して Solaris suninstall プログラムによるインストールを行う場合や、Solaris Web Start 3.0 でインストールする場合は、この問題は起こりません。