Solaris 9 9/02 オペレーティング環境の概要

システム管理に関する新しい機能

ネットワーク関連機能

説明 

リリース 

IP サービス品質 (IPQoS)

IP サービス品質 (IPQoS) は、Solaris オペレーティング環境に新たに追加された機能です。システム管理者は IPQoS により、顧客や重要なアプリケーションに対して異なるレベルのネットワークサービスを提供できます。IPQoS を使用することによって、管理者はサービスレベルに関する条項を設定できます。 これらの条項により、ISP のクライアントに対して、価格に基づいて異なるレベルのサービスを提供できます。 企業も IPQoS を使用することによって、アプリケーション間で優先順位をつけることができます。これにより、アプリケーションの重要度に応じて、より高い品質のサービスを提供できます。 

詳細は、『IPQoS の管理』を参照してください。

9/02 

Routing Information Protocol Version 2 (RIPv2)

Solaris システムソフトウェアで RIPv2 がサポートされるようになりました。 

RIPv2 では、クラスレスドメイン間ルーティング (CIDR) および 可変長サブネットマスク (VLSM) 拡張機能が RIPv1 プロトコルに追加されています。 MD5 拡張機能により、悪意のあるユーザーによって故意に引き起こされる誤った転送からルーターを保護します。新しい in.routed 実装には、組み込みの RDISC 実装も含まれています。

RIPv2 は、ポイントツーポイントのリンクがマルチキャストで有効になる場合には、マルチキャストをサポートします。RIPv2 では、ユニキャストもサポートします。/etc/gateways ファイルを使用してブロードキャストアドレスを構成した場合は、RIPv2 でブロードキャストをサポートします。

RIPv2 の構成方法の詳細は、in.rdisc(1M)in.routed(1M)、および gateways(4) のマニュアルページを参照してください。

9/02 

IPv6 経由のパケットトンネリング

この機能により、IPv6 経由の IPv4 トンネリング、および IPv6 経由の IPv6 トンネリングという IPv6 経由のパケットトンネリングが可能になります。IPv4 パケットまたは IPv6 パケットは IPv6 パケットでカプセル化できます。 

詳細は、『IPv6 の管理』を参照してください。

9/02 

システムパフォーマンスの向上

説明 

リリース 

メモリー配置の最適化 (Memory Placement Optimization、MPO)

Solaris ディスパッチャおよび仮想メモリーサブシステムは、アプリケーションのメモリーへのアクセス時間を最適化するように拡張されました。この拡張機能により、多くのアプリケーションのパフォーマンスを自動的に向上させることができます。現在、この機能は、Sun FireTM 3800-6800、Sun Fire 12K、および Sun Fire 15K などの特定のプラットフォームをサポートするよう実装されています。

9/02 

Dynamic Intimate Shared Memory (DISM) の大規模ページのサポート

Dynamic Intimate Shared Memory (DISM) の大規模ページがサポートされるようになりました。大規模ページをサポートすることにより、共有メモリーサイズの動的な調整が可能なアプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。  

DISM については、「システムパフォーマンスの向上」を参照してください。

9/02 

システムリソースの機能拡張

説明 

リリース 

拡張アカウンティングサブシステム

拡張アカウンティングと、IP サービス品質 (IPQoS) のフローアカウンティングを併用することが可能になりました。IPQoS については、『IPQoS の管理』を参照してください。

拡張されたアカウンティング機能については、『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』の「拡張アカウンティング」を参照してください。

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Solaris マニュアルの変更

説明 

リリース 

NIS+ から LDAP への移行に関するマニュアル

Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)』の「NIS+ から LDAPへの移行」の章が、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』に移されました。 また、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』の LDAP に関連する章に、さまざまなコンポーネントの説明と例が追加されました。ただし、新しい機能については説明されていません。

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新規マニュアルおよび改訂マニュアル

Solaris 9 9/02 Update リリースでは、次の新しいマニュアルが入手可能になりました。 

Solaris 9 9/02 Update リリースでは、次の改訂されたマニュアルが入手可能になりました。

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