Solaris 9 9/02 オペレーティング環境の概要

Solaris 9 の補助ソフトウェア

追加ソフトウェア

説明 

ExtraValue ディレクトリ

Solaris 9 ソフトウェアリリースには、CoBundled と Early Access という 2 つのサブディレクトリを含む ExtraValue ディレクトリが含まれています。 CoBundled ディレクトリには、SunScreen 3.2 や Web Start Wizards SDK 3.0.1 などの、以前は別々に出荷されていたソフトウェアが含まれています。Early Access ディレクトリには、Netscape 6.2.1 などの初期評価ソフトウェアが含まれています。 


注 -

Solaris 9 9/02 Update リリースでは、CoBundled ディレクトリに Netscape が含まれています。


CoBundled および Early Access ディレクトリはそれぞれ、Solaris_9/ExtraValue/CoBundledSolaris_9/ExtraValue/EarlyAccess にあります。これらのディレクトリは、Solaris 9 9/02 DVD と Solaris 9 9/02 Software 2 of 2 CD にあります。

Web Start Wizards の詳細は、「インストール」を参照してください。

SunScreen 3.2

SunScreen 3.2 は、Solaris サーバーに対する高速保護を提供する、ステートフルで動的なパケットフィルタリングファイアウォールです。SunScreen 3.2 の機能のいくつかを以下に示します。

  • 130 個のマルチスレッド化されたステートフルなパケットフィルタ

  • ネットワークアドレス変換

  • SKIP、および IPSec/IKE VPN クライアントのサポート

  • 順序付けられたルールセット

  • 複数のファイアウォール管理

  • Java アプレットの GUI

  • 完全なコマンド行制御

SunScreen 3.2 は、IP アドレスが見えない状態の、秘密モードのオペレーティングを提供します。また、それぞれのインタフェースによって個々のサブネットを保護する、従来のルーティングモードも提供しています。Sun は、個々のホストとサーバー上にあるネットワークアーキテクチャ全体で、複数のポイントにファイアウォールを配置することを推奨しています。 

Solaris オペレーティング環境用の Netscape 6.2.1

Netscape 6.2.1 Enterprise は、非常にカスタマイズしやすく使いやすい、普及したブラウザです。これは、Solaris 9 リリースでは Early Access ディレクトリにあります。また、Netscape 6.2.1 は Solaris 7 と Solaris 8 オペレーティング環境でも使用できます。Netscape 6.2.1 は、ブラウズ機能、電子メール、およびインスタントメッセージングをシームレスに統合する優れたインターネットソフトウェアです。 

Netscape 6.2.1 には以下の新機能があります。

  • インストールと使いやすさの改良

  • より多くの業界標準 - XML、LDAP、Document Object Model (DOM)、および Cascading Style Sheets level 1 (CSS1) を含む

  • My Sidebar 機能 - 重要な情報の高速検索用

  • 拡張検索機能

  • リアルタイムメッセージング - ブラウズ機能およびメールと統合

  • 個人情報設定のためのオプション

  • 以下のソフトウェアがあります。

    • 最新の Java 仮想マシン

    • 新しい Netscape Java Plug-In

    • Java extension と API

    • 信頼できる相互運用性を提供する、クロスプラットフォームの、Java テクノロジーベースの XPCOM コンポーネント

詳細な情報は以下の Web サイトで入手可能です。  

http://www.sun.com/solaris/netscape


注 -

Solaris 9 9/02 Update リリースでは、CoBundled ディレクトリに Netscape が含まれています。このリリースに含まれるのは、Netscape 6.2.3 です。


フリーウェア

説明 

更新されたフリーウェアパッケージ

Solaris 9 リリースには、フリーウェアのツールとライブラリがいくつか含まれます。Solaris 9 リリース用に以下のフリーウェアパッケージが更新されました。 


注 -

このリストにあるフリーウェアの使用許諾権、帰属、著作権を確認するためのデフォルトのライセンスパスは、/usr/share/src/<フリーウェアの名前> です。Solaris オペレーティング環境がデフォルト以外の場所にインストールされている場合は、インストールされているファイルにアクセスできるように既定のパスを変更してください。


  • Apache 1.3.20 - UNIX ベースの HTTP サーバー

  • bash 2.05 - Sh 互換のコマンド言語インタプリタ

  • bzip2 1.0.1 - ブロックソートのファイル圧縮ツール

  • gzip 1.3 - GNU Zip 互換ユーティリティ

  • less 358 - more コマンドに似たページャ

  • mkisofs 1.13 - ISO 9660 ファイルシステムを使って CD を作成するユーティリティ

  • tcsh 6.0.10 - ファイル名完了とコマンド行編集を含む C シェル

  • zip 2.3 - 圧縮およびファイルパッケージツール

  • zsh 3.0.8 - 対話型ログインおよびシェルスクリプトコマンドプロセッサとして使用できるコマンドインタプリタ (シェル)

フリーウェアライブラリ

Solaris 9 リリースには以下のライブラリも組み込まれました。 


注 -

このリストにあるフリーウェアライブラリの使用許諾権、帰属、著作権を確認するためのデフォルトのライセンスパスは、/usr/sfw/share/src/<フリーウェアの名前> です。Solaris オペレーティング環境がデフォルト以外の場所にインストールされている場合は、インストールされているファイルにアクセスできるように既定のパスを変更してください。


  • Glib 1.2.10 - 便利なデータタイプ、マクロ、型変換、および字句スキャナのライブラリ

  • GTK+ 1.2.10 - GIMP ツールキット。グラフィカルユーザーインタフェースの作成に使用できる 1 組のライブラリ

  • Jpeg 6b - フルカラーとグレースケールの画像用の規格化された圧縮ソフトウェア

  • Libpng 1.0.10 - PNG リファレンスライブラリ。PNG は、GIF 形式、およびより複雑な TIFF 形式に代わるものとして設計された画像保存形式です。

  • Tcl/tk 8.33 - TCL-TK GUI Toolkit は、Tcl スクリプト記述言語によって実装された Xqq ツールキット

  • Libtif f3.55 - TIFF の読み取りと書き込みをサポートし、TIFF 画像を簡単に操作するためのいくつかのツールの集まりを提供

  • Libxml2 2.3.6 - Extensible Markup Language (XML) をサポートする C ライブラリ。XML は、Web 上の構造化されたドキュメントとデータ用の汎用フォーマット

フリーウェアのコマンドとユーティリティ

Solaris 9 リリースには、以下のコマンドとユーティリティも組み込まれました。 


注 -

このリストにあるフリーウェアのコマンドとユーティリティの使用許諾権、帰属、著作権を確認するためのデフォルトのライセンスパスは、/usr/sfw/share/src/<フリーウェアの名前> です。Solaris オペレーティング環境がデフォルト以外の場所にインストールされている場合は、インストールされているファイルにアクセスできるように既定のパスを変更してください。


  • Gnu Grep 2.4.2 - 標準 UNIX egrep ユーティリティの 2 倍の速さのパターンマッチングツール

  • Gnu Tar 1.13 - マルチボリュームをサポートし、空白ファイルのアーカイブ、アーカイブの自動圧縮/圧縮解除、遠隔アーカイブ、およびその他の特殊な機能を持つアーカイバ

  • Ncftp Client 3.0.3 - ファイル転送プロトコルを使用するプログラムのフリーのセット。このセットは、UNIX システムに付属している標準の ftp の代替プログラム

  • Samba 2.2.2 - UNIX と他のオペレーティングシステム用のフリー SMB および CIFS クライアント/サーバー。SMB と CIFS は、多くの PC 関連マシンがファイル、プリンタ、およびその他の情報を共用するためのプロトコル

  • Tcp-wrappers 7.6 - ネットワークサービスの受信要求を監視およびフィルタする、小さいデーモンプログラム。これらのプログラムは受信要求のクライアントホスト名をログに記録するため、それによってネットワークセキュリティが向上する

  • Gnu Wget 1.6 - HTTP と FTP という 2 つの最も幅広く使用されているインターネットプロトコルを使用して Web からファイルを取り出す、フリーのネットワークユーティリティ

Companion CD

Solaris 9 のメディアには、Companion CD が含まれます。以下のリストに、Companion CD で提供される補助ソフトウェアの概要を示します。

このフリーウェアは、以下の Web サイトでダウンロードすることもできます。

http://www.sun.com/software/solaris/freeware.html

説明 

アクセス可能なソフトウェア - 特殊なニーズを持つユーザーのための、Emacspeak、W3 ブラウザ、および UnWindows などのオープンソース支援ソフトウェア

管理ツール - ethereal sudorpm などのシステム管理者用ツール

Web インフラストラクチャソフトウェア - Web とインターネットサービスのホスティング用のサーバーソフトウェア (デーモン)

デスクトップ環境と X ウィンドウマネージャ - アプリケーションの起動、ファイル管理、アイコンのドラッグアンドドロップなどのグラフィカルユーザーインタフェースを提供するソフトウェア。K-Desktop Environment とともに、いくつかのウィンドウマネージャのパッケージが含まれている

デスクトップアプリケーション - 生産性およびマルチメディアソフトウェアなどの、グラフィカルデスクトップアプリケーション

コマンド行ツールとユーティリティ - GNU プロジェクトからの *utils パッケージなどの、コマンド行ユーティリティおよびツール

エディタ - テキスト文書とソフトウェアプログラムを書くために使用するアプリケーション

セキュリティツール - snortnmap、および tcpdump などの、システムとネットワークのセキュリティ監視と検出用のツール

メッセージングソフトウェア - 電子メール、WWW、ニュース、およびチャット用の、クライアント側のアプリケーションとツール

言語 - gcc コンパイラといくつかの高水準 (スクリプト記述) プログラミング言語

開発用ライブラリ - ソフトウェアルーチンを含む、開発者用ライブラリのコレクション

開発ツール - autoconfautomakecvs などのソフトウェア開発者用ツール

Web でのプレビュー

説明 

Solaris オペレーティング環境用の GNOME 2.0 デスクトップ

GNOME 2.0 は、Solaris オペレーティング環境に組み込まれる予定の、拡張されたユーザーデスクトップです。GNOME 2.0 は、インターネットとのシームレスな統合のために設計されています。GNOME 2.0 によりユーザーは、個人の生産性を高めることができます。フリーソースソフトウェアで構築されているため、GNOME は複数の UNIX プラットフォームの標準に進化しています。 

GNOME 2.0 デスクトップは、以下のような強力な新機能を提供します。

  • デスクトップとやりとりできないユーザーがやりとりできるようにする、組み込み型のアクセス可能性のソリューション

  • 見栄えがよく直感的なユーザーインタフェース

  • 広範囲な個人情報設定機能

  • 統合されたグローバルインタフェースリソース

  • 拡張ワークスペースマネージャ

  • 好みのプログラムに高速でアクセスするための、使いやすいフロントパネル

  • アプリケーションとアクセサリのフルパッケージ

  • シームレスなデータ交換と相互運用性を保証する、最新の業界標準

  • 既存の CDE と Java ベースのアプリケーションとの互換性

GNOME デスクトップのプレビュー版 - http://www.sun.com/gnome の、「Exploring the GNOME 1.4 Desktop」で無償でダウンロードできます。このフリーダウンロードを使って、GNOME 2.0 デスクトップを検討および評価できます。GNOME 2.0 デスクトップは、Solaris オペレーティング環境の将来のバージョンでサポートされ、配布される予定です。