この章では、フラッシュアーカイブをクローンシステムにインストールする手順を説明します。フラッシュアーカイブは、任意の Solaris のインストール方法でインストールできます。
Solaris Live Upgrade を使用してフラッシュアーカイブをインストールする方法については、「ブート環境へのフラッシュアーカイブのインストール」を参照してください。
この節では、Solaris 9 DVD または Solaris 9 INSTALLATION CD に含まれている Solaris Web Start を使用して、以下の媒体に格納されているフラッシュアーカイブをインストールする手順を説明します。
ディスク (DVD または CD)
ネットワークファイルシステム (NFS) サーバー
HTTP サーバー
FTP サーバー
ローカルテープ
第 14 章「Solaris Web Start の使用」 に記述されている手順に従って、Solaris Web Start インストールを開始します。
「媒体の指定 (Specify Media)」画面で、フラッシュアーカイブのロケーションを選択します。
選択された媒体に応じて、Solaris Web Start が続行するためのプロンプトを表示します。
プロンプトに従って次の情報を入力します。
選択された媒体 |
プロンプト |
---|---|
DVD または CD |
フラッシュアーカイブを含むディスクを挿入してください。 |
ネットワークファイルシステム |
フラッシュアーカイブを含むネットワークファイルシステムのパスを指定してください。アーカイブのファイル名も指定できます。 |
HTTP |
フラッシュアーカイブにアクセスするための URL とプロキシ情報を指定してください。 |
FTP |
FTP サーバーと、フラッシュアーカイブのパスを指定します。FTP サーバーへのアクセスに必要となるユーザーおよびパスワードの情報を指定します。FTP サーバーへのアクセスに必要となるプロキシ情報を指定します。 |
ローカルテープ |
フラッシュアーカイブを含むローカルテープデバイスとテープ上の位置を指定してください。 |
DVD、CD、または NFS サーバーに格納されたアーカイブのインストールを選択した場合は、「フラッシュアーカイブの選択 (Select Flash Archives)」画面が表示されます。
ディスクまたは NFS サーバーに格納されたアーカイブについては、「フラッシュアーカイブの選択 (Select Flash Archives)」画面で、インストールするフラッシュアーカイブを選択します (1 つでも複数でも可)。
「フラッシュアーカイブの一覧 (Flash Archives Summary)」画面で選択されたアーカイブを確認し、「次へ (Next)」をクリックします。
「追加するフラッシュアーカイブ (Additional Flash Archives)」画面で、別のアーカイブを含む媒体を指定して、階層化されたフラッシュアーカイブのインストールを選択することができます。アーカイブをそれ以上インストールしない場合は、「なし - アーカイブの選択が完了しました (None)」を選択し、「次へ (Next)」をクリックしてインストールを継続します。
この節では、Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD に含まれる Solaris suninstall プログラムを使用して、以下に格納されているフラッシュアーカイブをインストールする手順を説明します。
HTTP サーバー
FTP サーバー
ネットワークファイルシステム (NFS) サーバー
ローカルファイル
ローカルテープ
CD を含むローカルデバイス
第 15 章「Solaris suninstall プログラムの使用」の説明に従って、Solaris suninstall プログラムを起動します。
「フラッシュアーカイブの検索方法 (Flash Archive Retrieval Method)」画面で、フラッシュアーカイブのロケーションを選択します。
選択された媒体に応じて、Solaris 9 Solaris Web Start インストールが続行するためのプロンプトが表示されます。
プロンプトに従って次の情報を入力します。
選択された媒体 |
プロンプト |
---|---|
HTTP |
フラッシュアーカイブへのアクセスに必要な URL とプロキシ情報を指定してください。 |
FTP |
FTP サーバーと、フラッシュアーカイブのパスを指定します。FTP サーバーへのアクセスに必要となるユーザーおよびパスワードの情報を指定します。FTP サーバーへのアクセスに必要となるプロキシ情報を指定します。 |
ネットワークファイルシステム |
フラッシュアーカイブを含むネットワークファイルシステムのパスを指定してください。アーカイブのファイル名も指定できます。 |
ローカルファイル |
フラッシュアーカイブを含むローカルファイルシステムのパスを指定してください。 |
ローカルテープ |
フラッシュアーカイブを含むローカルテープデバイスとテープ上の位置を指定してください。 |
ローカルデバイス |
フラッシュアーカイブを含むローカルデバイスとパス、ファイルシステムのタイプを指定してください。 |
「フラッシュアーカイブの選択 (Flash Archive Selection)」画面で、「新規 (New)」を選択すると、階層化されたフラッシュアーカイブのインストールを選択することができます。アーカイブをそれ以上インストールしない場合は、インストールを完了させるために「継続 (Continue)」を選択します。
この節では、カスタム JumpStart インストールを使用して、フラッシュアーカイブをインストールする手順を説明します。
ネットワークファイルシステム (NFS) サーバー
HTTP サーバー
FTP サーバー
ローカルテープ
ローカルデバイス (DVD または CD)
ローカルファイル
インストールサーバーで、カスタム JumpStart の rules ファイルを作成します。
カスタム JumpStart ファイルの作成手順の詳細は、第 23 章「カスタム JumpStart インストールの準備」を参照してください。
インストールサーバーで、カスタム JumpStart のプロファイルを作成します。
install_type プロファイルキーワードの値を、flash_install と設定します。
新しい archive_location プロファイルキーワードを使用して、フラッシュアーカイブへのパスを追加します。
archive_location プロファイルキーワードの詳細は、「archive_location プロファイルキーワード」 を参照してください。
ファイルシステム構成を指定します。
フラッシュアーカイブの抽出プロセスでは、パーティションの自動配置はサポートされません。
(省略可能) クローンシステムに階層化されたフラッシュアーカイブをインストールしたい場合は、インストールしたいアーカイブごとに archive_location 行を指定してください。
第 23 章「カスタム JumpStart インストールの準備」に記載されているカスタム JumpStart のプロファイルキーワードのリストの中で、フラッシュアーカイブをインストールする時に有効なキーワードは、以下のもののみです。
filesys - filesys プロファイルキーワードに値 auto は設定できません。
install_type (必須)
partitioning - partitioning プロファイルキーワードに、値 explicit または existing のみ設定できます。
インストールサーバーで、フラッシュアーカイブをインストールするクライアントを追加します。
手順の詳細は「ネットワークからインストールするシステムの追加」を参照してください。
クローンシステムへのカスタム JumpStart インストールを実行します。
手順の詳細は、第 26 章「カスタム JumpStart インストールの実行」を参照してください。
次に、カスタム JumpStart インストールを使用してフラッシュアーカイブをインストールするために利用できるプロファイル例を示します。
次のプロァイル例は、カスタム JumpStart プログラムが HTTP サーバーからフラッシュアーカイブを取り出すことを示しています。
install_type flash_install archive_location http installserver /flasharchive/solaris9archive partitioning explicit filesys c0t1d0s0 4000 / filesys c0t1d0s1 512 swap filesys c0t1d0s7 free /export/home
次のプロファイル例は、カスタム JumpStart プログラムが NFS サーバーからフラッシュアーカイブを取り出すことを示しています。
install_type flash_install archive_location nfs installserver:/export/solaris/flasharchive/solaris9archive partitioning explicit filesys rootdisk.s0 6000 / filesys rootdisk.s1 512 swap filesys rootdisk.s7 free /export/home