アップグレードの後に障害が検出されたり、アップグレードされたコンポーネントにアプリケーションが対応できない場合は、次の手順のどれか (プラットフォームによって異なる) を使って元のブート環境にフォールバックアップする必要があります。最初の手順では、luactivate を実行して元のブート環境に戻ります。この処理が失敗した場合は、2 つ目の手順によって DVD-ROM、CD-ROM、またはネットイメージからブートしてください。
新しいブート環境のアクティブ化に成功したが、その結果に満足できない場合は、この手順を使用します。
スーパーユーザーとしてログインします。
次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/luactivate BE_name |
BE_name |
アクティブにするブート環境の名前を指定します。 |
リブートします。
# init 6 |
前の稼働ブート環境がアクティブブート環境になります。
新しいブート環境のブートに失敗したため、元のブート環境をシングルユーザーモードでブートする場合は、この手順を使って元のブート環境にフォールバックします。
メディアやネットインストールイメージからブートする場合は、「DVD、CD、またはネットワークインストールイメージを使って元のブート環境にフォールバックする」を参照してください。
OK プロンプトで、Solaris 9 DVD、Solaris 9 INSTALLATION CD、ネットワーク、またはローカルディスクからマシンをシングルユーザーモードで起動します。
OK boot cdrom -s |
または
OK boot net -s |
または
OK boot device_name -s |
device_name |
システムをブートするデバイスの名前を指定します (たとえば、 /dev/dsk/c0t0d0s0)。 |
次のコマンドを入力します。
# /sbin/luactivate BE_name |
BE_name |
アクティブにするブート環境の名前を指定します。 |
このコマンドを実行した結果プロンプトが表示されない場合は、「DVD、CD、またはネットワークインストールイメージを使って元のブート環境にフォールバックする」へ進みます。
プロンプトが表示される場合は、次の手順に進んでください。
プロンプトに対して、次のコマンドを入力します。
Do you want to fallback to activate boot environment <disk name> (yes or no)? yes |
フォールバックによるアクティブ化が正常に行われたことを示すメッセージが表示されます。
リブートします。
# init 6 |
前の稼働ブート環境がアクティブブート環境になります。
DVD、CD、またはネットワークインストールイメージからブートする場合は、この手順を使用します。この場合、以前のアクティブブート環境からルート (/) スライスをマウントする必要があります。その後で、ブート環境の切り替えを行う luactivate コマンドを実行してください。リブートすると、1 つ前のアクティブブート環境が再び起動されます。
OK プロンプトで、Solaris 9 DVD、Solaris 9 INSTALLATION CD、ネットワーク、またはローカルディスクからマシンをシングルユーザーーモードで起動します。
OK boot cdrom -s |
または
OK boot net -s |
または
OK boot device_name -s |
device_name |
オペレーティングシステムのコピーが格納されているディスクおよびスライスの名前を指定します (たとえば、 /dev/dsk/c0t0d0s0)。 |
必要に応じて、フォールバックブート環境のルート (/) が置かれているファイルシステムの完全性を確認します。
# fsck device_name |
device_name |
フォールバックしたいブート環境のディスクデバイスにあるルート (/) ファイルシステムの名前を指定します。デバイス名の形式は、/dev/dsk/c numtnum dnums num です。 |
アクティブブート環境のルート (/) スライスをディレクトリ (/mnt など) にマウントします。
# mount device_name /mnt |
device_name |
フォールバックしたいブート環境のディスクデバイスにあるルート (/) ファイルシステムの名前を指定します。デバイス名の形式は、/dev/dsk/c numtnum dnums num です。 |
アクティブブート環境のルート (/) スライスから、次のように入力します。
# /mnt/sbin/luactivate |
前の稼働ブート環境がアクティブになり、結果が示されます。
/mnt をマウント解除します。
# umount /mnt |
リブートします。
# init 6 |
前の稼働ブート環境がアクティブブート環境になります。