パスワードの有効期限以前の一定期間、ログイン時に「Your password will expire in N days」(N は日数) というメッセージが表示されるようにするには、引数 warn を使用します。
たとえば、パスワードの有効期限が 30 日間 (引数 -max で指定する) で、warn が 7 に設定されている場合、パスワード作成後 24 日目のログイン時に「Your password will expire in 7 days」という警告メッセージが表示されます。また翌日 (パスワード作成後 25 日目) には、警告メッセージは「Your password will expire in 6 days」となります。
警告メッセージは、電子メールで送信されるものでも、ユーザーのコンソールウィンドウに表示されるものでもないという点に注意してください。表示されるのは、ユーザーのログイン時のみです。つまり指定の期間ユーザーがログインしなければ警告メッセージは表示されません。
warn の値は、max の値との「関連によって機能する」ものであるという点に注意してください。つまり、「max によって設定される有効期限から逆算されるもの」ということです。warn の値が 14 であれば、「Your password will expire in N days」というメッセージの表示が開始されるのは、有効期限の 2 週間前です。
warn の値は max の値との関連によって機能します。max 値の指定がある場合のみ有効です。そのため、max 値の指定がない場合は、warn 値は意味がなくなります。
引数 warn は以下の形式で使用します。
passwd -x max -w warn username |
引数の意味は、それぞれ以下のとおりです。
username は、ユーザーのログイン ID
max は、パスワードの有効期限 (日数) (パスワードの有効期間の設定を参照)
warn は、「有効期限の何日前から警告メッセージの表示を開始するか」を指定する
たとえば、nilovna というユーザーの、パスワードの有効期間を 45 日間とし、警告メッセージの表示を有効期限の 5 日前から開始する場合、以下のように入力します。
station1% passwd -x 45 -w 5 nilovna |
warn 引数には以下の規則があります。
warn 引数は必ずしも使用しなくて良い。warn の値を設定しなければ、警告メッセージは表示されない
warn 引数は、必ず max 引数と組み合わせて使用する。つまり、警告メッセージの表示期間を指定するには、有効期間の指定が必要になる
Solstice AdminSuite を使用して、warm 値をユーザーのパスワード用に設定することもできます。